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憩いの場所さら💖🍀カフェ~オフ会の名司会者現る~

 挨拶を終えるとカウンターの奥の厨房から1人の男性が出てきた。
 見た感じ40代前半か半ばぐらいってなところだろうか?

「あっ! また1人お客さん来たの?」

「はじめまして、沙良と申します」

「あっ、沙良さん僕は、この前フォロワーになった、くるりんです」

 カフェのオーナーらしき男性で、たなべっちさんとは違うタイプだけどメガネ男子だ。
 
「あの、ここのオーナーなんですか?」

「違うよ! ここは特に決まったオーナーは居なくて、ここに来る皆が時にはオーナーになったりシェフになたりしてるんだ」

「くるりんさんて、女性の方だと勝手に思ってました」

「よく言われるけど、絵の感じから勝手にそう思われたりしてるけど、実はれっきとした正真正銘の男性です」

 とても紳士的な男性の方のようで蝶ネクタイでビシッと決めていてカフェのオーナー感がめちゃくちゃ出てる。

「その日に来た人が、今日やりたい人が厨房に行って料理作ったり、持ってきたスイーツ出したり、好きな飲み物入れて出したりと各々が自由にできるカフェなんだ」

「皆さん絵以外にも料理作ったり、なんか凄すぎます」

「沙良さん取り敢えず立ってるのもなんだから、たなべっちの前が空いてるから、そこにどうぞ」

「みぃちゃさん、ありがとうございます」

 耳元のハートのピアスが似合う小柄で笑顔が素敵な女子力ありそうな人。  
 揺れるピアスが女らしさを醸し出している。
 私は少しドキドキしながら、たなべっちの前に座った。




 たなべっちは、私の好きなバンドのボーカルの人に似ているけど、その人ではない。わかってはいても似ている雰囲気だから緊張もドキドキもする。私だって一応女だから。
 
「沙良さん、なんか頼みなよ。今日はくるりんさんが言えば持ってきてくれるからさ」

 たなべっちと向い合せ。そしてきらりと光る白い歯と少しズレたメガネを指で直すしぐさに年甲斐もなくキュンとしている自分が居た。
 真面に目を合わせられなくて、たなべっちの隣に居るみぃちゃさんの方ばかり見て喋っていた。

「そうそう、一昨日くるりんさん主催のオフ会でトッチーとみぃちゃと僕の4人でやったんだ。めちゃくちゃ盛り上がって楽しかったな」

「インスタでの生配信で1時間半くらいだったかな? 来月また、くるりんさんが開いてくれるんだけど、良かったら沙良さんも一緒にどう?」

 すると、くるりんさんが私の所へ飲み物のコーヒーを持ってきてくれた。



「沙良さんのおかげで、ここのカフェに来れたから、前みたいに全国飛び回らなくても、いろんな各地のフォロワーさんとオフ会できるから助かるよ」

 くるりんさんに感謝されたけど、私自身このカフェのことが、まだわからず受け入れがたいこの状況。

「くるりんさんは、いつも進行役に徹してくれて、場を盛り上げてくれる名司会者なのよ」

「私なんかが参加してもいいの?」

「当たり前でしょ! 沙良さんのおかげで、ここに集まれてるんだから」

「是非、来月のオフ会に参加させてください」

 あれよあれよという間にオフ会に参加することになってしまったが、どうなることやらで少し不安と緊張な気持ちはあるけど、またたなべっちに会える?
 ん?会えるんだよね?

 私は心の中で1人あれこれ考えていた。

 そして素朴な疑問を皆に投げかけた。

「ここのカフェから戻る時は皆さんどうやって戻るんですか?」

 戻る時どうやって戻ればいいのか皆に聞くと、たなべっちが透かさず私に教えてくれた。

「沙良さん戻る時はね、またインスタのコーヒーカップのマークをタップすれば戻れるんだよ」

 たなべっちの笑顔が眩し過ぎてヤバかった。

「そんな簡単に戻れるんですね」

「いつでも癒されたい時にいつでも行き来できる場所。そこがさら💖🍀カフェなのさ」

 私は、心の中で

 また………

 たなべっち、いや、トッチーやみぃちゃ、そしてくるりんにも会いたい!会ってまた楽しくお話がしたい!そう思っいながら、皆それぞれに自分の場所に戻っていった。


 次は来月開催予定の、くるりんさんのおオフ会に参加した様子を書こうと
思います。

沙良の妄想が詰まった勝手に都合の良いお話な展開になりそうなんですが妄想は自由だ―――ってことで皆さんご了承くださいませ<m(__)m>


 


 


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