心身に悪影響を及ぼす、睡眠負債

皆さん、こんばんは!
SARAスクール「心理・カウンセラーの資格」担当スタッフです。

日本人の平均睡眠時間は世界屈指に短さである、、、
ということはよく知られていますよね。

今回はそんな忙しい毎日を過ごしている日本人に馴染みの深い、
「睡眠負債」についてご紹介したいと思います。

みなさんは「睡眠負債」という言葉を聞いたことがありますか?

睡眠負債は英語でSleep Deptといい、いわゆる「眠りの借金」のことです。

働き盛りの20~40代の一般成人の場合、
1日7~9時間の睡眠が理想といわれていますが、

十分に睡眠がとれずに、毎日30分なり1時間なり2時間なり、
寝不足が借金(負債)みたいに蓄積されていくと、
体にさまざまな悪影響を及ぼすようになるのです。

寝不足が続くと体に悪影響が及ぶというのは周知の事実ですが、
実際のところ、どのような悪影響があるのかについて
よくわかっていないという方は多いのではないでしょうか。

まず、脳の前頭連合野が睡眠負債の影響を受けやすいと言われてて、
この前頭連合野という領域は意欲のコントロール、意思決定、
ワーキングメモリー(情報を一時的に保持する)など、
よりよい社会活動を行う上で非常に重要な働きをしています。

睡眠負債が続くことで、この前頭連合野がうまく働かなくなるので、
ミスを起こしやすくなったり、やる気が出なくなったりするのです。

思考力も低下してしまうので、仕事や勉強の効率も下がってしまいますし、
記憶力も低下することから、特に勉強している方は致命的となります。

ほかにも、免疫力が低下して病気にかかりやすくなったりします。

このように、睡眠負債によって体にさまざまな悪影響を及ぼすのです。

だからといって、休日に「寝だめ」するのも良くはありません。
寝だめしても負債分を取り戻すことはできませんし、
かえって体内リズムが崩れてしまい、
睡眠不足を助長してしまう可能性もあります。

ですから、睡眠負債による体への悪影響をなくすには、
睡眠負債そのものをつくらないことが何より大切なのです。

忙しすぎて寝る時間がない、、、、という方は
睡眠負債をなくすのが少し難しいですが、

寝る時間は確保できるけどなかなか寝られない、、、という方は
この機会に寝室の環境作りや寝る前の入浴など、入眠対策をとって、
十分かつ良質な睡眠をとれるように努めてみてくださいね!


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