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【MTG】ミドルスクール主力デッキまとめ

こんにちは。皆さんミドルスクールしてますか?
今回はミドルスクール人口増加の電波をキャッチしたので、とりあえず主力デッキを個人的主観と共にどばっと書いてみようと思います。

「今夜勝てる系の強い奴教えろ」
「他フォーマットではこんなのが好きだけど似たようなデッキないの?」
「この辺持ってるんだけど流用できない?」
「懐かしい奴頼む」

みんな多分こんな感じだと思います。
「ここにまとまってるデッキリストをサラッとコピーすればとりあえずデッキらしいものになる」的なものを目指しているので、興味のある人は読んでみてください。既にミドルスクールをやり込んでいる人・デッキを持っている人は辞書代わりに使ってくれれば幸いです。

一応デッキ毎の現在の勢い(2022年以前と比較した2023年時点の評価)を
↑…上がり調子。今ホットなデッキと思ってもらってOK。
→…設立当初からあまり変わらず。もしくは今年の評価それほど上がらず。
↓…設立当初結構高かったが最近下がり気味。

の3段階でデッキ名横に書いときます。僕の個人的主観なのであしからず。
なお2024年以降に変化もしくは逆転する可能性もあるのでやり込み勢各位の動向にも注目です。

各デッキについて晴れる屋のデッキリスト検索へのリンクを付けてありますが、デッキタイプ表記揺れにより検索から漏れているものもあるのでご注意。

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【ビートダウン】


エルフ(↑)

https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/result?archetypeIds=6091

ミドルスクール成立当初は1マナ域ガン積みで《エルフのチャンピオン/Elvish Champion》《宝石の手の徘徊者/Gempalm Strider》での高速ビートダウン戦術のデッキという感じでしたが、近年は《適者生存/Survival of the Fittest》型が主流に。
《からみつく鉄線/Tangle Wire》+《錯乱した隠遁者/Deranged Hermit》の動きもあり、昔のデッキで言うならエルフというよりはサバイバル入りトリニティのようなイメージです。ただ個別で土地破壊をする方法では手数不足になる事が多いため、ロック要素は《からみつく鉄線/Tangle Wire》のみの緩めになりがち。ミドルスクールにおいてはそれでも充分です。
《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》からの《適者生存/Survival of the Fittest》の対応力が非常に高いのが魅力。
弱点としては緑単色かそれに近いマナベースになるため妨害要素も大きく取れないこと。《からみつく鉄線/Tangle Wire》の減速中に仕留めきれない場合マナクリーチャーだらけになってしまい先細りすることも少なくありません。
『こんな人にオススメ』
バーッってやって殴りたい人
でありつつ何でもしたい人
村を焼かれても許せる人


スレッショルド(↑)

https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/result?archetypeIds=6152

軽い展開とカウンター呪文の相性抜群。実質ミドルスクール界の《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》デッキでありながら「かつてのカナディアンスレッショルドといえばこいつらだった」的な面子で満たされているため胸熱な人も多いのではないでしょうか。
軽いデッキのため自身が《冬の宝珠/Winter Orb》戦略を取れるというのも大きく、通ればコントロールデッキは大きく出鼻を挫かれます。
またマナベースが《島/Island》+5色土地であるため様々な対策カードをタッチすることができ、基本色である青緑とは全く関係ない《剣を鍬に/Swords to Plowshares》や《仕組まれた疫病/Engineered Plague》を入れることができるのもポイント。
弱点の少ないバランスの良いデッキではありますが、《ファイレクシアの炉/Phyrexian Furnace》のような継続的な墓地対策カードに躓きやすく、またカウンター偏重のデッキでもないためビートダウン系デッキが少し厳しいなどの側面もあります。
『こんな人にオススメ』
今夜勝ちたい人
デルバー好きな人
プレイに自信がある人


マッドネス(↓)

