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半月板と軟骨損傷。これからの競技生活について考えてみた。

痛い

今、足が痛いです。

朝起きるときは、布団の中でグワーッと伸びができません。

布団から出たあとの1歩も、壁を頼らないと踏み出せません。

ちょうど2ヶ月前、右半月板損傷・右大腿骨軟骨損傷と診断されました。

6月から、なんか膝が引っかかるなという違和感がありました。でも、歩いたり走ったりすることには全く問題はなく、走り終わって体操をしようと膝を曲げたり伸ばしたりするときに、「あれっ?」と感じる程度でした。

7月に実家で法事があったときには正座ができず、足がしびれてもぞもぞしている家族や親戚を横目に椅子に腰かけていました。完全な曲げ伸ばしができなくなっていました。それでも、走るときは痛みが出ないので練習は消化し、ハーフマラソンにも出場しました。

8月に入ると、日常生活にもけっこうな支障が出てきました。足を伸ばせないので少し膝を曲げないと痛くて眠れませんでした。無意識に身体を伸ばしたりすると、痛っ!!と夜中に起きることもしばしばありました。

9月に入り、走るときも、歩くときも、日常のちょっとした動作も痛みが伴うようになりました。これは走り続けたらやばい、とさすがに練習を休みました。そして、病院でMRIを撮り診断結果が出ました。

思ったより、重症だった…というのが本音です。

現状を受け入れる

富山マラソン(10/27開催)に出場するために練習を積んでいたので、9月当初はまだ出場するつもりで、ヒアルロン酸注射を打つなど様子を見ていました。1週間ほど全く走らず、その後軽くjogを開始しましたが、柔らかい芝の上でしか走ることができませんでした。アスファルトの上を走るとかなり痛いので、こんな状態で42.195㎞走ったら私の足は冗談抜きで死んでしまう…と地元でのマラソンを諦めました。そして、9月に診断を受けてから今日に至る2ヶ月間休み続けています。
(病院の先生や治療の先生から動かしてもいいと言われているので、軽いjogはしています)

長期離脱のケガは久しぶりです。少なくともオトバンクに入社してから丸2年は特に大きなケガもなく走り続けてきました。今年の春先に坐骨の痛みで数週間休むことはありましたが、自分でも驚くくらい走り始めてからの回復が早く、すぐに練習を再開していました。でも、今回は少し厄介で、休んでいるのに痛みが引きません。

過去に左足の脛骨、右足の舟状骨、右足の大腿骨を疲労骨折しました。今回ケガをした右足にはボルトが2箇所入っています。自分の想像以上に、弱い部分をカバーするために各部にストレスがかかっていたと思います。今回の半月板や軟骨のケガもなるべくしてなったと言えば無責任ですが、そういう取り組みをしてきてしまったんだと受け入れています。正しい知識を身につけて自分の身体に合った対処法ができていればと悔やむこともありますが、それも含めて自分自身の競技力です。サッカーやラグビーの選手はよくいるけど、陸上の長距離選手で半月板損傷は珍しいと病院で言われました。軟骨損傷も年齢がまだ若いのに特殊だそうです‥。ちなみに手術はしません。

これからどうするか

今回改めて考えたのは、ケガが多い自分がどのような環境で取り組んでいくのがベストなのか。いろいろと考えて、その中でチームに所属することは難しいかなと思いました。現在は駅伝での活躍を目指すチームではなく、個々のレベルアップを図るために取り組んでいますが、やはり一緒に練習することが前提で、それぞれの思いを持って活動しています。ケガをして離脱してしまえば多かれ少なかれチームの雰囲気も変わります。出たり入ったりを繰り返してしまう自分にも嫌気が差します。結局、自分のために走るのではなく、チームの和を大切にしようと変な気を遣っているような気もします。

根本的に「なぜ走るのか」と考えたときに、真っ先に思い浮かぶのが「速く走りたいから」「負けたくないから」という2つの答え。競技復帰するときにマラソンにこだわりたいという気持ちが強かったですが、根底にあるのはたぶんこの2つです。

「負けたくないから」

明確に何に負けたくないのかは自分でもはっきりしませんが、自分に対して他人に対して、めらめらと燃えることが走ることなのかもしれません。この目的を果たすためには、自分が一番集中できる環境で、走りたいと思える精神的状況でマイペースで取り組むことが近道なのではないかと考えました。これまで、いろんなチームに所属して、指導者もいて、チームメイトもいて、それぞれの良さを感じてきたのですが、ケガの多い自分にとってはその環境そのものがプレッシャーになることも多々ありました。

結論として、オトバンクの陸上部を一度離れて所属チームなし、個人で走り続けます。この選択がベストでないなら、また他の選択肢を考えたいと思っています。オトバンクには引き続き所属し、通常通り勤務しながら活動していきたいと考えています。会社も理解してくれて、背中を押してもらっているので大変ありがたいです。練習が再開できるようになるまで時間はかかるかもしれませんが、焦らずに取り組んでいきたいと思っています。今は、痛みのない普通の生活を送れるようにすることが優先だと思うので、しっかり自分の身体と向き合っていきたいと思います。将来歩けなくなったり、日常生活に支障が出たりするのはこわいので、無理のないように少しずつ回復していけたらと思います。

悪いことばかりでもなく

今後どうしようかと考えている中で嬉しかったことがあります。これまで走ってきたことや、ケガをしてきたこと、書いたり話したりしてきたことが、いろんな方に共感してもらえて、ご縁に恵まれるようになったことです。一番印象的だったのは、noteにも書いた中学駅伝です。

中学生のときの自分が結果を残してくれていたおかげ(3年連続区間賞)で呼んでいただけたのですが…少なからず近況を発信していたことで自分自身の存在が消えずに済んだかなと思っています。そして、そういう新鮮な場所に呼ばれて改めて自分自身を客観視できたことで今後の方向性も固めることができました。こうした経験が自分自身のモチベーションにつながっています。

最終的には自分が決めた納得のいく道を進むのが、一番頑張れるポイントだと思うので、決めたことをとりあえずやってみたいと思います。

引き続き応援していただけると嬉しいです!

回復して走れるようになったら、練習相手をしてくださる方を秘かに探しています…。よろしくお願いいたします👮

リハビリ中

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