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間違いだらけの読書備忘録

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「感じる乱読家」を自称するわたしが、読書スタイルを変えて「人生を考えたい」というテーマの元、読書についての考えや読んだ本について書いた記事のまとめです。
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#仕事

好きを仕事にしても、幸せになれるとは限らない:『科学的な適職 4021の研究データが導き出す最高の職業の選び方』(1)【間違いだらけの読書備忘録(14)】

こんにちは、さらばです。 備忘録4冊目です。 鈴木祐『科学的な適職 4021の研究データが導き出す最高の職業の選び方』 要約サイトで本書の要約を読み、非常に興味深い内容だったので手に取りました。 本書のターゲットは就職・転職活動をするひと、あるいはキャリアプランに悩むひとだと思いますが、キャリア(≒生き方)に一片の迷いもないひとのほうが珍しいのでは? と考えると、ほとんど全てのひとにとって興味のあるテーマじゃないでしょうか。 わたしも例に漏れず、「趣味:戦略」を標榜し

センスのない努力を続けてきた:『「仕事ができる」とはどういうことか?』(2/3)【間違いだらけの読書備忘録(10)】

こんにちは、さらばです。 現在、以下の本について備忘録を書いています。 楠木 建 山口 周『「仕事ができる」とはどういうことか?』 1はこちら。 センスがあるひとの特徴楠木さんは"はじめに"で、以下のように語られています。 この"はじめに"には、本書の趣旨がこれでもかというほど端的にまとめられています。『ストーリーとしての競争戦略 - 優れた戦略の条件』を読んだときにも思いましたが、楠木さんの本はこの冒頭の文章が実質的に本の端的な「まとめ」になっており、内容を振り返る

センスのない努力を続けてきた:『「仕事ができる」とはどういうことか?』(1/3)【間違いだらけの読書備忘録(9)】

こんにちは、さらばです。 前回1冊目の読書備忘録を全6回、2万字超書いたことで、 「このままだと、読む速度に全然追い付けないぞ?」 と焦燥に襲われつつ今回が2冊目です。 とはいえ単に文字を追ってなにも身に付けられないまま冊数を重ねたところで無駄になってしまうので、しばらくバランスを模索したいところ。 さて今回はこちらです。 楠木 建 山口 周『「仕事ができる」とはどういうことか?』 1冊目に引き続き、著者は経営学者である楠木 建さん……ただし本書は独立研究者の山口