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ブラジルの挨拶

初めてのブラジル旅行中、「ブラジルだ~!」と一番強く感じたのは挨拶の違い。

ブラジルに行く前から挨拶でハグをするのは知っていたし、日本でもブラジル人の友達と会うこともあるから、ブラジル式の挨拶に抵抗があると思ってなかったけど、ブラジルでみんながみんなハグやキスで挨拶していると、やっぱり、「おおおお~ブラジルだ~!」となりました。

Abraço(アブラッソ)は「ハグ」
Beijo(ベイジョ)は挨拶の「キス」

キスと言っても、直接ほっぺたにキスするわけではなく、頬をよせた状態で自分でチュッと音を立てるのが基本。

そう、基本的には。というのも、ブラジルの空港に着いて、ルビオのおばあちゃんとお母さんが出迎えてくれたんだけど、初対面で、おばあちゃんは直接ほっぺたにキスをくれ、軽く衝撃を受けた。おばあちゃんという生き物は、どこの国でも最強なようですが、ここブラジルでは、さらに最強度が強い模様。彼氏のおばあちゃんにキスされる…というのは、日本ではなかなか考えられない。

おばあちゃんはとても可愛かった。さらに、家で寝る前に私が「Boa noite(おやすみ)」と声をかけると、投げキッスをくれました。

投 げ キ ッ ス !

日常生活で投げキッスを受けたのはこれが初めてだったかもしれない。ブラジルでは挨拶でキスやハグをするというのは事前に知っていたから、そこまで動揺しなかったけど、とても自然な投げキッスに((わわわわ~!初めて投げキッスされた~!え、投げキッスは返した方が良いの?でも彼氏のおばあちゃんに投げキッスして良いものなのか?))と動揺。投げキッスは返さずに笑顔で手を振って部屋に退散しました。

後になって聞いてみると、投げキッスは返さなくても良いらしい。そもそも、ブラジル人がみんな投げキッスをするかというと、どうやらそうではないらしい。おばあちゃんは特別、とのこと。やはり、おばあちゃん最強説が有力。

何が正解かとかを探しすぎるのではなく、ある程度は、したいようにすればいいのか、と思っていると、やはり、ちょっとしたルールはあるらしい。
女同士、男女の挨拶でキスするのは普通だけど、男友達同士ではキスしないとか。サンパウロではキス1回、リオデジャネイロではキス2回とか。

そして、ブラジル旅行中やブラジル人コミュニティで接する中で感じたのは、挨拶の頻度が多い!最初に会った時にもハグやキスで挨拶するけど、別れ際にもハグやキス。ちょっと忙しい。パーティで大人数いる際は、別れ際に列ができたりする。

ハグの順番待ちで帰りの電車に乗り遅れないかヒヤヒヤしたときは、「いっぺんに円陣組むみたいにハグして全員と挨拶したことにできないのか?」という考えが浮かんできましたが。挨拶をとても大切にしているようです。いっぺんに挨拶を済ませられる合理的な方法を考えていた私ですが、イベント主催者に一人一人が感謝を述べてる光景を見て考えを改めました。

でも、ブラジル人が全員陽気に挨拶をするかというと、もちろん個人差はあって、特に子供は恥ずかしがったりするみたいです。そういえば、8歳くらいの男の子(ルビオの従弟)は恥ずかしがって、挨拶せずに隠れていました。ブラジル人だからといって、生まれながらに身につくものではなく、生活の中で徐々に慣れていくものなんだなぁと。いや、当然なんだけど。

何はともあれ、私はブラジルで、(少しのカルチャーショックを受けつつも)このフレンドリーさ、温かさ、包容力に救われました。

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