コスパで考える東大受験
この記事は独学になることも多かった筆者のt出身k体験から、東大に限らず文系大学受験の予備校的「常識」を疑い、得点最大化について考察するものです。
理科基礎をやろう
現在、共通テストの大幅な難化によりもはやセンターの得点×0.9が共通テストの得点と言っても大げさではない状態です。平均点が下がるということは、共通テストの性質が二次試験に近づく、つまり差がつく試験になるということです。そして、その科目の中で最も簡単なのが理科基礎です。直前で間に合うだろうと高をくくって痛い目を見る人が多いのですが、半年前から超短時間でもいいのでやって長期記憶を定着させましょう。
過去問を「潰さない」
過去問は最高の教材ですが、勉強開始時点では、自分と合格ラインとの距離感を測るために使うのは良いとしても、演習自体に学習効果はほとんどありません。数学がゼロ完の状態で周りに流されて過去問演習を続けても、基礎学力に問題がある以上、せいぜい過去問の答えが分かるようになるだけではないでしょうか。それどころか直前期の演習に悪影響を及ぼしかねません。青チャートでMARCHの過去問を間違う恐怖から逃げていては成長はありえません。
難問は無視しよう
突然ですが、難問の本質は①希少性(難単語とか)②複雑性(場合分け)③時間制約にあると考えています。ここで難問を無視しようというのは、特に①の希少性について述べたものです。この場合、難問は珍しいからこそ難しい訳ですので、その問題について暗記しても滅多に報われません。複雑性が原因の場合は思考トレーニングとして演習に価値がありますが、地頭案件になることも多くコスパは良いとは言えません。時間制約が原因の場合はコスパがかなり良いので、血肉にして反射で正答できるようにしましょう。
信じられるのは客観問題
記述のセンスは文系で特に重要ですが、模試で良ければ大学の先生が同じく高い評価をしてくれるというものでもなく、主観が入りやすいところです。共通テスト、漢字、英語数学などの客観問題を当てることで合格の確実性が上がります。
記述は再現答案・情報量で勝負
といっても記述力向上は合格に必須ではあります。その場合、予備校講師の解答よりも再現答案(手に入れば)を信じること、なるべく多くの要素をとりあえず答案に入れ込むことが重要です。実は林修の凄さはこの2点にあり、成績優秀者の再現答案が手に入る環境にある上、林先生の解答は他の予備校より字数が明らかに多くなっています。複数の予備校の解答を読んでそのほぼ全ての要素を同じ字数に詰め込めないかを考えるのが良いでしょう。
結論:記述と二次試験に逃げない
「オレはお前らとは違う」というマインドで上昇を目指すt出身kにとっても、中学受験組の深海魚にとっても怖いのは標準問題精講の日大(2018)で間違える自分と向き合うことです。その点、あまり学力が無い段階でも東大の世界史第論述や英語の要約をやっていれば何か難しいことをやって成長した気になれてしまいます。二次試験と記述は水物であり麻薬です。依存してしまわないように気を付けましょう。
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