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今、旧枠モダンを始めてみたい人へ(前編)

はじめに

 先日書いた上記旧枠モダンの布教noteに対し、想像していたよりも遥かに多くのリアクションをいただきました。本当にありがとうございます。
 そして嬉しいことに、「旧枠モダン、実はちょっと興味ある」「旧枠モダンやってみたいかも」という声もTwitter(X)上にて複数見まして、もう少し踏み込んだ内容に触れてみようと思い、こうして新たに記事を書くことにしました。
 引き続き拙い文章、かつあまり優れたプレイヤーの書くものではないかもしれませんが、少しでも旧枠モダンを始めてみる後押しになればと思います。
 よければお付き合いいただけると幸いです。


Q.何から始めればいいの?

 さて。
 「旧枠モダンにちょっと興味が湧いたけど、果たして何から始めればいいんだろう?」
 前回の記事を読んで、きっと大半の方がそんな風に思われたことでしょう。
 前回の記事は、旧枠モダンというフォーマットの“紹介”に過ぎませんでした。
 始めて欲しい、と言いつつ始め方を書いていなかったわけですね。
 今回はその“始め方”について書かせていただこうと思います。前後編の前編にあたります。

A.使いたいカードやデッキを見つけよう

 何から始めればいいのか。その答えを言ってしまうとこれです。
 使いたいカード、あるいは使いたいデッキを見つける。ほとんどの方は新しく別のフォーマットに手を出すにあたり、ここからスタートすると思います。なので旧枠モダンでもここから始めましょう。
 とはいえ、非公式フォーマットといってもマジックはマジック。いくらカジュアルにゆるふわに、と謳っても、ある程度勝てないと(あるいは最低限ゲームにならないと)楽しめないと思います。
 そんなわけで、これから「旧枠モダンで現役を張ってる懐かしのカードや往年の名カードたち」をズラーッと挙げていきます。どんなデッキで使われているか、などの解説も添えていきます。
 筆者の独断と偏見によるチョイスではありますが、出来得る限り現在の旧枠モダン環境でプレイアブルなカードを選んだつもりです。
 そしてその中から、懐かしさを感じたカードや惹かれたカードなどをデッキ選びのきっかけにして、旧枠モダンを始めてみていただければと思います。

【注意点など】
・紹介するカードがめちゃくちゃ多くてめちゃくちゃ長いです。適度に休憩など挟みつつお読み下さい。

・紹介順には特に規則はありません。が、筆者が説明しやすいよう、ある程度コンセプトが似ているカードや採用デッキが同じカードなどをなるべく固めるようにしています。

・カード画像は『Scryfall.com』様より引用しております。高画質な代わりに基本は英語版画像のサイトですので、詳細なカードテキストなどは『旧枠モダン カード検索』様などをご利用下さい。


・カード画像のバージョンのチョイスはなるべく初出に近いもの、基本セットに収録されたカードはなるべく馴染みが深いであろうイラストのものを選んでいます。

・「あのカードがないんだけど?(怒」的なのはご容赦下さい。また、『使いたいカードを見つけてもらう』というコンセプトの記事のため、『旧枠モダンのメタ内で相対的に強いカード』などはなるべく避けています。

・実質『あの頃の懐かしのカード集&思い出話』みたくなっております。ちなみに筆者はマスクス〜インベイジョン期頃にマジックを始めたプレイヤーなのでその頃の話が多いです。同世代の方は是非お楽しみ下さい。

旧枠モダンカード紹介

コントロール向け

・《対抗呪文》

初出:LEA モダン入り:MH2

 カウンターマジックがしたい? パーミッションが握りたい? よろしい、では《対抗呪文》から。強さについては説明不要かと。青マナ2つ立てて手札1枚あるだけでブラフが成立するのは旧枠モダンも同じです。モダホラ2での収録でモダンをぶっ壊してくれました。

・《神の怒り》

初出:LEA モダン入り:8ED

 最強の全体除去は旧枠モダンでももちろん最強です。最近はいろいろオマケがついてその分重くなったり、破壊不能の登場のせいで追放全体除去じゃないと信頼されなかったりしますが、旧枠モダンなら「それらは再生できない。」で十分です。《アダーカー荒原》と《神の怒り》が4枚ずつあれば一生コントロールが握れます。そう、旧枠モダンならね。

・《吸収》

初出:INV モダン入り:RNA

 若かりし頃は高くて買えなかったカードシリーズ。青白とくればこれでしょう。ちなみに対となる《蝕み》は2024年7月現在モダンではイリーガル。待ち望む声も多いけど《イオン化》とか既にいるし厳しい気も……。なお旧枠モダン的には後述のとある緑のカードのせいで《雲散霧消》に押され気味。後編でも書きます。それでもコントロールの3点ゲインは偉い。

