3がつ膨じつ、八

ずいぶんと久方ぶりに、獅子の森をおとずれた
さいごに挨拶をかわしたのも春のことだった
顔をみて、年をかさねたね、とおもった
きっとむこうもそうおもったろう
再会はあっさりとした心持ちだった
日がくれるまえに獅子の森をあとにした
それからじんわりとおもいだすようになった
獅子はあとからくるね
それもまたひいていくだろう

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