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空が青い意味

タイトルが決められなかった。
という理由なので、別に空が青い意味なんて語れない。理系は苦手分野だった記憶がある。
とはいえ私に得意分野があったかと言われるとなかったような気がする。
少しばかり国語が良かった記憶があるけれど、先生からは「お前は物語を勝手に想像するな」とよく言われた。妄想癖があったし、今もある。それは良くも悪くも物語を読み込めるということかもしれないけれど、ここ数年で私の読むという行為が想像以上に浅いものなのだと知った。
読むと理解が比例していない。
「お前は物語を勝手に想像するな」
そう言った先生の言葉の意味がなんとなくだけど、こういうことかというのが漠然と分かるようになった。
ただこれも分かったような気になっているだけで、本当のところ何も分かっていないのかもしれない。分かるって、とても難しい。
そう思うと私は国語だけじゃない。何に対しても分かったような気になっていることが多い。
知ったかぶって誰にはるのか分からない見栄をはって。でもそれもどうして知ったかぶるのか。誰に、どうして見栄をはるのか。考えることをやめている。
どうして考えることをやめているのかといえば、答えがはっきりしているからだ。自分を満たしたいからだって。
私は何も分からない人じゃない。そう言いたいのだ。本当は何一つ分かっていないのに。形だけ分かっている気になっているだけ。
ただその気になっているという鎧を脱ぐのはとても難しい。分かるとは、とても難しい。
防御力ゼロになってしまうから。
何も分からないことを認める。それは私にとってとても勇気のいることだ。
自分を守る盾を無くしてしまうことに等しい。
でも最近その盾を少しずつでも手放していいのかもしれないと思うようにもなってきた。
もちろん防御力はゼロだし世間から受けるダメージも大きい。正直きつい。
でも少しずつ鎧を剥いで、分からないことを認めて考える。
勝手に想像していた物語から一歩だけ踏み出して地に足をつける。
分かろうとしてみる。分かった気になったことも立ち止まってみる。
きっとこれからまだまだ私は勝手に想像することもあるし分かった気になってしまうこともたくさんあると思う。
でも時間をかけてでも少しずつその鎧を剥いでいくことができたら、きっと私は私を許してあげられるようにもなるかもしれない。
そうしたら、空が青い意味も答えられるようになるかもしれない。

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