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ボテロ展

ぽってり感がたまらなく好きなボテロの作品

この展覧会は90歳で現役画家の
ボテロ氏自身が総監修をされていて
ぽっちゃりから匂ってくる何かを
感じとってほしいというのが
ボテロ氏自身の考えなんだそう

今まで目にしてきたことはあるのだけど
実寸大で見ると
やっぱり迫力があってすごい‼️

大きなキャンバスに
画面いっぱいにぽってりとした横顔
すごい迫力なのに
圧迫感を感じたり
心がざわついたりはしなくて
世界に調和してるように感じられるから
本当に不思議✨

印象的だったのは
入ってすぐに展示してあった
17歳の時の作品『泣く女』(WOMAN CRYING)
ボリューム感は後の片鱗が見られるんだけど
油絵ではなくて水彩画なので
水彩絵の具の広がりや繊細な滲みが
独特の雰囲気をあらわしていて引き込まれます
特に青の水彩の滲みが
女性を包みながら
侵食していってるように見えて
悲しみがリアルに強く
こちらに訴えかけてるようで
胸に迫ってくる

水彩画から油絵、ブロンズ彫刻、パステル画と
作品を制作してきたボテロ氏ですが
現在はまたドローイングに水彩で描く
シリーズをはじめていて
油絵のぽってりぱつんぱつんから
ぽってり柔らかい感じに
ニュアンスが変わっていて
親近感がわくような
なんかとってもよい感じでした

ボテロ氏の作品に出てくる人物は
どれも無表情
それはどんな主題でも果物を描くように制作したいという
ボテロ氏の意図によるもので人間の顔をリンゴのように描き
鑑賞者と目が合わないようにしたい
感情も表したくない
それは絵を見る人が
そこに描かれた全てに集中出来るようにするため
それがボテロ氏にとっての
正しい絵画の見方なんだそう


最後に展示してあった
『モナ・リザの横顔』(PROFILE OF MONA LISA)は
2020年に作成された世界初公開の作品
この横顔のモナリザはどこか優しい微笑みのような
まろやかな感じがして
まだまだ新しいボテロ作品をを見れるんだなぁって
うれしくなりましま
ボテロ氏自身も
「絵を完成させるのは不可能だ
私は永遠に描き続ける」
と仰ってるので
この先も楽しみだなって思いながら
展覧会を後にしました


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ある意味で描くことは愛の行為です
描くことを通して憎しみは愛に変わります
私は、自分に忠実であることによって自国にも忠実であることができました

私は国民に何か役立つことをしたいと思っています
人々の気持ちを誰かが代弁しなければなりません
絵で語ることは私の義務なのです

Fernando Botero Angulo

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名古屋市美術館
2022年9月25日まで

京都市京セラ美術館
2022年10月8日〜2022年12月11日

常設展示にモディリアーニの
『おさげ髪の少女』が帰ってきてて
なんか嬉しかった^ ^
なぜかいつもジュール・パスキンの絵に
惹かれてしまう

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