物を貸す、借りること

先日2歳になったばかりの息子が園庭開放で、友だちにおされておもちゃを持って行かれていた。

友だちの親は不在だったので、どうするのかな?とちょっとワクワクしながら反応を待つ。(息子ごめんね😂)

結果は、こちらを見て苦笑い。初めての事にただただ驚いたようだった。

「驚いたね。」と言ったら「驚いた!」と目を丸くして繰り返す。

何か行動や共感がほしいと言うよりは、わたしに助言を求めている様だったので「"使ってるよ"と教えるのはどうかな?"」と話した。

なるほど、と意気込みを感じる顔。

わたしに解決してもらおうと思っていなそうな所にほんの少しの自立を感じる。

「今度は一緒に言ってみようね。」と声をかけたあと手を握って同じおもちゃを探した。幸い同じ物があったのでその後も楽しく遊んだ。

2歳。相手の気持ちはまだわからなくて当然。大人に守られながら、自分の気持ちを表現する経験が何より大切な時期だ。今日は、いい経験をしたと思う。


余談だけど、保育の現場では「貸して」に「いいよ」が鉄板という時代は随分前に終わった。

子どもは満足が得られないと気持ちよく物を貸せないからだ。大人でさえ買ったばかりの物を貸してと言われると、少し渋ってしまうことがある。

だから「貸して」と言われたら「今はダメ」と答えても良い。でも、そう答えたらきっと相手は、がっかりするだろう。その姿を繰り返し見て、子どもも考えを巡らせていく。(もちろん月齢が小さいほど大人のフォローが必要)

相手の思いを推し量る年齢になったら、子どもたちから「◯回やったらかわるね。」「◯時にはかわるね。」「同じ物を一緒に探そう。」「一緒に使おう。」等の発言が出てくる様になる。自分も相手も気持ちの良い結果を模索している。

「貸して」と言う側も同じ。いろいろな言い方で交渉するようになっていくし、こちらも相手の立場に立って考えるようになっていく。

息子にもこれから物の貸し借りを通して自分の思いを表現すること、そして相手にも思いがあることを感じてほしい。

色んな人や思いに触れて、心が育っていきます様に🍀


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