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『歩きたばこ』と『歩き素顔』

「人に嫌悪感を抱く」なるべくそういう感情にはなりたくないし、人に対してもそういう感情を与えるようなことは避けたいものです。

私が好きなバンドのボーカルさんがどうやら喫煙習慣を絶つ準備をしているようです。ボーカリストで長く歌い続けていきたい意志があるなら、タバコを吸わない方が身体的なパフォーマンスは上がると思うので、将来を見据えると良い選択のように思えます。しかし歌い手や役者など表現者の場合は、「タバコ」を吸うという行為をなくすと「色気」のようなものが失われるような気がするんです。健康的でクリーン過ぎるというか。画面を通してもそういう醸し出されるものは伝わってきますし、歌の場合は喉に負担がない綺麗に出る声が、味わい深い歌唱になるかといえばそうも言えません。

私が30年ほど好きなミュージシャンは40歳を過ぎた頃、タバコをやめました。デビュー当時のマネージャーが彼に再会して最も驚いたことは、彼がタバコをやめていたことだそうです。かなりヘビースモーカーだったのだと思われます。還暦を過ぎて現在の様子を見ますと、声は絶好調、顔はつるつるむき卵。まぁ肌質がいいのは親譲りだけど。よい歳の取り方をしているなぁと、私の愛は深まる一方です。現在40代のバンドのボーカルさんの次のステージがいかなるものか、今後も目が離せません。

私はタバコの煙が大の苦手。理由は・・・臭いから。「たばこを吸う男前とたばこを吸わない不細工さん、お付き合いするならどっち?」もちろん後者です。タバコを吸っている仕草がセクシー!?・・・私は見たいと思いません。

たばこ臭察知レーダーの感度が高すぎて、遠くで煙を吹かしている人の臭いが風にのってくるのも不快ですし、人通りの少ない気持ちのよい朝の清々しい空気をぶった切る歩きたばこの人。「おたく様はさぞご気分はよろしいでしょうが、こちらは最悪ですよ!!」と敵意剥き出しなのです。電車内で隣の人がたばこ臭を漂わせていたら、座席移動。場合によってはたばこの臭いで頭が痛くなる時があるんです。

タイトルを「歩き素顔」にしましたが、素顔で歩くことです。語呂がいいからタイトルにしてみましたが、「素顔で歩くという当たり前のこと」をこうして語らずにはいられない日々を生きています。

私が口鼻を覆って顔を隠さず、どこでも素顔で生きるようになってからわかったことがあります。それは「肩身の狭い喫煙者の気持ち」です。

素顔で街を歩いていている時私とすれ違いざまに、あからさまに避ける人、逃げる人、電車内で素顔の私を一瞥して座席を移動する人。「あなたが素顔だから私は避けているのですよ」ということを私に伝わるようにアピールする人。

正に私が喫煙者に対して行っていた行為そのものです。私がそのような行為をされてどんな気持ちになったか?

「なんとも思わない」でした!!!

このことを知ることができたことは私には大変重要なことでした。大袈裟ですが真理を得たというか。以前よりタバコに対する嫌悪感が緩やかになったのは良い変化でしょうか。

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大好きなトミーも喫煙者。あのネタが生まれるのも「タバコ」は必要であるのかもしれないと思ったりします。






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