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戦う平和主義者

いつも、背中を見ていた。
常に前線で戦い続けてる彼に対して、俺はただ背中を追うこと以外できなかった。

最初は似ていると思っていた。
いつも穏やかな雰囲気を纏っていて、俺の話をなんでも深く頷いて聞いてくれた。
あの騒がしい世界の中でも、彼は常に落ち着いて、たんたんと自分のやるべき仕事をこなす姿にはいつも尊敬していた。

彼はときどき、運転席で友達の笑い話をしてくれた。
「同じゼミのやつがさ、自己肯定感ほんと低くて、、、笑」
こんな話をしてくれることが今まで4、5回あったけど、3回目4回目かで気づいた。

多分、これ、全部本人の話。
俺その話聞いて、めちゃくちゃフォローしちゃったんだけど、俺にけなして欲しかったんだとおもう。ごめんなさい。俺にあなたのこと悪くいえる資格はないので、気づいてたけど、悪口言えなかったです、、

他の人には優しくて、自分に対して厳しくなれる彼が、俺にとってはとても大きな存在だった。
憧れだけど、絶対にたどり着けないほどの大きな存在。

今までありがとうございました。

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