赤ちゃん

目覚ましが鳴って 私が生まれ変わる
ちょうど そのころ
ほんとに生まれてきた いとこの赤ちゃん

私が世界を認識したとき
彼もまた 閃光を映ずる

ぴかっと輝く姿を
からだこころこえをことばに

詩を思い 活字を追う私
彼は両手を握り 孤独になみだする
てのひらめぐりあしのさきまで

君を抱きあげる おおきな手は
わたしであり あなたである
やさしく つよく ちいさい拍動

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