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アムステルダム・パリ旅行記      第六回 観光2日目その2       人生最大の冒険かもしれないただの郊外

そもそもこの旅行に来たのは、震える手で「Betalen」(支払う)のボタンをクリックしたところから始まってるわけですが、何を支払ったのかというと、コンサートのチケットだったのです。というのは、前々回も書きましたが、最近私はオランダ、ベルギー方面のロック、ポップ音楽に大変はまっており、好きなアーティストが何人かいるんですが、中でもオランダの双子フォークロックデュオ、Tangarineという人たちが非常にお気に入りなのです。

youtubeで満足してればいいものを、どうにもこうにもぜひ生でライブ演奏を見てみたい!という気持ちが高まってしまったのですね。(ちなみにもう一人もう一人ライブを恋い焦がれてたベルギーのお方がいたのですが、その人はなんと向こうから日本にきてくれたんですねー、これがまた。ほほほ、なんたるラッキー。と、またそれは別の話)。

しかしどう考えても彼らは日本には来なそう…だって、ファン、日本に私一人しかいないかもしれない(大げさでなく)。だって、日本発売とかしてないし、本当知られてないのですね、残念ながら。私も行きがかり上知っただけで、フィンランドとかニュージーランドとか世界中のほとんどの国にたくさんいるであろう、他の埋もれた素晴らしいアーティストを知らない訳で、そりゃあ仕方ないってもんです。ああ、人生は短く、逃すもの限りなし。という訳でもしTangarineのファンの方、日本にいましたら文通してください。

という訳で、これはもう、見に行くしかないのですよ。でも土地勘がないオランダですから、なるべく行きやすそうな場所でのライブがいい。と、探しましたら、アムステルダム郊外のアムステルフェーン・ウイレンステーデ(Amstelveen, Uilenstede)という駅で、大学のカルチャーセンターみたいな会場でやる日がある!それだ!というわけで、それが今日。

アムステルフェーン・ウイレンステーデはアムステルダム中央駅から地下鉄で30分ほど。さて、地下鉄に乗るぞ。

雰囲気的には横浜市営地下鉄とか、あんな感じですが、普通に電車の中に自転車が乗ってきてました


見知らぬ土地に向かう緊張の旅、電車は夕闇迫る街を行く。景色はだんだん明かりの少ない静かな郊外へ。

アムステルフェーン・ウイレンステーデの駅に降り立ってみると、何にもない。どのぐらい何にもないかと言うと、駅員さんもいない。改札もなかった。お店なんてあるわけない。静かにポツンポツンと団地があるばかりで、何か不安な夢の中にいるみたいです。

暗いんで写真荒いですが。さびしいよう、知らない土地の夜。

大学に続く道だけがぼんやりとか細い明かりに照らされており、本当に会場なんかあるのだろうか、と疑念を抱きつつ歩いて8分ほど、ようやくそれらしい建物を発見。


"Griffioen"、会場の名前書いてある、ここだここだ、よかった。

これからの催しを書いてあるみたいなんですが、この一番下のイラストの人(Spinvis)もすごく見たいアーティストなので来月来れば見られたのかと思うと惜しい。なんでここうちの近所じゃないの。

そして、窓を覗き込むと、がーん、なんといきなり本人達がいた。

というのも、迷ってはいかんと早めに来てしまったので相当早く着いてしまったんですね。しかもまだ他のお客さんもいない。普段わたしが見に行くような来日公演でも小さい会場のライブだとご本人様にライブ前後に会う事はまあ、あるんですが、なんせ異国の地で勝手も分からないしまだ会場に誰もいないのに遭遇するのは気まずすぎる(ミーティング中とかで邪魔かもしれないし)。ちょっと入るに入れない。寒空の中、手前の広場でしばし逡巡、まるで放課後先輩にチョコ渡すのを迷ってる女子高生か私は(いやそんな事した事ないけど)。しかししばらく待ってたのですが、寒いのでやっぱり意を決して入る事にしますと、ほっ、もう本人達は控え室に戻られていたようでした。ロビーでコーヒーを飲みつつ待機。

入り口。いついかなる場所にも自転車がある、それがオランダ。

ロビー。まだ人はそんなに集まってない。

ところで、このTangarineのお二人、ヤングなナイスガイズなのですが、youtubeでライブの様子のビデオを見てると、観客、どうも年齢層高いなー、と思わなくもなかったのですが。曲調がやさしく懐かしい感じのカントリー・フォーク(多分日本の中高年の方もめっちゃ郷愁を覚えると思います)的なので、中高年の支持絶大なのか?この日も来るお客さんお客さん、年齢層かなり高い。若人はほんのちょっとしかいませんでした。もしかしてもう私がお達者境地に達してるのかも…。(でもこのストレスフルな現代、本当に心なごむんですよこの人たちの歌。若い人も聴いてほしい!)

そしてライブは、さて….。
超感激しました!はるばる来たという思い入れもあるかもしれませんが、今までで見たライブの中で一番良かった!!生きてて良かった!幸せ!語彙力がなくてあれですが、本当に楽しい事は、あまりに心の中できらめきすぎて、うまく言葉にはできないのですね。うーむ。

わたしが見た日ではないのですが、近い日のライブ映像がありました。雰囲気だけでもお楽しみください(埋め込みがなぜかできないのでリンクで)。↓

https://youtu.be/Qthw5mD-K2s

それと、オランダのお達者パワーすごい。歓声が半端なかったです。普段日本で行くロックコンサートより大きかった。きっとウッドストック世代とかですもんね、きっと若い頃はワイルドに生きてたんだろうなー、って感じでした。私もこんないかしたシニアになりたいもんだぜ。

終了後、ロビーでちょっとビールでも飲んで帰ろうかな、と思ってたら、ご本人たちもロビーに現れたので、今度こそ意を決して、話しかけてみました。日本から来たというと、目を丸くして驚いてましたが、満面の笑顔で「日本かあ…遠いなあ、僕らもいつか行ってみたいなあ…」と言ってくれました。あっ、いや、そんな気を使わなくても、わたしがまた来ますんで(汗)。

一緒に写真撮ってもらった。緊張して微妙な笑顔になっとる。友人はプライバシーの為顔を隠してあります。Tangarineのお二人、向かって左が兄のサンダーさん、右が弟のアルノーさん。普段は立ち位置が逆の事が多い。

会場に貼ってたポスターなどをお土産にくれました。ありがとうありがとう。このポスターも左がサンダーさんですね、ちなみに。

うちに帰ってから額装して飾ってあります。家宝。

というわけで、夢心地でホテルに戻り、もう旅行の目的は果たしたので思い残すことはない。と思いましたが、ところがどっこい、明日からはパリに行くのですねー。ではおやすみ。


追記:ちなみに、駅の改札ですが、帰りにホームをよく見るととても小さな検札機がありまして、これにタッチする仕組みだったのですが、行きに出る時はしなかったような...。出口のアムステルダム駅には改札があるので、入る時にタッチしないと面倒な事になるようです。

しかし、乗車駅も降車駅もこれだった場合、タッチしなくても済んでしまうのでは...?人間性善説に基づいたシステム?

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イラストレーターをしています。仕事の詳細はホームページをご覧ください。ご依頼の際はHPのメールアドレスからどうぞ。なお、ページ内イラストの著作権は大塚砂織に帰属しますので、無断使用はご遠慮ください。 http://saoriotsuka.com/
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