・《物語の円》

初出:MMQ モダン入り:8ED

 今思えばアンコモンの性能じゃないスーパー防御円。実際に8版再録時にはレアに格上げ。単色デッキを完封し得るカード。旧枠モダンには色変え生物の《カヴーのカメレオン》も《魂売り》も《野生の雑種犬》もいないので当時よりも強力。ただしアーティファクトクリーチャーには無力。白を濃くしないと機能しづらいのも一応デメリット。


・《石臼》

初出:ATQ モダン入り:8ED

 マスクス期のスタンダードには「ミルストーリー」というデッキがあってじゃな……こちらはミルの部分。ストーリーの部分はひとつ上。相手を完封してライブラリーアウトで勝つ戦術は旧枠モダンにもあります。ちなみに除去されやすいけど削りやすい《ラクァタス大使》などもおり、コントロールのサイドボードにいたりもします。

・《セラの天使》

初出:LEA モダン入り:8ED

 ライブラリーアウトなんて美しくない勝ち方は嫌。そんな方にはやはりこちらの《セラの天使》を。ちなみに5/4/4飛行警戒を乗り越えられるスペックのクリーチャーは決して多くはないので、青白コントロールの攻守を任せられるフィニッシャーの選択肢としてはかなり有力です。お好みのバージョンを選んでお洒落をするのも良き哉。

・《冥界のスピリット》

初出:MMQ モダン入り:MH1

 コントロールは好きだけどもっと陰湿な方が好き。あともっとピーキーな方が好き。そんな方は青黒にしてネザーゴーを握りましょう。単体除去の質は白より黒の方が圧倒的に上です。蘇り続ける《冥界のスピリット》で殴り勝ちましょう。当時の相方の《蝕み》はいませんが、旧枠モダンにはミシュラランドが豊富なのでクロックは大丈夫です。

・《ネビニラルの円盤》

初出:LEA モダン入り:MH2

 黒だと置物に触れないって? 由緒正しきリセットボタン、《ネビニラルの円盤》がございます。再生を許しますが、再生持ちには黒の単体除去を。実は旧枠モダンでエンチャントを複数同時に割れるのはこいつだけです。ネビ盤自身が寝てる間に割られないよう注意。

・《嘘か真か》

初出:INV モダン入り:MH1

 初代モダホラで旧枠モダンをぶっ壊した犯人。それまで青のドローは《集中》《連絡》《好機》でした。使う側も使われる側も素早く分けて素早く選べるように練習しておきましょう。青ミラーでは多く撃てた方がだいたい勝ちます。ネザーゴーで《冥界のスピリット》が2枚めくれても泣いてはいけない。

・《ゾンビの横行》

初出:ODY モダン入り:M12

 増えたハンドの不要牌はソンビに変えちゃいましょう。あるいは墓地で仕事するカードを落とすついでにゾンビに変えときましょう。カード性能の割にやたら軽いので、ゲーム中盤のマナに余裕がある時にサクッと置いとくだけで意外とプレッシャーかけられます。

・《ゴブリンの太守スクイー》

初出:MMQ モダン入り:10E

 ゴブリンデッキに入らない伝説のゴブリン。《ゾンビの横行》のお供といえばこいつ。《冥界のスピリット》と共存させるのはあまり現実的ではないかも。当時はスペルシェイパーがいたのもありめちゃくちゃ評価が高かった上、禁止になると言われ続けた末に無事ローテーション落ち。今日も元気に赤マナの出ないデッキで《生き埋め》されています。

・《激動》

初出:ODY モダン入り:MH2

 スクイーなんてチマチマしたことやってられるかよって方向け。「『すべて』と書かれているカードは強い」の法則。ついでに貴重な青のリセットボタン。旧枠モダン、《サイカトグ》は残念ながらいませんが、ゾンビ激動はできちゃいます。更地をゾンビトークンと《冥界のスピリット》で駆け抜けるのはいかがか?

ビートダウン向け

・《獣群の呼び声》

初出:ODY モダン入り:TSB

 コントロールなんてしゃらくせぇ、ビートダウンが握りてぇ!って方へ。こちらが旧枠モダンの“顔”でございます。後編でも詳しく書きますが、旧枠モダンのクリーチャーの基準を『3/3』に定めた張本人。オデッセイ当時のトップレアで、当時は高くて買えなかったシリーズ。マナカーブに沿って撃ってるだけで強い。TSB再録時にもTCG(タルモ・コール・ガラク)のCを担う。ただしバウンスと追放カウンターは勘弁な! 上で書いた《吸収》より《雲散霧消》の方が優先される理由。

・《怨恨》

初出:ULG モダン入り:M13

 緑ミラーの象トークン同士の睨み合いをどうするかって? 《怨恨》で解決です。マナコストが印刷ミスだったとマローがコラムで白状したカード。緑のビートダウンだと割と雑に使っても強い。というかどう使ってもだいたい強い。《オーラトグ》に貼ってオーランカーなんて使い方も。

