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イトウの徒然なるエッセイ

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#人生

太宰治というダメ男

「死ぬ気で恋愛してみないか」
これは、共に入水自殺を図ることとなる山崎富栄を落とした太宰治の口説き文句である。彼はカルモチンの服毒で3度、首吊りで1度の自殺未遂をし、5度目の入水自殺で酒と芸術と女に溺れた39年の生涯を終えた。

彼は自殺をする時、何度も女性を道連れにしようとした。彼だけ生き残ることもあれば、共に生き残りそのまま別れることもあった。そして、最期は二人で晴れて死を成就した。しかしイト

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イトウの上京未遂について

イトウの人生は有数の気の利かない街である名古屋に始まり、ボタンのかけ違いが重なり大阪で働く事になり現在に至っている。今は朝起きたら穴を掘り、午後になったら穴を埋める。掘って埋めて掘って埋めてたまに飲んで。そんなかんじの気の利かない人生を送っている。

そんなイトウは東京に行くとちょっとだけ意識が高くなる習性がある。少し街を歩けば朝起きてから寝るまでの生活一コマ一コマ全てに値の張った「テイネイなクラ

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