書き続けること。

大学のときの恩師が言ってた。「毎日書き続けなければダメ。ピアノの練習と一緒。書くことは訓練。一日書かないと、三日の遅れ。」と。

私は本格的に書き始めたのが一昨日なので(笑)、今後は毎日毎日、継続的に書いていこうと思う。

幼い頃より”ことば”とか”書く”ということへの興味はあったものの、実際に書いたりすることはなかった。まあ小学生のときに、短編小説みたいなのは作ったけど、どれも完成することはできかった。

中学生にあがると、無駄にプライドみたいなものが芽生えてきて(※人間にとって、プライドはいらいないけど、誇りは必要)、「ザ・完璧主義」な人間になり、一文字すら書くことができなくなっていた。たぶん書きたいことがありすぎて収集がつかず、それをまとめることができなくて、中途半端なものを書き残したくなかったんだと思う。

今思うと「バカだなー」と思う。何故なら、書くという行為は更新されていくものだから。一回書いて「ハイ、終わり」ではない。書くという行為は、ちょうど彫刻のように、作家がいいフォーメーションを作ろうと無駄を削ぎ落し、何度も何度も削って、直して…という行為に似ている。

音楽の演奏は書くという行為とは異なる。例えば、音は一度出したらそれっきり。消せない。一度聞こえたものは取り戻すことができない。だからピアニストは演奏のとき、ものすごく集中する。一過性や偶有性を大切にする。

ピアノは「弾く」。楽譜は「かく」。曲を作るとき、楽譜をかくけど、まさに楽譜を「かく」というように、楽譜はかくもの。言葉を書くという行為と似ていて、何度も何度も試行錯誤してアップデートをかけていく。

私は25歳まで表現というものをピアノで行ってきた。でも、全然表現なんてできていなかった。自分の感情を誰かの曲に投影しただけ。たぶん私は50過ぎてから、またピアノで表現したいのだろうと思う。自分のために。今はまだ早い。まずは言葉で表現できるようにならないと、と思っている。


END



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