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第4回「『気候正義』ってなんだろう?私たちのまちでともに考えよう」の参加者ライター記事

ご挨拶

 こんにちは、第4回参加者ライターのもえなです。2月18日に行われた「第4回さっぽろ気候変動タウンミーティング」に参加しました。

タウンミーティングを知ったきっかけ・参加した理由

 ファシリテーターのゆうこさんからの紹介と、札幌市環境局からのメールでタウンミーティングの存在を知りました。気候変動について学ぶだけでなく、同じ地域に住む方々と話し、考えていく機会はなかなかないので、新しい気づきを求めて参加しました。

第一部の感想・気づき

 第一部では、「正義」という言葉に抱いているイメージをみんなで書き出しました。正義と言う言葉の意味は一つですが、そこからイメージすることは人それぞれでした。「アンパンマン」という分かりやすいイメージもあれば、「強い」「勇気がいる」などもあり、扱いの難しさも感じていることが分かりました。「正義」はまっすぐで、本来はポジティブな言葉だと思いますが、ネガティブなイメージを持っている方もいて、すごく人間らしい感覚だなと感じていました。

第二部の感想・気づき

 第二部では、京都大学の教授である宇佐美さんに講義をしていただきました。講義の前半に示された気候変動に関する事実情報は、どれも気候変動の深刻さをよく表していて、改めて絶望感や危機感を持ちました。
 中盤では気候正義についてのお話をしていただきました。世界中に存在している格差は、気候変動の被害や負担の大きさにも影響してくることを知りました。私達日本人は、先進国に生まれ、比較的豊かな暮らしをして生きてきましたが、私も気づかないうちに誰かにその負担を負わせてしまっていたのかもしれないと思い、申し訳ない気持ちになりました。
 後半は私達にできることを教えていただきました。自分が行動しても変わらない、という無力感は多くの人が抱えているものだと思いますが、大きなことではなく、今回のようにタウンミーティングに参加することでもこの無力感から脱することはできるのではないかと感じました。

第三部の感想・気づき

 第三部では、宇佐美さんからの講義を踏まえてテーマを出し、参加者同士で対話を行いました。私は『「ソファで寝そべる男」の構造に抗うための市民の力や限界とは?』というテーマの対話に参加しました。自分は寝そべりたいわけではないのに、寝そべろうとする力が大きすぎる時、どうしたら良いのだろうと参加者同士で考えました。大きな力が自分の意志と逆に働いている時、多くの人は無力感を持つと思います。しかし、「自分は寝そべりたいわけではない」と伝えることで、大男の指の一本として意思を誰かに表示することができるかもしれません。さらに、周りの人に広げていくことで、いつか大男を起こすことができるかもしれません。そのためにも、意思表示することはとても大切だと思いました。

全体の感想・これからやってみたいこと

 今回のタウンミーティングでは、聞いたことはあるけどぼんやりしていた「気候正義」という言葉の解像度が上がったように思います。貴重なお話を聞かせていただき、対話もできて、気候変動について考える良い機会になりました。気候変動における世界での自分の立ち位置を知り、もどかしさも感じましたが、先進国に生まれた私達だからこそできることを模索し、行動していきたいと思いました。まずは身近な人に今回の学びを伝えて、大男を起き上がらせる仲間を増やしたいと思います。

 第4回目のレポート(コーディネーター目線)はこちらの記事になっています。併せてお読みください!


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