ミドルスクールの安価かつパワーのあるデッキとして名を馳せているデッキです。安価ゆえにとりあえずここからという人も多いのではないでしょうか。
《野生の雑種犬/Wild Mongrel》など2マナ域のディスカード手段→攻めの《尊大なワーム/Arrogant Wurm》、守りの《堂々巡り/Circular Logic》をテンポ良く使っていくために2ターン目の動きがキーとなります。ゆえに2ターン目はどんなデッキが相手でも2マナを使いたいため、防御的に隙ができやすく「《意志の力/Force of Will》は必要or不要論」において好みが分かれる部分となるでしょう。無いとガードは空きますがアドバンテージの損失がなく、攻撃面では一貫します。
個々のクリーチャーサイズや《不可思議/Wonder》の存在もあり、ダメージレースは比較的得意。
現在の数としてはスレッショルドに押され気味で、以前よりは少し数を減らしているイメージです。
スレッショルドと比較するとカウンターの枚数や手数では劣りますが、サイド後の墓地対策が効きにくく《破滅的な行為/Pernicious Deed》に耐性があるため、今後のメタゲームによっては立ち位置逆転の可能性はあります。
『こんな人にオススメ』
簡単にデッキを形にしたい人
殴りたいが無策でコンボを喰らうのは嫌だという人
青春を犬と共に駆け抜けた人


バーン(→)

種類としては主に「フルバーン型」「RDW型」の2種。前者は少数のクリーチャーと飛び道具のみ、後者は《不毛の大地/Wasteland》《リシャーダの港/Rishadan Port》での拘束要素も入っています。現在の傾向としては前者が優勢のようです。
《稲妻/Lightning Bolt》が使用可能なこともあり飛び道具各種の性能も高めではありますが、最大のネックは対策カードの厳しさです。赤いデッキはどの時代も変わらない部分かもしれませんが…。
青いデッキでは《寒け/Chill》、白いデッキでは《法の領域/Sphere of Law》《赤の防御円/Circle of Protection: Red》など。ただ出される前・出された返しに押し切れるパターンもあり、サイドボードに割いている枚数に大きく依存します。
メタゲームの傾向としてはコンボデッキの方が意識されがち、その場合はバーン対策と真逆のカードが必要になる、ゆえに勝つ時は漁夫の利的に勝っている事が多いかも。フェアデッキが増えている時は持ち込むチャンスだったりします。
『こんな人にオススメ』
テンポよく動きたい人
対策というか虐待を許せる人
松岡修造


ゴブリン(↑)

合作杯での活躍が記憶に新しい、今最も熱いデッキです。
デッキイメージとしてはSCG後のエクステンデッドのゴブバンテージから《ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiter》を抜いた感じの構成。
《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》による除去手段、またそれらを導く《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》、それらを軽くする《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》により多彩な動きが可能です。
2色目として黒か緑がタッチされる事が多いですが、赤単色のものも存在します。
赤いデッキであるため例によって対策カードが苛烈に効いてしまう弱点は存在しますが、《寒け/Chill》などはともかく《神の怒り/Wrath of God》のような全体除去は《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》で巻き返せる場合もあるため対策のレベルによっては切り抜けることが可能です。
『こんな人にオススメ』
テクニカルなビートダウンを使いたい人
対策というか虐待を許せる人
ゴブリン愛がある人


ワイルドゾンビ(↓)

一時期は人気のデッキでしたが現在は落ち着いた立ち位置に。
《ゾンビの横行/Zombie Infestation》+手札に戻るカードの組み合わせにより一生トークンを生み続けられるため、フェアデッキ相手のメイン戦は有利に運べます。
《隠遁ドルイド/Hermit Druid》《灰燼のグール/Ashen Ghoul》による奇襲要素もあり、デッキ全体に除去耐性があるようなイメージです。
構造上複数回使える《陰謀団式療法/Cabal Therapy》、手札に戻るカード各位のトリッキーな使い方もあるため、少しプレイが難しいデッキとなっています。
サイド後はやはり墓地対策に悩むことにはなりますが、《ファイレクシアの炉/Phyrexian Furnace》の場合は《隠遁ドルイド/Hermit Druid》起動時に下の方に余計なカードを積んでおくなどのプレイで回避できる部分も。
『こんな人にオススメ』
無限の除去耐性が欲しい人
手札予想が得意な人
素振りが好きな人


スーサイドブラック(→)

※アーキタイプ上黒単に分類されているため、検索上後述の「黒単コントロール」と混在しています。
《カーノファージ/Carnophage》《肉占い/Sarcomancy》などの自傷的なクリーチャーと手札破壊・除去を組み合わせた、まさに黒いデッキといった感じのビートダウンです。
といってもデメリット満載のクリーチャーだけというわけでもなく、デメリットはせいぜい上記2種やシャドークリーチャーであることがほとんど。
《暗黒の儀式/Dark Ritual》もないため、《ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator》はメインデッキにはあまり採用されていません。
守りの方向ではまさに紙装甲ではありますが、逆にライフを攻めてこない相手に対してはそこそこ安定して動くことができます。
また自身で墓地をほぼ使わないため、サイドボードに《次元の狭間/Planar Void》のようなクリティカルな墓地対策カードを入れることができるのは明確なメリットでしょう。
『こんな人にオススメ』
殴り合いには補助が必要だと思う人
赤いデッキに当たらない自信のある人
《憎悪/Hatred》でチョンボ経験のある人