・《ラノワールのエルフ》

初出:LEA モダン入り:9ED

 由緒正しきマナクリ。1ターン目ラノエルから2ターン目に象トークン展開する動きは強烈。実は8版にはいないという豆知識。最近エルフデッキがたくさんパーツをもらって強化されたのでそちらでも活躍中。次世代の基本セットたる『ファウンデーション』でも収録が確定。フレーバーテキストではいつの時代も外敵への当たりがキツい。

・《極楽鳥》

初出:LEA モダン入り:8ED

 由緒正しきマナクリその2。緑以外も出る上に飛んでるのでラノエルよりちょびっとだけ多芸。パワー0だが《怨恨》で空からパワー2で殴ったりもする。たまに7/8で殴ったりもする。マナクリ8枚体制から2ターン目に《ヤヴィマヤの火》(※モダンイリーガル)を置きたいMTGおじが私です。MTGおじはMTGコンパニオンで出る『鳥は見たら焼け』が今のマジックユーザーに通じてるのか心配しています。

・《密林の猿人》

初出:ARN モダン入り:9ED

 森を置くだけでパンプされるゴリラ。タフネスが3になるので2/2を一方できるのもえらい。旧枠モダンには当然ながら《踏み鳴らされる地》はないので注意。旧枠モダンのステロイドのレギュラー兼準エース。怨恨をおかわりして6/3トランプルで人を殴り殺したりもする。

・《リバー・ボア》

初出:VIS モダン入り:ZEN

 ステロイドの脇を固めるいぶし銀。そして青相手には無類のアタッカー。相手が島を置いたら猿人じゃなくこいつに《怨恨》がつく。再生持ちなのでブロッカーとしても優秀。後編や次のカードでも書きますが、こいつが幅を効かせているのもあり旧枠モダンの除去は再生を許さない除去でないといけない。

・《火葬》

初出:ICE モダン入り:10E

 再生を許さない3点火力。上記《リバー・ボア》を焼いたり象を焼いたり《樹上の村》を焼いたり本体を焼いたりと活躍は多岐にわたる。これにはヤヤさんもにっこり。ただしあくまで2マナ3点火力のため、やはり次に紹介するカードが旧枠モダンでは最優先の火力です。

・《稲妻》

初出:LEA モダン入り:M10

 モダンの基本火力は旧枠モダンでも当然基本火力です。1マナ3点はえらい。このイラストの稲妻を使いたい、というプレイヤーも多いはず。ちなみに個人的にはM10版のフレーバーテキストも好きです。いつでもいつまでもマジックの基本火力でいて欲しい。《電気放出》?そんな奴は知らん

ボードコントロール向け

・《なだれ乗り》

初出:ULG モダン入り:TSB

 みんな大好き土地割りマン。ついでに速攻で殴ってくる。象が立ってると殴れなくなるのもご愛嬌。こいつの存在があるので旧枠モダンでは土地を切り詰めた構築のデッキはかなり厳しめ。エコーを払って維持するか、払わず次に5マナアクションを取るかはプレイヤーの腕の見せどころ。維持されず墓地に行ったと思ったら次のターン釣り上げられておかわりされるのが最近のトレンド。

・《石の雨》

初出:LEA モダン入り:8ED

 現代マジックでは許されなくなってしまった3マナの土地破壊。上記《なだれ乗り》や《略奪》などと合わせてポンザも旧枠モダンでは現役。緑と組んでマナクリ経由で2ターン目から土地を割っていく鬼の所業も可能です。

・《抹消》

初出:INV モダン入り:8ED

 インベイジョン版のフレーバーテキストも含めファンが多いであろう、打ち消されないリセットボタン。画像が英語版で誠に申し訳無い。基本的にはマナ加速経由でこいつを放つターボ抹消タイプの使われ方をする。エンチャントは残るので上記《ゾンビの横行》やノーコストで復活してくる《冥界のスピリット》などと組み合わせましょう。あれ、《激動》でも似たようなこと書いたぞ

・《虚空》

初出:INV モダン入り:TSB

 スタンダード当時はFiresの対抗馬のひとつとして存在した《虚空/Void》コントロール。当時は被覆持ちの《ブラストダーム》を後続ごと落とすために4で指定されることが多かった。旧枠モダンだとミッドレンジ相手に5、コントロール相手に4を指定するのが割と効く。数字指定は解決時なのでフライングしないよう注意。自分の場も被害を受けるが実は再生可だったりもする。赤黒なのでエンチャントは割れない。

