錆び付いた言葉

生きるのって難しい。
ただ朝起きて仕事してご飯食べて寝てるだけなのに、辛いことは毎日降り掛かってくる。
意味の無い考え事を続けて、意味の無い言葉が頭の中をずっとグルグル回っている。
口に出した途端に酸化して錆び付いた言葉が、街中のどこにでも捨てられて転がっている。

ごめんね、私に才能があれば良かったね。
何も出来ないまま、体裁だけを取り繕って誤魔化して生きていく癖がついてしまいました。
何もできることがありません、何かをできるようになるための努力とか、全部どこかに置いてきちゃった。

道端にこびり付いたガムみたいに、乾燥して色褪せたみたいに、ただそこにあるだけの人生。
ストレスを溜め込んで、正しいフリをして、元気なように見えて本当はとっくの昔に狂っている。
それが悲しいんでしょう、情けなくて、恥ずかしくって、そうはなりたくなかったのに。
乱雑に積み上げた過去が、何も叶わない明日を作ってしまいました。

だから出来損ないの私の、醜い嫉妬が見えないように隠す努力をしましょう。
錆び付いた『好き』はまた無かったことにして。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?