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2024/04/07 意志の力争奪ミドルスクール準決勝 パイロマンサー(黒白ノワール)vskazu(青黒スタイフルノート)

誰が言ったか“ゴブリンスレイヤー”と名高いパイロマンサー、今回の選択はなんとノワール。《山/Mountain》は本日0枚だ。
そんなわけでいつもの《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》はお留守番の任に就いているとは本人の弁だが、《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend》《陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion》の定番ノワールの脇を固めるのは《不毛の大地/Wasteland》《リシャーダの港/Rishadan Port》。マナ拘束に大きくシフトした形を取っており、どこか普段の愛機を想起させるデッキ構成だ。

kazuは《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》をこよなく愛するドレノ使い。普段プレイしているレガシーでも愛用しており、今回このミドルスクールでもドレノ様は大活躍中。使わないわけがない。
《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》デッキといえば決まらない事もよくあり、お互いが手を出せなくなるゲーム展開も珍しくない。スイスラウンドでは一度引き分けてしまっており痛手となったが、その後は無事にここまで勝ち上がってきた。

愛機(のパーツ)vs愛機の対決はどちらに傾くのか。
留守番している《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》が見守る中、ゲームは始まる。

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【ROUND:1】

スイスラウンド上位のパイロマンサーが先攻。
「怪しい…」と呟きながらもキープし、kazuもキープ。

パイロマンサーは《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》を置くのみでターンを返す。
これを見るや、kazuは土地が多いハンドをキープしていたこともありこれ幸いと《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》に《不毛の大地/Wasteland》。

ストーリー上重要な場所らしい

ここでパイロマンサーの悩みの種が発覚する。
続くセットランドは《不毛の大地/Wasteland》。なんと色マナを引けていないのだ。
とはいえkazuも特殊地形を持っていないわけでもなく、とりあえず安全な《島/Island》から《先触れ/Portent》し、とりあえずの優位を築く。

返しでパイロマンサーはまたしても《不毛の大地/Wasteland》を置くのみ、せめて特殊地形を置くなとしか牽制できない。

かずは《地底の大河/Underground River》セット。
《不毛の大地/Wasteland》があるのにこれは…?と思いきや、相手も周りも思案する前に《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》から《幻視の魔除け/Vision Charm》。

つよいぞかっこいいぞ

全てを察するパイロマンサーとギャラリー。一気にゲームは終局へ。

返しでパイロマンサー、置いたのは《リシャーダの港/Rishadan Port》。
美しい英語Foilだが、如何せん出てくるマナの色が枯れている。
土地に対しては完璧な体制を築いたものの、その後の2パンを防げないと見てここで無念の投了。

パイロマンサー 0-1 kazu


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パイロマンサーはストレートに効く《強迫/Duress》《解呪/Disenchant》などをサイドイン。
kazuもクロックを押し戻せる《はね返り/Recoil》などを増量。

閑話休題だが、1ゲーム目があまりにも早すぎたためこの辺りで筆者(俺)が「ここからカバレージ書いても楽そうだから準決勝から取るか」とスマホを取り出した次第。
性格の悪い男もいたものである。

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【ROUND:2】

続けてパイロマンサーの先攻。
《沼/Swamp》からご挨拶とばかりに《強迫/Duress》をぶつける。

どのイラストが好き?

kazuの手札は
《幻視の魔除け/Vision Charm》
《もみ消し/Stifle》
《意志の力/Force of Will》
《はね返り/Recoil》
《衝動/Impulse》
《不毛の大地/Wasteland》
《地底の大河/Underground River》
と、ベストではないにしろ悪くない。
パイロマンサーはここから《もみ消し/Stifle》を抜くことを選択

このパイロマンサーの選択にkazuは一歩立ち止まったか。
青マナを割られてはたまらんと《不毛の大地/Wasteland》の方をセットしてターンを返す。

パイロマンサーは再度《強迫/Duress》で仕掛け、《幻視の魔除け/Vision Charm》を抜きつつ《不毛の大地/Wasteland》を《不毛の大地/Wasteland》で壊す。ここはkazuの読み通りだ。
まさに不毛な展開だが、kazuの《衝動/Impulse》を遅らせにかかる。

動けないkazuに対し、パイロマンサーはなんと《陰謀団式療法/Cabal Therapy》!手札の完全破壊を目論む。
指定は見えていた《意志の力/Force of Will》だが、なんとここで前のターンに引いていた2枚目を巻き込みダブルヒット
しかも続けて置いたランドが《リシャーダの港/Rishadan Port》で既に全知全能状態だ。