サバイバル(↓)

《適者生存/Survival of the Fittest》《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》の組み合わせは歴史上様々なデッキで活躍する黄金パターンで、毎ターン好きなクリーチャーをサーチすることができます。
タイプは様々ですが、《ヴォルラスの多相の戦士/Volrath's Shapeshifter》で《触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable》や《催眠魔/Hypnox》に化けるタイプが比較的人気です。
他に存在するのは《貿易風ライダー/Tradewind Rider》《対立/Opposition》タイプや《繰り返す悪夢/Recurring Nightmare》タイプなど。《吸血の教示者/Vampiric Tutor》とデュアルランド以外はほぼエクステンデッドそのままなので、様々なシルバーバレット戦術を取ることが可能です。
《適者生存/Survival of the Fittest》を引けない時に平たいビートダウンになってしまうといまいち力不足になりがちで、カウンター・手札破壊・《からみつく鉄線/Tangle Wire》など様々なフォローが必要です。
『こんな人にオススメ』
やり込み好きな人
パターン覚えるの得意な人
サバイバル引かない時に雑パーツを引いても許せる人


【コントロール】


ランドスティル(→)

どのフォーマットにも青白ベースのコントロールデッキは概ね存在しますが、ミドルスクールの青白コントロールといえばランドスティルです。
相手の攻めを捌きつつ《行き詰まり/Standstill》環境下で影響を受けない《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》系のクリーチャーや《正義の命令/Decree of Justice》のサイクリングで攻撃を仕掛けます。ひとたび《行き詰まり/Standstill》が誘発すれば稼いだリソースで交換勝負を有利に進めることが可能。
少量の《悟りの教示者/Enlightened Tutor》から置物をサーチする構成が人気で、特に《謙虚/Humility》はミシュラランドにほとんど影響がなく相性抜群です。置物を探せる点ではサイド後の動きとも噛み合います。
いかにもなフェアデッキといった感じで全体的な隙の少なさは魅力ではありますが、スレッショルドの《冬の宝珠/Winter Orb》や、《サーボの網/Tsabo's Web》のようなキラーカードも存在します。ミシュラランドで殴るタイミングにも注意が必要です。
『こんな人にオススメ』
とりあえず何にでも勝ちたい人
あえて通すこともできる人
プレイスピードに自信がある人


The Rock(↓)

旧枠エクステンデッドの後期を支配した黒緑のコントロールデッキです。
主役はやはり《破滅的な行為/Pernicious Deed》で、パーマネント主体のデッキに対しうっかり場に出てしまうと壊滅は必至です。後続の抑制としても効果抜群で、その際は後引きの手札破壊も役立ちます。
「場」で勝負する相手には試合を有利に運べることが多いですが、相手を殴り倒すスピードは遅いため《破滅的な行為/Pernicious Deed》の範囲外のコンボを止めつつ殴り勝つのは比較的苦手です。当時「勝ち切れないデッキ」と揶揄された弱点は特に改善されておらず、《吸血の教示者/Vampiric Tutor》の不在も相俟って《生ける願い/Living Wish》の重要度が増しています。
ミドルスクールでは願い系カードのルールが旧ルールであるおかげで《剣を鍬に/Swords to Plowshares》された《魂売り/Spiritmonger》を《生ける願い/Living Wish》で戻せる点は覚えておいた方がいいでしょう。
『こんな人にオススメ』
《破滅的な行為/Pernicious Deed》使いたい人
青くないコントロール使いたい人
プレイスピードに自信がある人


サイカトグ(↓)

