No context of 紫陽花

 初カキコ、ども。これは紫陽花を利用したただの自分語りである。ゴミ捨て場の隣に僅かばかりの紫陽花が咲き誇っていて、思わず写真を撮った。花言葉を調べてみたら、「移り気」「浮気」といった意味があった。移り気…お前そんな陰険な花言葉だったのかと驚いた。
紫陽花を見て、梅雨の時期かと悟ったが、もう六月も半ばというのに雨どころか晴天の日々である。もはや青天の霹靂、霹靂抜きだ。兎にも角にも暑いか、生憎腕に傷を作ってしまったため半袖を着ることができず、かといってこのまま長袖生活も耐えられないと思い、さっきドン・キホーテでアームカバーを買った。いくら探してもメンズコーナーになかったので仕方なくレディース物が陳列するエリアを見て回ったが、如何せん下着類のコーナーなので気まずかった。いやまぁ、男でアームカバーを付けている時点でどうかとは思うが。会計に向かう途中、「5階男子トイレ99番」というアナウンスが鳴り響いた。先程自分も5階のトイレを利用したので「え、俺なんかやらかした?」と一瞬焦ったが、どうやら99番は火気の検知時に主に鳴るらしい。誰かが煙草に火でも付けたのだろう。やっぱり煙草はよくないね。なんとなく歩きの気分だったので徒歩で帰宅していると、東北大生男女5人組が前を歩いていた。和気藹々としている5人の後ろに、紫陽花の写真を撮り、こんな意味の無い文章を書き連ねている自分が、良い対比構造だと我ながら思い涙を滝のように飲んだ。町田の濃いめは流石に胃がもたれた。

 春の陽気はいつの間にか消え去り、梅雨を感じる前に夏になっていた。気づいたら月日が経ち、気づけばひとりになっていた。このまま自分は何もかも掴めずに終わってしまうのだろうかと模索する日々だ。精神科でもらったよくわからない薬のおかげか心が安定してきた、といってもまだ3日目だが。次は生活を安定させなきゃいけない。地道に、生きてかなきゃいけない。ひとつずつ、進んでいかなきゃいけない。大学も生活も進路も人間関係も、何もかも掴めていないまま野垂れ死んでしまいたくもあるが、何故か知らないけれど今日も生きることができた。明日はとりあえずバイトがあるので生きなきゃいけない。明後日はまぁ死んでもいいかなって思うけど、明後日のことなんてしらない。自分は神聖かまってちゃんというバンドが大好きで、特に「フロントメモリー」という曲がこの世で1番好きだ。その曲のyoutubeのdemo版の概要欄には「前へ」とだけある。たった2文字の言葉であるが、この概要欄を見ただけで八百万の感情が込み上げてくる。自分はこの曲とこの概要欄を胸に、明日もとりあえず生きてみて、そしてTinderのスワイプを欠かさず行おうと思う。

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