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さおりのエッセイ

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エッセイらしきものを書いたら、ここに貯めることにしました!
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2018年7月の記事一覧

史上最強の男

銃口は私に向けられていなかった。
それは確かだ。
でも、私の胸は撃ち抜かれ、まだあの場所に留まっている。

うだるような、と千人の作家が書きそうな暑さの真昼間、私はクーラーを求めて彷徨い、実際、数時間は、カフェや百貨店の涼しい風に当たりもしたのだ。けれど直にあの忌々しい頭痛が鎌首をもたげ、私の頭をキリキリと縛るので、仕方なく私は自室のあるマンションへと引き返してきた途中だった。

駅前は2日目の祭

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誰がために鐘を鳴らすか

7〜8年前のこと、フリーター時代に、平日の誰も来ない展望台の売店で店番をしていて、あまりの暇さに頭がぼんやりとしてきたそのとき、ある小説のストーリーが思い浮かんだ。それを実際に書いてみると、自分の気持ちが溢れてきて、表現の巧拙はともかくとして、その訴えたい内容は、これから先の自分の書く文章の行く先を示す羅針盤のようなものだと気付いた。それから何回か手を入れた小説をnoteに投稿した。

私は、私の

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ねがいごとをしないで

ねがいごとをしないで

7月7日。今日ひとつ、願いごとが叶った。人を傷つける願いごとが叶った。

人を傷つけたくないという願いごとは、いつも叶うことがない。

自分のために祈るのをやめたとき、自分を愛する人を裏切り、自分のために祈るときもまた、同じ。

私が眠りにつくとき、世界に平和が訪れる。ずっと眠っていたい。

7月7日。ねがいごとなんかしてないで
ひこぼしになって、やってきて

さおりの「おり」は、おりひめの「おり

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地球の色

誰がなんと言っても、地球は青くないよ
ちゃんと感じ取ったんだ
わかったんだ

君が言ったことがよくわかったんだ

君の見えない器官から流れてくる君の血液

それでわかったんだよ

なんにも要らないってさ

誰がなんと言っても

例え芥川龍之介が許しても

私は許さないよ

地球は青くなんかないってわかったんだから

誰もが賞賛する歌も
誰もが嘆く駄作も

意味なんかなくて

欲望は、ただこのために

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古き良きものから学び、聡明になる。自分のなかにある力を信じて立ち向かう。お互いの価値を尊重して輝く。#なりたい自分になるための三箇条