かつてのスタンダードの王者はミドルスクールでも健在です。
禁止の影響も《渦まく知識/Brainstorm》くらい、当時の相棒である《嘘か真か/Fact or Fiction》も使用可能、そこに《意志の力/Force of Will》まで加わればもはや無双。
…かと思われましたが、環境標準除去の《剣を鍬に/Swords to Plowshares》ですらかなり嫌な部類の対策カードになってしまっており《冬の宝珠/Winter Orb》も苦手なため、現在はいまいち強く立ち回れていない状態です。赤いデッキのサイド後は同じく1マナの《紅蓮破/Pyroblast》《赤霊破/Red Elemental Blast》も除去として機能してしまうのも向かい風。
サイカトグが活躍していた当時の土壌では《剣を鍬に/Swords to Plowshares》も《紅蓮破/Pyroblast》もイリーガルであり、環境の除去が強すぎるとこうなってしまう感は否めません。
ベースがコントロールデッキかつ青黒と色が強いため、コンボデッキ相手には結構強く逆にフェアデッキに崩されがち。
また王道コンボの《激動/Upheaval》は環境の都合上少し控えめという印象。形式上コントロールデッキに分類はしましたが、実はコンボデッキとして立ち回ることも可能で《狡猾な願い/Cunning Wish》から《シャドーの裂け目/Shadow Rift》《死体のダンス/Corpse Dance》の強襲ルートも存在します。このパターンは《噴出/Gush》が鍵で、0マナスペルにも関わらずとんでもない火力を叩き出します。
『こんな人にオススメ』
《嘘か真か/Fact or Fiction》を強く使いたい人
青春を彼と共に駆け抜けた人
ついでのように喰らう対策を我慢できる人


黒単コントロール(→)

黒単ゆえの手札破壊と除去により、徹底的に消耗戦を狙います。
こちらのリソースは《ネクロポーテンス/Necropotence》や《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》が確保、ライフは勝ち手段を兼ねる《堕落/Corrupt》《生命吸収/Drain Life》で補填。実質的に死なない《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator》で攻撃し続けることで勝利します。
過程でそれなりの《沼/Swamp》が必要になるためある程度長くゲームをプレイする必要があり、相手が手札破壊の被害から回復してしまう場合があります。ゲーム時間の都合上《冬の宝珠/Winter Orb》は天敵です。
『こんな人にオススメ』
とりあえず全滅させたい人
青春を影と共に駆け抜けた人
《たい肥/Compost》喰らっても我慢できる人(※怒ってもいい)


オース(↓)

《ドルイドの誓い/Oath of Druids》をキーにしたコントロールデッキです。
構造上《ドルイドの誓い/Oath of Druids》1枚でビートダウンに有利に立ち回ることができ、逆にクリーチャーを展開してこないコントロールデッキやコンボデッキ相手にはサブプランが必要になります。
持ってくるのは《スパイクの織り手/Spike Weaver》《変異種/Morphling》と防御的なものから《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》だったりと攻撃的なものまで様々。いずれの場合も少数精鋭となり、脇をカウンターとドローが固める構成です。
《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》でライブラリー修復を行うものが主ですが、修復せずに《認識を食うもの/Cognivore》での瞬殺を狙うデッキを作ることも可能です。
『こんな人にオススメ』
相手が諦めるまで我慢できる人
気軽に2キルしたい人
マッチ個々の落差加減を許容できる人


【コンボ】


スタイフルノート(→)

1マナ→1マナの動きから突如として12/12トランプルが登場する大味なデッキです。
《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》のデメリット部分を《もみ消し/Stifle》《幻視の魔除け/Vision Charm》で無視してしまい、何もなければそのまま2ターンで殴り殺す事になります。
魅力はやはりその軽さで、ターンが早すぎるゆえに相手は《目くらまし/Daze》に引っかかりやすくなります。最速でない場合は《対抗呪文/Counterspell》を構えながら仕掛けにいくことも可能。
弱点は《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》が4枚のみであるために引けない場合は後ろにどんどんゲームが伸びて不利になること、仕掛ける行動そのものが結構リスキーであるために失敗すると立て直しに時間がかかる点です。また普通のクリーチャー除去だけでなく《解呪/Disenchant》系のカードも当たってしまうため、サイド後はなおのこと回避方法が求められます。
素殴りのプランだけでなく《伏魔殿/Pandemonium》などとハイブリッドしたものや《悟りの教示者/Enlightened Tutor》で水増ししたものなど、様々なアレンジが可能です。
『こんな人にオススメ』
でかい強いかっこいいしたい人
理不尽マジックしたい人
揃わなくても怒らない人


補充(→)

