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約束の記憶 第二章 14話

小説です。

投稿時間が遅くなりましたm(_ _)m

この物語はフィクションです。

ここまでのお話はマガジンからどうぞ↓
https://note.com/saorin11/m/me6fc5f2a8b10

岡山学はRプロジェクトの本部に向かう途中、珍しくため息をついていた。

生きながら人生を再生させるRプロジェクトでは、計画を三段階に分けて実行していた。

第一段階 物体を移動
第二段階 夢の中から別空間へ移動
第三段階 一日で終わらせる

夢の中で再生プログラムが発動され、終了できれば肉体に戻れる。
「終了」がどのタイミングでできるかは本人次第なので、未だに戻れていない人たちが半数いる。

肉体と夢では、時間の経過速度が違うので、一週間寝ただけで夢では数年経っていることもある。

第一段階のときは、変な噂が立たないように、人と関わりが少ない人を選び、体を施設に移動させて実行していた。
しかし、どこからか失踪事件として噂されるようになっていった。

そこで、第二段階として、肉体は移動させずに、自宅で寝かせたまま実行することにした。

それも、日数が長くなれば、家族や身近な人たちが心配する。

より短くさせるために、夢の中に入り、干渉して、早く戻れるようにしてきた。

それを担うのが、岡山学、中島みすず、森田一葉の三人だった。

今は第二段階を完了し、第三段階に突入するところである。

果たして一日で終わらせることができるかどうか。
短期間決戦となると、かなり衝撃的なシナリオを準備して、それに耐え得る助っ人が入らないと成功しない。

そのシナリオ作りに、パートナーのミアを応援に呼んだのだが、彼女がつくるシナリオは強烈すぎて想像しただけで憂鬱になってくる。

ターゲットと助っ人は、シナリオを作る本人しか知らない。

「一発目はオレかなー。はぁ〜」

本部に到着して、会議室に入るとすでに全員揃っていた。


つづく
(次回は5/15にUPします)

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