・《終止》

初出:PLS モダン入り:ARB

 問答無用の単体除去。《恐怖》が効かない黒いクリーチャーも落とせます。当然再生不可。ただし赤くなったのでプロテクション赤に引っかかるようになってしまった。が、旧枠モダンのプロ赤持ちはプロ黒も最初から一緒に持ってたりするのでさほど問題なかったりもする。ピン除去の散らし方は個人の好みが出ますね。

バーン向け

・《スキジック》

初出:INV モダン入り:DOM

 歩く火力が嫌いな赤使いなんていないと勝手に思ってますが如何でしょう。強さは二の次でロマン的に。後で元祖歩く火力も紹介しますが、こいつの魅力はキッカーの有無で場に残すかどうか選べる点とタフネスが3ある点。パワー2の先制攻撃持ちでは止まらない点が偉い。ステロイドのマナカーブの終わりに採用されることも多いです。

・《ウルザの激怒》

初出:INV モダン入り:MH1

 当時は高くて買えなかったシリーズ。3マナ3点は当時でも正直若干非効率気味だけど『打ち消されない』の文言であの値段へ。旧枠モダンでは『打ち消されない』の部分も重要だが、どちらかと言うと長期戦になった際にキッカー込み10点軽減不可で撃たれることの方が多い。決まるとまさに切り札。旧枠モダンに《誤った指図》はいませんが《偏向》はいるので一応注意。

・《地震》

初出:LEA モダン入り:M10

 勝舞くんの切り札繋がりでこちらも。赤のリセットボタンとしてX=2か3くらいで地上クリーチャーを薙ぎ払うのが主な使われ方。筆者は時々プレイヤーにもダメージが入ることを忘れます。余談ですが《ガイアの揺籃の地》はイリーガル(※そもそも再録禁止)、《樫の力》は旧枠モダン現役です。

・《ボール・ライトニング》

初出:DRK モダン入り:M10

 来ました元祖歩く火力。こちらはバーン寄り。《スキジック》の項でも触れた通り、先制攻撃持ちがいると途端に犬死にしてしまうのが残念。逆に言うと真っ先にサイドアウトできる枠でもある。全盛期のスライを旧枠モダンで再現するにはあと少しパーツが足りないか?

・《ボガーダンの鎚》

初出:MIR モダン入り:8ED

 全盛期のスライと言えば、なカード。スライでは専ら3点火力として使われていた奴。ソーサリー3マナ3点は《ウルザの激怒》以上に非効率、しかし再利用できるのは魅力。《雲散霧消》に弱いあたりも当時と同じ。ならばいっそカウンターハンマーまで突き抜けてしまうのもひとつの浪漫かもしれない。

・《陶片のフェニックス》

初出:STH モダン入り:9ED

 カウンターハンマーがあるならカウンターフェニックスも。残念ながら当時の相方の《禁止》はモダンイリーガル。しかし除去耐性があり火力ばら撒きもできる2/2フライヤーとして見れば、そのまま普通に使っても割と優秀だったりする。ダメージが飛行持ちに入らないのをメリットと見るかデメリットと見るかはプレイヤーと構築次第。

・《火+氷》

初出:APC モダン入り:MH2

 モダホラ2にて《対抗呪文》と共にモダンリーガルとなりマジック界を湧かせたアポカリプスの対抗色シリーズ。《火》で使っても《氷》で使っても強い。よくマナクリをこんがり焼いたりアップキープに相手の土地を寝かせつつドローを進めたりしている。元々旧枠モダンにいたカウンターバーンの強さを盤石としたカード。よくある豆知識としてコモン・アンコモン・レア全てを経験したカードのひとつ、というネタなども。

多色デッキ向け

・《神秘の蛇》

初出:APC モダン入り:TSB

 アポカリプスの対抗色シリーズ。《対抗呪文》+《灰色熊》《ルーン爪の熊》でマナコスト相応。クリーチャーであるという点が重要で、クリーチャー回収などで再利用できるのが見逃せない利点。スペルの青とクリーチャーの緑の組み合わせは旧枠モダンでは結構強く、実際にこれをギミックとして盛り込んだハーフロックデッキも存在します。

・《名誉回復》

初出:APC モダン入り:MH2

 アポカリプスの対抗色シリーズ、白黒は万能パーマネント除去。再生を許す代わりに土地でも置物でもなんでも割れます。同じテキストの先輩たる《砂漠の竜巻》はモダンイリーガル。アポカリプス版のフレーバーテキストはウェザーライト・サーガのクライマックス。A25版やMH2版ではカードの能力のシンプルさかつ強力さを強調するためか、フレーバーテキストは削除されている。ここは好みが分かれるかも?

