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【シセイカルテ統計データvol.2】 子どもの姿勢の統計データのご案内

皆さんこんにちは!

AI姿勢分析システム "シセイカルテ" 運営チームです。

8月よりスタートいたしました、シセイカルテ統計データのご案内ですが、全国の整骨院・接骨院・整体院・鍼灸院・フィットネス・パーソナルジム・スポーツクラブ・エステ・歯科医院といった幅広い業界の方々にご好評いただき、スタッフ一同大変嬉しく思っております!

この場を借りて御礼申し上げます!!

今回は子ども(5〜15歳)にスポットを当てた姿勢統計データをお送りいたします。

調査の背景といたしましては、歯科業界や、フィットネス業界の方々より、「最近子どもの姿勢の悪さが目立つ」とのお話しを非常に多く伺っており、その裏付けも兼ねてデータ解析を実施した次第です。

果たして令和の子どもたちの姿勢は本当に悪いのか?

また、参考文献として、子どもの姿勢に関する研究データを文末にご紹介しておりますので、ご興味がありましたら、ご覧くださいませ。

■令和キッズ世代姿勢統計データ

今回は、5〜15歳の男女500名の姿勢データを無作為に抽出し、身体の前後傾き・ずれ度合いの平均値をグラフ化いたしました。

<図①:5〜15歳男女の平均姿勢データ>

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<図②:図①から推定した各種情報>

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分析結果を平均化したところ、前後のバランスにて、頭と首の前方への傾きが顕著に表れていました。

また、本結果につきましては、理学療法士の先生より、下記の仮説をいただきました。

<子どもたちの姿勢の悪さの要因>

・スマホの日常的利用

幼少期からスマホやタブレットを使用することや、ランドセル重量化の影響もあり、首を長時間下げ続ける悪い生活習慣が慢性化する傾向にあります。

対象が若年であり、上記の影響は頭や首に止まっていますが、将来的には猫背や腰曲がりの原因になる可能性があります。

・運動不足による筋力の低下

運動不足によって姿勢を維持する筋力の低下も要因の一つとして考えられます。また、昨今のスマホやゲーム機の普及、少子化、遊び場の減少により、昔に比べて子どもが外で遊ぶ機会が減った事も、筋力低下に影響しているかもしれません。

そして、姿勢の悪さにつきましては、成長期の子どもにとって、下記のようなデメリットが生じる可能性もございます。

<姿勢の悪さが要因となる健康リスク>

・肩こりや腰痛

・噛み合わせの悪化

・頭痛やめまい

・肺活量の低下、それに伴う集中力の低下 

・消化不良

・疲れやすい体質

子どもの頃の姿勢がクセとなると、大人になるにつれて治す事が難しくなるため、早期の改善が望まれます。

実際に上記健康リスクを背景に、子ども向けの姿勢改善や、運動指導サービスを立ち上げる方も増えていらっしゃいます。

参考:シセイカルテとバルサアカデミー葛飾校との取組み

https://www.kyodo.co.jp/life/2020-07-27_2969754/

■おわりに

上記事例をはじめとした、シセイカルテの活用方法にご興味を持っていただけた方は、こちらよりご連絡いただければ幸いです。

また、グラフから読み取れる面白い仮説や、お身体の特徴に関してお気づきの点がございましたら、いつでもお知らせください!

複数ご連絡いただいたものや、弊社データと結びつけさらに深堀りできそうな内容につきましては、次回以降ご紹介させていただくかもしれません。

今後ともシセイカルテをよろしくお願いいたします!

■参考文献

1)子供の体幹を鍛える研究~正しい姿勢のもたらす教育的効果の検証~

 東京都教職員研修センター紀要(2014) / 東京都教職員研修センター 編

https://www.kyoiku-kensyu.metro.tokyo.jp/09seika/reports/files/bulletin/h25/h25_08.pdf

2)姿勢と子どもロコモ ー 子どもの体に異変あり

 林承弘(2015)/ 日本子どもを守る会編 / 出典『子ども白書 2015』,本の泉社,p61-65

https://sloc.or.jp/wp01/wp-content/uploads/2018/12/document_2015-07-31-01.pdf

3)児童期の立位姿勢と歩行動作のあり方に身体活動量が及ぼす影響

 厚東芳樹(2017)/ 北海道大学大学院教育学研究院

https://www.ssf.or.jp/Portals/0/resources/encourage/grant/pdf/2017/2017rs_15.pdf


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