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こんなところに店があるとは、普通、思わない

 いまだに、「ようやく見つけた」というお客さまがいらっしゃいます。通り過ぎて2周したとか、パンの袋を持ってる人(常連のお客さま)に聞いたとか。普通、こんなところに店があるとは思わないです。目印の旗は、巻き付いて役に立ってないことが多いです。立て看板は風が強いと倒れるので、、、外に出さないこともあります。
 こんな店なので、初めていらっしゃった方は、みなさん大抵「なんだここ?」というような表情をされます。やっぱり看板なりサインなり、なにか店っぽい、普通の家とは違うって分かる感じにしなきゃダメですかねぇ? そんなことを聞いてみると、みなさん大抵「このまでいいんじゃない?」とおっしゃいます。たまには「むしろ、面白いからそのままで」という方も。店名が「こぐま商会」ですから、名前だけだと何屋かわかりません。
 Googleの口コミで「近所では有名店です」と書いていただきました。
 有名なんでしょうか? 当店、なにか凄いパンを売っているとか、店主が外国修行帰りとか、大きくて格好いいとか、何百人もお客さんがくるとか、、、そういう店ではありません。開業からまだ半年経ってないので、老舗とか地域密着という感じでもないです。
 きっと「こんなところにあるの? 変わってる」と、そういう意味で「有名」なのだと思います。そういえば、わかりにくいところにある面白い店だと、お友達やお知り合いに紹介してくれるお客様も多いです。そして、紹介された方が、「本当にここで合ってる?」という表情でご来店されます。本当に有り難いことです。店がわかりにくいと苦情を言われたのは一度だけ。みなさんいい人ばかりです。
 大きな看板も出さず分かりにくいですが、その分、よい原材料を使ってお手頃な価格で提供したいと考えております。