題名　「失い取り戻す心」

掴む希望を失くして
進む勇気を失くして
立ち上がる力を失くして
心は消えつつあっても自分は残る。
今の自分に出来ることは
狭くなっていく心の空間で
自分の心をゆっくりと思い出すことだろう。

今　目の前には大きな木があり
見上げた遠くには丸い光がある。
手を伸ばしてみるけど届かない。
木に登り　木から滑り落ち　また木に登る
何度も繰り返し　光に触れた。
それは　希望の光。

今　目の前には真っ暗な道がある。
見渡す先には丸い光がある。
足が立ちすくみ前へ進めない。
光は激しく揺れ動き　
向かって来いと言っているようだ。
一歩進み　一歩下がって　
光から目を離すことなく　
少しずつ前へ進む。
そして　その光に触れた。
それは　勇気の光。

心の中には2つの光がある。
光は強く輝き出し　熱くなっていく。
そして1つになり　力の光となった。

その瞬間　自分の目から涙が溢れ出し
その涙で光は滲み　さらに眩しく見える。

ゆっくりと心は動き出して
狭かった空間は広がっていく。

胸に手を当て
心が自分と共にあることを思い出した。　

　　　　　　　　　　　　　　紗羅

失う心と取り戻す心を　
別の詩として書いていましたが
一緒にしました。

今日の文章は長めになります。

自分の心次第で
落ちていくことも
立ち直ることも　全てが決まります。

だから　いつも心の大切さを感じています。