子どもが読書を好きになる!【おすすめ児童書シリーズ3選】

小学生の本って何を選べばいいのかわからない……。昔の本は難しくて途中で読まなくなりそう……。でも、いろいろな本を読んでほしい!
そんなお悩みを抱えたお父さんお母さんは多いのではないでしょうか。

今回は、読書嫌いだった小学生の私を本の虜にした児童書の3シリーズをご紹介します。
私はこれらの本がきっかけとなり、年間100冊以上の本を読むようになりました……!


大人になった現在も、私は児童書が大好きです。
本屋に行くと必ず児童書のコーナーに行き、気になる本を購入します。
児童書を読むことで、自分の10代の頃を思い出したり、今の学生について学んだり、とても有意義な時間を過ごしています。


本記事を読むことで、まずはお父さんお母さん自身が児童書について知ることができます。

子どもがどのような本に面白さを感じるのか、どんな文庫本があるのかなどを理解してから子どもに読書を薦められますよ。


絵本は「絵」を中心とした本であり、パッと見ただけでも好みがわかれることもありますが、児童書は「文章」が中心となっているため、読んでみないと面白さがわかりません。

お父さんお母さんがよく知っている本を薦められたほうが、子どもも安心して本を読むことができるでしょう。

今回ご紹介するシリーズはとても思い入れの深いシリーズです。現在も、ふとしたときに読み返しています。いつか自分の子どもが読んだら、感想を言い合いたいなと考えることもしばしば……。


それでは、あらすじと見どころを紹介していきます。

1.夢水清志郎事件ノートシリーズ

あらすじ
三つ子の姉妹、亜衣・真衣・美衣の隣に引っ越してきた夢水清志郎。ものぐさで忘れっぽい、全身黒ずくめの謎の男性……。その正体は、事件の謎を誰よりも早く解いてしまう、正真正銘の名探偵だった!笑いあり涙ありの謎解き推理小説。

私がおすすめするポイント
このシリーズは、全体を通して非常に読みやすい文章となっています。なぜなら、作者のはやみねかおる先生は元国語の教師だからです。

読書嫌いな子供たちに本を読んでもらおうと小説を書くうちに小説家デビューされたため、普段読書をしない子にも手に取りやすいでしょう。

名探偵が子供たちと事件を解決していく推理小説なのですが、殺人事件は起こらず、必ずハッピーエンドで終わるのです。
どういうこと?と思われた方は、是非手に取って最後まで読んでみてください。
そこにはきっとはやみねワールドが待っています!


ちなみに、小学生の私が読書にはまったきっかけもこのシリーズ。このシリーズに出会っていなければ、今の私はないといっても過言ではないくらい、読書への見方をガラッと変えてくれる本でした。

特に、シリーズ10作目の『「ミステリーの館」へ、ようこそ』は、文庫本ならではの袋とじ仕様になっており、ドキドキワクワクが止まらなかったのを今でも覚えています。

2.都会のトム&ソーヤシリーズ

あらすじ
冷静で頭脳明晰なクラスメイト・創也の秘密を知った、超普通な中学生の主人公・内人。塾帰りのあの日、夜10時に創也は街からどこへ消えたのか?内人の日常は、非日常へと変わっていく……。都会でのサバイバル・冒険ストーリー!

私がおすすめするポイント
このシリーズの作者も、上記でお伝えした「夢水清志郎事件ノートシリーズ」と同じはやみねかおる先生です。

「都会でサバイバル?山や川がある田舎じゃなくて?」と思った方はいませんか?
創也も内人も、楽しそうに夢を追いかけながら、しっかり都会で冒険します。

夢さえ忘れなければ冒険はいつだってどこだってできることを、彼らは気付かせてくれました。

また、冒険を通して正反対の二人が徐々に親友になっていくのも見どころの一つです。

違うグループの人と突然仲良くするのってどうなんだろう?教室にいるときと2人でいるときの雰囲気が違うけれど、これって友達といっていいんだろうか?

小学校高学年になると、徐々に遊ぶ友達も固定され、付き合い方も変わり、友達関係で悩むことも増えてくる年頃だと思います。
そんな思春期の悩みにも応えてくれる、友情冒険ストーリーです!


3.パスワードシリーズ

あらすじ
小学生のマコトがパソコンで見つけたのは「電子探偵団」のページ。無事に入団テストに合格し、インターネットを介して4人の小学生が謎解きパズルを解き合っていく。しかし、電子探偵団のみずきが現実の事件に巻き込まれ……。冒険あり、恋愛あり、謎解きストーリー!

私がおすすめするポイント
青い鳥文庫のパスワードシリーズと言ったら聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?
1995年から現在まで、20年近く続いている大人気シリーズです。


「『チームワーク』ってなんだろう?みんなで協力して1つのものを達成するってこんなにも楽しいことなんだ!」
小学生に上がるまでなかなかお友達と関わることが少なかったお子さんも、この本を読むと「仲間」についてきっと思いをはせるでしょう。


団員たちと一緒に謎を解いているような構成になっているので、自分も電子探偵団になった気持ちで楽しく読み進められます。私も、自分が彼らと話をしている場面を想像しながらよく読んでいたものでした。


謎解きだけでなく、海外での冒険や甘酸っぱい恋模様も描かれており、飽きることなく読むことができるシリーズです!

また、パスワードシリーズのnew版では、インターネットの使い方にも触れられており、インターネットとの正しい付き合い方を考えさせられる内容になっています。

(第1巻が1995年に刊行されたこともあり、ポケベルを謎解きに使うなど平成初期を想起させるような表現もありました。2011年には、内容を新しく変更したnew版が刊行されました)

子どもにとって、大人が調べてきた本は面白い

子どものうちは、本のジャンルがわからず、どのような本が好きなのか自分ではよくわかっていないことがあります。

大人がそれを分析することで、子どもが読書好きになるでしょう。


私が小学生の頃に、読みたかった本を買ってきてくれた母には本当に感謝しています。めったに本を読まなかった母は、探すのが少し大変なようでした。


しかし、だんだんと母も本を調べてきて「これも面白いんじゃない?推理小説だよ」「これはカタカナが多いファンタジーだから苦手かな?でも、短いし読めそうじゃない?」と買ってきてくれるようになりました。

私が面白いといった本の特徴がわかってきたのか、母はどんどん私が”ハマる”本を買ってきてくれました。

まずは、大人が読んでみよう

子どもが読書を好きになるためには、子どもに人気の児童書を大人が理解していなければなりません。
また、子どもが面白いと言った本の特徴も押さえておく必要があります。


まずは、大人が児童書について知り、読んでみるところから始めましょう。

子どもに本を薦めるときの説得力が変わります。

この記事を読んで、子どもが夢中になれる1冊と出会うきっかけとなれば幸いです。

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