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保護猫を施設に戻す日

住んでいる動物保護施設の保護猫(子猫)ボランティアをして4年目

毎回のように預かっていた子猫達を施設に戻す時は寂しいです。

施設に行くのは2週間ごとの健診もあるのでケージに入れて車に乗せて行くのですが

鳴きます…

その時は

「今日は注射があると思うけど頑張ろうねー、ママ(私)は車で待ってるからねー。」

と言い聞かせているのですが

施設に戻す時の子猫達の鳴き声は心に響きます。

「良い子にして新しい家族に可愛がってもらうんだよー」

毎回、同じ事を言って子猫達を送り出します。



時には交換するかのように預かっていた子猫のケージを渡して 新しく我が家でお世話する小さな子猫のケージを受け取ってくる事も。

それも複雑な心境なんですが、こんな時にこそ

私のやっているボランティアの意味をもう一度 考えて気持ちを切り替えます。

私のボランティアは譲渡出来る大きさになるまでの子猫のお世話

もの凄く懐いて可愛い子猫になって施設に戻したなら ボランティアとしてよくやったって事なんだな、と。

前に保護猫生活の中でも忘れられない子猫がいる、という事を書いたのですが その子猫を引き取らなかった意味もココにあると思ってます。

私が可愛いと思う子猫は他の人にも可愛いと思って貰えるし、

私がボランティアに参加したのは保護猫の中から1番可愛い子猫を探して飼おうと思った訳じゃない。

保護猫から我が家に迎え入れた子猫も居ますが ボランティアが出来なくなるタイミングでは引き取れない。

今までの保護猫の中で 私によく懐いてくれた子猫は娘にも懐くし 娘の友達が来ても懐くんです。

私だけに寄ってくる時期は哺乳瓶でミルクを飲んでるから、ですね。

授乳に問題のない子猫には 娘が哺乳瓶で授乳すると その日からニャーニャーと寄って行きますから😅

ボランティアを始めて 

別れが辛いし短い期間の滞在だし、と 2グループくらいの子猫達に名前を付けないでお世話をした時期がありました。

呼び方は全て「チビ」

名前は付けても、付けなくても子猫は可愛いし同じようにお世話して 戻した後にも譲渡されるまでウェブのチェックはしていたんですが

少し経った頃に写真を、見返してみても名前を付けてなかった「チビ」達の事ってあまり思い出せない。


そして 再び名前を付け始めました。

私の付けた名前は施設に戻って新しい家族の元に行くまで使われます。

新しい家族も そのままの名前で飼う可能性はありますが、大体は新しい名前を貰って新しい猫生を送るんだろうな、と思ってます。


その頃、施設から連絡を貰いました。

私の所から卒業していった保護猫の1匹をアダプトしてくれた家族から

「何度か施設からペットを引き取っているが今回の子猫は前と全く違う。キチンと言うことも聞くし家族にすぐ馴染んでくれて喜んでます。」と

引き取った後日にわざわざ電話してきてくれたそうで 保護猫だった事を伝えたら

「そのフォスターファミリーに是非お礼を伝えておいて欲しい」って。

その次の保護猫も譲渡先からお礼の連絡があったらしく

担当者さんから「あなたのような人がボランティアで参加してくれて本当に感謝してるわ」と言われた時は嬉しかったです。

もちろん、褒めて貰って嬉しかった事もあるけど それ以上に思い入れがある子猫が新しい家で可愛がられてるって事が嬉しいかったんです。

自分の育てた子が褒められてる感覚です。


どうして今、この記事を書いているのかと言えば

今日、また保護猫とお別れだったからです。

自分に これで良いんだ、と言い聞かせているんですね。

元々「ボランティアは自己満足」と思ってました。

今はその自己満足の為に 

毎回 別れるのが辛くて 

毎回 ウチで飼おうかと悩む子猫達を卒業させています。

それが今の私の自己満足です。

そして、このボランティアを、出来る環境を作ってくれている私の家族に感謝です。

こうやって記事にして自分に言い聞かせている時点で、色々と考えちゃってるのかな?(察して下さい)😅

今回は子猫のケージを渡した時に担当さんから既にテンテンの譲渡が決まっている、と聞きました。

渡した当日に避妊手術で翌日には貰われて行く、と。

多分、施設で働いている人の知り合いか家族で子猫を引き取りたいって話があって話を進めてくれてたのかな?





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