・《稲妻の天使》

初出:APC モダン入り:TSB

 アポカリプスの楔三色カードのうち唯一モダンリーガルのカード、かつ非常にファンの多い天使。ここまで読んだ方なら概ね察するでしょうが、4/3/4飛行警戒速攻というスペックは、旧枠モダンの基準サイズたる地上3/3の上から殴りつつブロッカーにも回れるという性能。マナ基盤の厳しさというデメリットを呑んででも、このカードを使いたいがためだけに旧枠モダンを遊ぶプレイヤーも多いです。ちなみにド三色、青白タッチ赤、青赤タッチ白、どのパターンも人気。

単色デッキ向け

・《白騎士》

初出:LEA モダン入り:M10

 マナ基盤の話をするとついて回るのが土地のお値段の話。旧枠モダンの土地は比較的安めとはいえ、しっかり集めると割と馬鹿になりません。というわけで単色デッキシリーズ、まずはやはり白ウィニーから。核戦争が起きても生き残るアーキタイプ。プロ黒と先制攻撃が光ります。

・《サルタリーの僧侶》

初出:TMP モダン入り:TSB

 プロ赤&シャドーで火力でもコンバットでも対処できないこいつに泣かされた若かりし頃の諸君はいるだろうか。大丈夫、勝舞くんも泣かされてたから。また後編で書きますが、タフ1が弱点だったけど最近旧モリーガル化したとあるカードで弱点を克服しました。白ウィニーは今も進化し続けています。

・《ヴェクの聖騎士》

初出:EXO モダン入り:9ED

 先制攻撃にプロ黒とプロ赤が備わり最強に見える。実際2/2というサイズを除けば除去耐性は旧枠モダンでトップクラス。白ウィニーのほか、白系のミッドレンジがサイドボードから投入してきたりもするので活躍するシーンは多い。12Knightsとしたいところですが、プロテクション持ちの白い騎士は旧モに現在2種のみ。《銀騎士》が欲しいと個人的には思う。

・《栄光の頌歌》

初出:USG モダン入り:8ED

 サイズなんてただの目安だ、あとはアンセムで補えばいい。実際2/2が3/3になると地上戦は大きく様変わりします。《十字軍》と違い白のクリーチャーに限らないのがアンセムのいいところ。白には部族デッキがなくロードがいないのですが、これが実質ロード扱い。

・《金切るときの声》

初出:JUD モダン入り:MH1

 白ウィニーは地上だけだと思いましたか? 表と裏で合わせて1/1飛行を4体追加、次のターンアンセム置いてフルパンで勝ち!ができるのが白ウィニーです。表で出たトークンをそのまま裏のコストに充てられるの、割と詐欺くさい動きだと思ってます。

・《翻弄する魔道士》

初出:PLS モダン入り:ARB

 MTGおじなのでピキュラって呼んじゃう。単色や白ウィニーの話をしつつの紹介で何ですが、タッチ青してピキュラも投入したタイプも人気です。指定は《稲妻》だったり《神の怒り》だったり《蔓延》だったり相手のデッキのキーカードだったりと器用。白いので上のスクリーチのフラッシュバックコストに充てられるのも偉い。

・《サファイアの大メダル》

初出:TMP モダン入り:MH3

 単色デッキの話では? はい、単色デッキの話です。ちなみに画像にチャーリーブラウンは隠れていないので凝視して探さなくても大丈夫です。本家モダンでは赤がストームで大暴れしてますが、旧枠モダンでは渋く青でメダリオンブルーといきましょう。

・《泥棒カササギ》

初出:UDS モダン入り:8ED

 カササギブルーの主役。もちろんメダリオンと組み合わせてもOK。《知恵の蛇》はいませんが1マナ重くても飛んでる方がいい。そしてこれがフィンケル(※《影魔道士の浸透者》)の悪口にもなってしまうのがせつない。詳しくは後編で書きますが、3/1/3畏怖より4/1/3飛行の方が旧枠モダン的には偉い部分が多いのです。

・《ミューズの囁き》

初出:TMP モダン入り:TSB

 メダリオンの紹介をしたならやはりバイバック持ちの紹介も。複数置いたら軽減効果が重複するのがメダリオンのいいところ。でも《転覆》や《禁止》は強すぎるのでモダンリーガルにはたぶんならないだろうなぁと。単純にインスタント1マナ1ドローとして使うなら次に紹介するカードの方が優秀です。

・《選択》

初出:INV モダン入り:XLN

 初出版のテキストはまだ占術がキーワード能力として登場していないためこんな書き方です。懐かしきオプトブルー。旧枠モダンの軽量ドローは優秀かつ粒揃いです。しかし後編で書きますが、最近は単なるドローとしてだけでなくストーム稼ぎに使われることも多いです。

・《マハモティ・ジン》

初出:LEA モダン入り:8ED

 青単メガパーミッションとしてユーロブルーやドローゴーも紹介したかったですが、若干構成パーツが足りないのでここはビッグブルーを。懐かしの《マハモティ・ジン》、6/5/6飛行ってスペックは青にしてはかなり優秀。ジン、現代だとスフィンクスに取って代わられてる悲しき種族。

