獅子が道でその人に会い、その人を殺した。死体は道に放り出され、ろばは、そのそばに立っていた。獅子も死体のそばに立っていた。

[列王記 第一 13:24]
その人が出て行くと、獅子が道でその人に会い、その人を殺した。死体は道に放り出され、ろばは、そのそばに立っていた。獅子も死体のそばに立っていた。

神の人の飲食は、それ自体は些細なことであったが、重要な意味をもっていた。彼は神の明白な命令を捨て、人の儀式を選んだ。彼は誘惑者の言うことを聞き、禁断の実を食べた。こうして彼は、不従順を証しする代わりに、自ら不従順の手本を示したのである。そして、堕落の罰である死が彼を襲った。

その預言者であるといっても、これが神からのものであるとも確信できない場合、疑う理由があったし、この疑わしい点について神の心を尋ねる理由があったのに、彼はそれを全く怠り、自分の好みや必要に合っていたので、喜んでそのメッセージを信じた。

ろばは死体のそば立っていた。預言者は殺されたが、ろばは獅子には無視され、傷つけられなかったライオンの、殺したものをむさぼり食おうとする本能が抑えられ、死体を引き裂く代わりに、見張りとして傍らに立っている。あたかも他のものが死体に干渉しないように。

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