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私と彼氏は好みがあわない

私と彼氏は食の好みがあわない。

私が「おいしそう!」と思って材料のマリアージュに凝ったスイーツを遠方で買ってごちそうしても「なんか変な味しない?(不満げ)」と言われるし
一方で彼氏が「これ半年ぐらい予約待ちの高級金平糖なんだよ」と銀座で買ったものを用意してくれても「へー(金平糖がなんで高級品になれるんだ謎…)」みたいなやりとりで終わる。

好みがあわないくせに歩み寄りもしないので、食の価値観は付き合い始める前から最北端と最南端だ。

いまもインドのミルクティー…チャイについてネットでレシピを調べ、彼氏が遊びに来た時にふるまおうかなと思いつつも
(ああ、でもまた変な味って言うんだろうな)
とやる前からガッカリする。

しかし(でも恐る恐る口をつける時の雰囲気はかわいいんだよな)とか(「あとぜんぶ飲んでいいよ」ってこっちの気も知らずに言うんだろうな)とか想像すると「まあいっか。好みじゃないもの押し付けてるのに一度は試してくれるし」と納得してしまう。

私と彼氏は好みがあわない。
それでも「これを食べたらどんな表情するかな」と想像するぐらいには好きでいる。

今日も私は(「これモサモサしてるね」とか彼氏が言いそうだな)と思いながら近くに控えるハロウィン用の焼き菓子レシピを探すのだった。

#私と彼氏のまいにち #日記

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