5がつ冒じつ、十一

梅酒のソーダ割りだけにしとけばいいものを、弱いくせにワインなぞのんだからか。
生牡蠣も半生の牛肉も洒落た前菜も、ふだんたべなれないものたちをたべたからなのか。
よくあさ気持ちがわるい。きょうはこのすけが球技大会で、弁当をつくらにゃならんのに。はらはくだし、はきけがする。でもどうしたってもつくらにゃならん。はきけの波がひいたすきに、きのうかたちづくっておいたハンバーグを焼く。ソースの味見はとてもできない、適当だ。また波がくる。大丈夫だ出発までまだ時間はある。波がひく。いまだこんどは甘い玉子焼きだ、味つけはやはり適当だ。ブロッコリーはきのう茹でておいた。ミニトマトとぶどうを洗って、波のあいまに弁当箱につめこんだ。

ゲロゲロしながらの弁当づくりとなってしまった。ごめん。でも全部たべてあった。そりゃあ学校でこれしかたべるもんないもんね。すくなかったって。

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