育たなかった習慣

小さい頃は家庭の教育方針で、大人になった今は自分の意思でほとんど漫画を読まずに生きている。勧められたら読むこともあるがよっぽどじゃない限り自分からすすんで読むことはない。

普段それで困ることはあまりない。
ただ話題作についていけないことは多々ある。幼い頃には無理して話を合わせようとしたこともあったが今はその話題には入らないことでどうにか回避し続けている。

ちなみに幼い頃の私は何をして過ごしていたかというと外で友だちと日が暮れるまで遊ぶか、音楽を聴きながら過ごすかのどちらかだった。読書をすることもあったし、ごく稀にゲームをすることもあったかもしれない。
そういうわけで私の中に漫画を読むという習慣は育たないままだった。あまりにも触れない時間が長くなると、不思議なことに読みたいという欲求もなくなってしまう。

もちろん読めば面白いと感じる作品も沢山ある。つい最近も一気読みした『タッチ』は本当に面白かった。名作と言われる作品だけあって夢中になってあっという間に読んでしまった。
だから漫画が苦手だとか良さがわからないとかではない…と自分では思っている。

それでも読まない理由を考えると単純に『同じ時間を使うなら他にもっとやりたいことがあるから』。これに尽きる。嫌いではない、否定もしていない。ただただ自分の中に根付かなかった習慣なのだ。



…こんなにくどくど書いて何を言いたいかというと、現在進行形で国民的に話題になっている「鬼滅の刃」に全くついていけていない。
決して流行りに乗らない主義というわけではない…が、乗り遅れてしまった感は否めない。主人公の名前くらいはわかるもののそれ以外はさっぱり知らない。

面白いんだろうなとは思うけど、最終巻が発売されたことで世間が次の作品に移行していきつつあるのをいいことに履修しないままになりそうな気もする。


 いつか何かの縁があったら読みます、見ますとここに記して今すぐ読まないことへの言い訳としたい。
誰に弁明しているわけではないけれども、なんとなく肩身が狭く息苦しい感じがあるので。

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