・《大気の精霊》

初出:LEA モダン入り:8ED

 マハモティジンよりこちらが好きな方も多いかと。1マナの差とスペックの差よりも『好き』『使いたい』の気持ちが大事、というのがこの記事の趣旨なので紹介。相手がセラ天じゃなければ大丈夫。ちなみに筆者はイラストは上記画像のやつが一番好きですし同志も多いと予想。

・《堕落》

初出:USG モダン入り:SHM

 青単シリーズから変わってここからは黒単シリーズ。早速土地を沼オンリーにする理由となるカードからいきましょう。黒単コントロールのフィニッシャーはクリーチャーじゃなくても大丈夫。「堕落、本体で」の気持ちよさは黒好きならわかるはず。クリーチャーに撃つと稀にフィズらされてドレインできなくなることもあるので、やはり本体に撃つのが主な用途。

・《もぎとり》

初出:TOR モダン入り:M13

 もひとつ行きましょう。黒いラスゴ。マジモンのデカブツは対処できませんが、黒なのでそういうのは単体除去で。トーメント版はイラストが強烈。近年はこういうイラストのカードも減りつつありますね。個人的には最近だと《思考のひずみ》あたりが強烈だったなぁと。

・《精神ヘドロ》

初出:TOR モダン入り:ZEN

 黒単が撃つとだいたい相手の手札が空になります。コントロールは中盤にこれを通すと負けるのでマスカン。個人的にはデッキにピン差ししておいて、《魔性の教示者》から引っ張ってきて次のターンに撃つのが好きです。ZEN版の「アバーッ!!」的なイラストも良いですよね。


・《偏頭痛》
・《拷問台》

初出:STH モダン入り:8ED
初出:ATQ モダン入り:TSB

 「手札捨てましたね? 1枚につき2点で」
 「ハンド空ですね? 3点で」
 メガパーミッションがあるならメガハンデスも。《偏頭痛》は最近旧枠モダンで流行りのサイクリングにも反応する点、《拷問台》は無色のダメージ源な点などがそれぞれ偉い。基本的には両方積みます。《嘘か真か》だけは《強迫》できっちり抜きましょう。

・《惑乱の死霊》

初出:LEA モダン入り:9ED

 ハンデス生物といえばこいつか次に紹介する奴か、どちらを思い浮かべます? 《暗黒の儀式》は無いし絶対来ないのでA定食はできません。なお返しに稲妻で焼かれる部分はしっかり再現される模様。2/2飛行というライフを詰められるサイズなのもあり与えられるプレッシャーはまだまだ健在。しかし最近とあるプロ黒飛行生物が幅を利かせているのが向かい風。

・《貪欲なるネズミ》

初出:PO2 モダン入り:8ED

 出てから死ぬまでずっと仕事する、カードアドバンテージとは何かを初心者に教えてくれるカード。カード画像はより馴染みのありそうなものをチョイス。ヒッピーが攻めのハンデス生物ならこいつは守りのハンデス生物でしょうか。もちろん両方積んでも良し。ニューカペナにてほぼ同型再版の《堕落した廷臣》(※初出:PTK)が旧モ入り。もし部族シナジーを活かすなら合った方を。

・《陰謀団の先手ブレイズ》

初出:ODY モダン入り:MH2

 黒い方のブレイズ。上記ネズミなどと組み合わせて往年のノワールも旧枠モダンで組めちゃいます。当時の黒にしては珍しく、単なるデメリットではなくプレイヤー両者が削られていくタイプ。しかも先に損するのは相手プレイヤー。維持が面倒になればブレイズ自身をサクればOK。なお現代の黒と違いさすがにエンチャントにはまだ触れない。

・《消えないこだま》

初出:ODY モダン入り:M10

 旧枠モダン唯一の《根絶》系カード。重いが基本土地以外全部抜く。なお実際のところはキーカード対策よりもフィニッシュ手段として使われる方が多いです。一応プレイヤーを対象に取るので《偏向》などを合わせられないよう注意。これを名倉呼びはさすがに怒られ案件

・《総帥の召集》

初出:ONS モダン入り:MH2

 刷られた当時と比べクリーチャーのサブタイプ統廃合が大きく進んだため、強くなった部分と弱くなった部分と両方がある。具体的には自分が部族染めしていても、相手に「ウィザード」や「人間」などと指定されると相手の場も結構賑やかになってしまうことがあったりも。旧枠版のカードを使っているプレイヤーはカードに書かれてないサブタイプを失念しがちなので注意。

・《ファイレクシアの疫病王》

初出:ULG モダン入り:8ED

 上記《総帥の召集》で「カードに書かれてないけど該当するカードがイメージよりもずっと多い」なサブタイプのひとつがファイレクシアン。そこに目をつけて(?)、ファイレクシアン召集が旧枠モダンで成立します。一度に並ぶデカブツの数なら召集デッキの中でも随一。こちらの《ファイレクシアの疫病王》などは、当時から思い入れのある方もいるのでは?