が、ここで場に注目
ここまでの攻防で手札と土地が壊れているだけで双方にダメージクロックはなし。まだまだkazuにもチャンスがある。

続くターン、パイロマンサーは《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend》。再度手札を完全破壊しにかかり、《衝動/Impulse》が抜ける。
kazuは《リシャーダの港/Rishadan Port》を受けつつ、《汚染された三角州/Polluted Delta》を置くのみ。

勢いづくパイロマンサーは《汚れた原野/Tainted Field》から《貪欲なるネズミ/Ravenous Rats》で《はね返り/Recoil》を落とす。細いながらもクロックが揃い始めてきた。

と、ここでkazuは《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》から秘密兵器“フェイズアウトおじさん”こと《ヴォーデイリアの幻術師/Vodalian Illusionist》をトップデッキ!

が、パイロマンサーは冷静に《名誉回復/Vindicate》で処理。おじさん…。
場の事情的には《リシャーダの港/Rishadan Port》が《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》に利いているため、パイロマンサー少し有利といったところか。

《汚染された三角州/Polluted Delta》のみのkazuを後目にパイロマンサーの《貪欲なるネズミ/Ravenous Rats》と《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend》2体が突っ込み、ブロックを試みようとした《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》は《リシャーダの港/Rishadan Port》が抑え付ける。

追い込まれたkazu、なんとか引いてきた《先触れ/Portent》でゲームを再構築しにかかる。
諸々を仕込むもののここでパイロマンサーは《陰謀団式療法/Cabal Therapy》。
《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》を指定するが、中身は《不可思議/Wonder》と《幻視の魔除け/Vision Charm》。
kazuも織り込み済みか、《先触れ/Portent》のドローで重要なカードは引かないような順番に操作している。
パイロマンサー、これを見るや4マナ目を止めるべく《リシャーダの港/Rishadan Port》2枚目で縛りにかかる。

…のだが。
なんと《先触れ/Portent》仕込み2枚目は《サイカトグ/Psychatog》!
最強のブロッカー兼アタッカーの登場にパイロマンサーの表情が曇る。

DORAEMOOOON!!!(懐かしフラッシュ)

《強迫/Duress》で《幻視の魔除け/Vision Charm》を叩き落とすも、《サイカトグ/Psychatog》の前では《貪欲なるネズミ/Ravenous Rats》も《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend》もさすがに小さすぎる。

相手のクロックが小さいと見るやkazuの《サイカトグ/Psychatog》、逆襲を開始。
まずは今までの恨みとばかりに捨てられていた墓地の諸々を追放し4点。一気に攻め立てようという腹だ。

返すターン、鬼の居ぬ間になんとやらで壁不在の場を1/1が駆けるが、kazuはまだライフ10と少し遠い。

アップキープの《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》タップを受けつつ、kazuは更に《先触れ/Portent》。
ここの内容は《意志の力/Force of Will》《強迫/Duress》《直観/Intuition》とまさに《サイカトグ/Psychatog》のための内容でkazuも《サイカトグ/Psychatog》も歓喜。これサイカトグデッキだっけ?

パイロマンサーの《名誉回復/Vindicate》には《先触れ/Portent》で仕込んだ《意志の力/Force of Will》を当て、ゲームがじわりと傾いていく。
この返しでkazuは一旦《サイカトグ/Psychatog》を立ててエンドするが、だからといってパイロの危機は過ぎ去らない。
ターンエンドに《直観/Intuition》から《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》3枚でゲームを掌握しにかかる。

《Ancestral Recall》!

kazuの3枚ドローを挟みつつ、パイロマンサーはさすがに受けきれんとばかりに《サイカトグ/Psychatog》のアタックには《貪欲なるネズミ/Ravenous Rats》を差し出すものの、続くドローは土地と芳しくない。

アップキープの《リシャーダの港/Rishadan Port》に対してkazuは《衝動/Impulse》。
ドロー後の《強迫/Duress》で安全確認をするも、手札の《不可思議/Wonder》を眺めつつ墓地を数えたところ打点が足りず。
《不可思議/Wonder》を捨てつつの《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》以外をパンプに費やしてパイロマンサーのライフを10とする。

パイロマンサーの最後のドローは《陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion》…。
まさにこのゲームの行く末を嘲笑うかのような笑顔で空飛ぶ《サイカトグ/Psychatog》を見上げ、あえなく御用となった。

パイロマンサー 0-2 kazu

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kazu、決勝進出!

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