幼児期の食事(幼児食)のポイント① 栄養と味付け

皆さん、こんにちは!
SARAスクール「食の資格」担当スタッフです。

今回は「幼児食で気をつけるべき栄養と味付け」についてです。

幼児食というのは離乳食後~5・6歳頃までの食事のこと。
この時期の子供は成長が目まぐるしく、
健全な発育に大きくの栄養が必要となります。

栄養が不足すると発育が遅くなってしまいますし、
偏食がちになると、その後も偏食しやすくなってしまうので、
この時期の子供の食事にはしっかりと気を使う必要があります。

まず「栄養」については、
とにかくバランスを考えた食事にすることが大切です。

大まかに栄養バランスといっても実感しにくいものですが、
たとえばたんぱく質や脂質、糖質(炭水化物)は
体のエネルギー源になりますし、体を作るのに不可欠な栄養素です。

また、ビタミンの中でもビタミンB群は脳の発達に、
ビタミンC群は皮膚や粘膜の健康維持、ストレス抵抗の強化、
鉄分は運動や学習能力の向上、食物繊維は腸の調子を整え、
カルシウムは歯や骨の形成に役立つなど、
多々ある栄養素は全て体に有用な働きをしています。

さらにビタミンCは鉄分の吸収を助けたりと
相互に作用する栄養素も多いので、
さまざまな栄養素をバランス良く摂る必要があるのです。

バランスのよい食事にするためには、まず主食となるご飯に、
主菜(大きなおかず)、副菜(中くらいのおかず)、汁物の
“1汁2菜”を取り入れるのがよいでしょう。

1汁2菜にするだけでも、バリエーションが増え、
さまざまな栄養素を摂ることができるようになります。

その上でお肉、魚、野菜など色々な食材を使うことが大切ですが、
食材をベースにして献立を考えると複雑になりがちです。

その場合には「彩り」を参考してみるのもよいでしょう。
白、黒、緑、黄、赤の5つの色があると、
その料理の栄養バランスが良くなります。

彩りベースにすると、料理本やネット上のレシピで、
直感的に栄養バランスがよいかを判断することができます。

また、「味付け」も非常に大切なことです。

幼児期は味覚が発達する時期ですが、
幼児期に濃い味のものばかり食べていると、
早期に肥満や生活習慣病を発症してしまったり、
今後も偏食しやすくなってしまいます。

ですから、幼児期の味付けは基本的に薄味にしましょう。
およその目安ですが、3歳頃までは大人の約1/2~1/3、
6歳頃までは大人の約1/2の味付けがよいでしょう。

出汁の旨味を利用すると、薄味ながら満足感が高く、
味覚を育てるのにも効果的ですので、
出汁の利用も検討してみてくださいね。

幼児食で気をつけるべきこととして、ほかにも食事時間、
噛む力、食への楽しみなど、さまざまなポイントがあります。

これらについては次回の記事でお話しますので、
幼児食に興味がある方はぜひ併せてお読みください。

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