・《隆盛なるエヴィンカー》

初出:NEM モダン入り:10E

 「コイツって今ファイレクシアンなの!?」となりがちなカード筆頭。現在のサブタイプは『ファイレクシアン・吸血鬼・貴族』です。《総帥の召集》の項にて書いた、相手にウィザードや人間を指定されて発生する裏目を潰してくれるため結構重要なパーツだったりする。筆者はこいつをネザーゴーに1枚差ししておくのが好き。旧枠モダンの《大修道士、エリシュ・ノーン》である

・《ファイレクシアの巨像》

初出:USG モダン入り:8ED

 「コイツも今ファイレクシアンなのか……」となりがちなカードの2番手。無色なのでエヴィンカーと一緒に召集すると縮むが正直誤差。一度殴って、8点ペイして起こして、もう一度殴り終えた頃には死人が出ている。ちなみに当時からの相方の『がちゃこん』こと《通電式キー》も旧枠モダン現役。ん、無色7マナといえば……?(また下で紹介します)

・《アンデッドの王》
・《アンデッドの戦長》

初出:PLS モダン入り:8ED
初出:SCG モダン入り:TSB

 黒の部族デッキとしてもうひとつ、ゾンビがあります。旧枠モダンの部族デッキでP/T修正持ちのロードが2種いるのはゾンビのみ。次で紹介するゴブリンほどの速度はない分、純粋に個々のサイズが大きめになりやすいのと、追加の全体強化である《不吉の月》やリカバリー手段の《総帥の召集》を採用できる点が利点として挙げられます。ゾンビの面子も多種多様。

・《モグの狂信者》

初出:TMP モダン入り:10E

 ゴブリンだけどゴブリンとしてよりも火力としてカウントされがちなカード。事実、バーンに採用されてます。フレーバーテキスト含めて好きだった人も多いはず。後輩たちは年々ハイスペックになっていくけれど、旧枠モダン内では本人がまだまだバリバリ現役。相手プレイヤーの「除去撃つのがもったいない」精神のおかげでこいつ1体で3〜4点は軽く削っていく。

・《ゴブリンの群衆追い》
・《ゴブリンの戦長》
・《スカークの探鉱者》

初出:ONS モダン入り:ORI
初出:SCG モダン入り:DOM
初出:ONS モダン入り:DOM

 当時のゴブリン召集を支えたカード。以前の記事でも触れましたが、これらの他に《ゴブリンの女看守》《ゴブリンの首謀者》《包囲攻撃の司令官》もいるのが旧枠モダンのゴブリンです。なお、旧枠モダンでは黒を足して《総帥の召集》を採用するゴブリン召集型のほか、緑をタッチして《帰化》など置物への対応札を用意した型もあります。好みやメタに合わせられるのもゴブリンの利点ですね。

・《エルフのチャンピオン》
・《森の伝書使》

初出:INV モダン入り:8ED
初出:APC モダン入り:ORI

 黒の部族がファイレクシアンとゾンビ、赤の部族がゴブリンなら……そう、緑の部族はもちろんエルフです。元々は旧枠モダン内では若干パワー不足&パーツ不足なデッキだったものの、次に紹介するモダホラ2とモダホラ3にて収録されたほぼエルフ専用パーツたちでついにデッキパワーが爆発。

・《クウィリーオン・レインジャー》
・《ティタニアの僧侶》
・《ワイアウッドの共生虫》

初出:VIS モダン入り:MH2
初出:USG モダン入り:MH3
初出:SCG モダン入り:MH3

 綺麗に回れば概ね4ターン目で人が死にます。上記3枚でがちゃがちゃとやって大量マナから大量展開し、フィニッシュ手段は《旗印》や《踏み荒らし》あたりが採用されます。エルフでがちゃがちゃやるのが好きな方は是非旧枠モダンでも。上記3体、真っ先に除去するべき対象は虫です。

・《暴走するヌー》

初出:VIS モダン入り:10E

 緑単はエルフしかないのか、と落胆せずとも大丈夫です。ストンピィのほか、ステューピッドグリーンなども面白いかと。純粋にクリーチャースペックの高い《暴走するヌー》と、緑のETB能力持ちを軸にビート・コントロールデッキも旧枠モダンでは組めちゃいます。実際に第10版の緑のテーマデッキではこのギミックも仕込まれていました。

・《花の壁》

初出:STH モダン入り:MH1

 現代マジックなら「ETBドローは白の役割」などと言われそうですがここは旧枠モダン。《前兆の壁》の元祖である《花の壁》が現役です。上記《暴走するヌー》と組み合わせてもいいですが、緑を絡めたコントロールデッキの序盤を支えるパーツとしてそのまま使っても十二分に強いです。タフネス4で象をがっちり受け止める安心感。

・《スパイクの飼育係》

初出:STH モダン入り:TSB

 スパイク軍団で唯一モダンリーガルなのが《スパイクの飼育係》。本家モダンでは無限ライフのお供などを務めていましたが、旧枠モダンでは+1/+1カウンターの移植やアグロデッキ相手のライフゲイン要員として、本来の役割っぽい仕事で活躍してます。もちろん上記《暴走するヌー》と組み合わせてもOK。これを何度も使い回されたらアグロデッキは悶絶します。

・《トリスケリオン》

初出:ATQ モダン入り:MRD

 +1/+1カウンターを移植すると嬉しい気持ちになれるのがこちらの《トリスケリオン》。ミラディン版の異形金属生命体感もいいがロケットパンチ版も捨てがたい。各種プロテクション持ちや防御円を貫通したり、ラストに7点ライフを削っていったりと、ロケットパンチな見た目とは裏腹に持てる役割は非常に多いです。お守りに1枚差しておくのも面白いかも。

・《ウルザの塔》
・《ウルザの魔力炉》
・《ウルザの鉱山》

初出:ATQ モダン入り:8ED
初出:ATQ モダン入り:8ED
初出:ATQ モダン入り:8ED

 トロン愛好家の皆様、お待たせしました。ウルザトロン、旧枠モダンでも使えます。無色マナの注ぎ先は《トリスケリオン》や《ファイレクシアの巨像》などをどうぞ。パーツを集める手段としては、青の優秀なドローと組み合わせるのが現在の主流。《なだれ乗り》や《石の雨》に負けてはいけない

・《彩色の宝球》

初出:INV モダン入り:MRD

 色マナの確保兼ドローには本家モダンでもお馴染みのこちらをどうぞ。残念ながら《彩色の星》(※初出はTSP)との8枚体制とはいきませんが、《選択》《手練》《衝動》などを駆使すれば割と簡単に揃ったりします。ちなみに《血染めの月》や《塩まき》も旧枠モダンには居ますので、流行りすぎないくらいにビッグマナで遊びましょう。

リアニメイト向け

・《ゾンビ化》
・《蘇生》

初出:ODY モダン入り:8ED
初出:LEA モダン入り:TSB

 リアニメイトがしたい方向けに釣り竿を2本ご用意しました。白い方でも黒い方でも両方でもご自由にお選び下さい。最近の人気はやはり、モダホラ3で収録された《生き埋め》と色の合う黒い方かなと。

・《ニコル・ボーラス》
・《怒りの天使アクローマ》
・《黎明をもたらす者レイヤ》

初出:LEG モダン入り:TSB
初出:LGN モダン入り:TSB
初出:INV モダン入り:10E

 釣り上げ先としてはマジック界の巨悪の古龍、休息も慈悲も与えぬ天使、釣り竿内蔵の天使などをご用意しています。《ニコル・ボーラス》は殴るより投げ飛ばされることの方が多いかもしれません。《怒りの天使アクローマ》は旧枠モダン最強のクリーチャーの一角で、1枚で彼女をどうにかできるカードは数えるほどしかありません。《黎明をもたらす者レイヤ》は筆者の個人的な趣味ですが、自分で墓地に行けるクリーチャーたちと組み合わせると面白いです。

バベル好き向け

・《機知の戦い》

初出:ODY モダン入り:9ED

 旧枠モダンはバベル好きにも対応しています。デッキ枚数のことを考えると、旧枠モダンで一番お金のかかるデッキのひとつかもしれません。ちなみに筆者は2019年のMF京都のサイドイベント(フォーマット:旧枠モダン)にて、バベルと遭遇して敗北したことがあります。対面すると割とどうしようもなかったりします。

おわりに

 とてもとても長くなってしまいましたが、ひとまず以上でおしまいです。何か懐かしのお気に入りのカードや「これを使ってみたい」と思えるようなカードは見つけられたでしょうか。駄文まみれの記事ですが、少しでも旧枠モダンを始める後押しになれば幸いです。
 もちろん、ここで紹介していないカードでビビッときたカードを選んでいただいても構いません。旧枠モダンは、新規旧枠モダン民をいつでも歓迎いたします。

 前編と銘打ちましたが、後編ではさらに踏み込んで、「旧枠モダンで使いたいカード(デッキ)は見つかったが、具体的に何を意識してデッキを組めばいいのかわからない」という方向けの内容を書く予定です。要するに『旧枠モダンの前提知識+定石みたいなもの』が書ければな、と思っています。


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