恐らくデッキパワー・再現性において現在のミドルスクールで限りなく最強に近いデッキです。
《パララクスの波/Parallax Wave》《パララクスの潮流/Parallax Tide》の2種の消散エンチャントで相手を減速させ、《オパール色の輝き/Opalescence》で攻撃する戦法です。過程において《大あわての捜索/Frantic Search》《調律/Attunement》で手札と墓地の調整が可能、最終的に《補充/Replenish》で全て戻す事によりこの世の終わりみたいな場になります。
《オパール色の輝き/Opalescence》でクリーチャー化した《パララクスの波/Parallax Wave》は対象追放をスタックに乗せた後に自身を追放すると消散5で場に戻ってきた挙句最初に対象に取ったカードは永久に帰ってこない…という芸当も可能で、これに《パララクスの潮流/Parallax Tide》も加えればパーマネントはほぼ何も残らなくなってしまいます。
弱点としてはルータースペルで手札が減りやすい点、4マナ目がキーであるために拘束に若干弱い点が挙げられます。キーカードが決まっているためにカウンターを狙い撃ちされると止まってしまう事もありますが、ドロースペルでカバー可能な部分です。
妨害が緩いデッキには一瞬で勝ってしまう事もあり、近年ではかなり強力に意識され続けています。
『こんな人にオススメ』
今夜勝ちたい人
自分に合った構築を探したい人
「こんなのマジックじゃないや~(泣)」したい人


エンチャントレス(↑)

《アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress》《女魔術師の存在/Enchantress’s Presence》を貼りつつ《リスの巣/Squirrel Nest》《大地の知識/Earthcraft》を探し無限コンボを狙うデッキです。
強みはドローエンジンが散らばっているためにカウンターに強い部分で、またメインデッキから置物は対策されにくいためデッキによっては止めることができません。個別の除去であれば《真の木立ち/Sterling Grove》で守ることができます。手札さえあれば《独房監禁/Solitary Confinement》で逃げ切ることも可能。
逆に自身も相手への干渉を苦手とするため、早いコンボデッキには苦戦を強いられます。また《破滅的な行為/Pernicious Deed》でも喰らおうもんなら全てを失うことも。
コンボデッキではありつつも青くない・墓地を使わない等の珍しい要素から対策されにくいデッキとして良い位置を確保できている現状です。
『こんな人にオススメ』
この時代の再録禁止カード揃えてるよって人
とにかくカードを引きたい人
リスとかペガサスとかいっぱい出したい人(※いっぱい出そうとすると投了されて結局場に出ない可能性が高い)


Doomsday(→)

《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》解禁により最近登場したコンボデッキ。
《渦まく知識/Brainstorm》がないためパーツの回収には苦労しますが、難解なルートとそのパターン数によって相手側にそれを悟られにくい部分が魅力です。
概ねはマナを浮かせた状態で《最後の審判/Doomsday》から《三つの願い/Three Wishes》でパイルを掘り進め、最終的に《苦悶の触手/Tendrils of Agony》を撃ち込む事になります。相手のライフ残量やストーム次第で簡略化できる部分もあるためアドリブが重要となります。
フィニッシュ部分に《最後の審判/Doomsday》のライフ半分支払いが必要なため、火力を構えられたりすると自爆する恐れも。
メタゲームとしてはこの手のストーム系コンボへのマークは緩めではありますが、純粋に手札破壊が厳しかったりとついでの形で対策されていたりします。
『こんな人にオススメ』
ANT使いの人
やり込みたい人
アドリブ得意な人


ドネイト(↓)

最近めっきり見なくなったので紹介するか迷いましたが一応。
《Illusions of Grandeur》により20点回復し自身を死なない状態にしつつ《寄付/Donate》で押し付ける事で自爆狙いをする凄いデッキです。
20点回復が純粋にビートダウンに強く、また《寄付/Donate》後だと回避不能であるという点もメインボードの強さを後押ししています。
かつてのエクステンデッドで活躍した名デッキですが、カウンター入りのデッキの台頭・《紅蓮破/Pyroblast》耐性の低さにより下がり調子ではあります。トップメタが補充であり、《浄化の印章/Seal of Cleansing》を置かれやすいというのも向かい風要素。
ビートダウンが増えれば逆転のチャンスはあります。
『こんな人にオススメ』
理不尽系マジックがしたい人
対策の対策を考えるのが好きな人
贈り物が好きな人


Aluren(→)

《魔の魅惑/Aluren》からの無限コンボデッキです。
ルートは様々ですが《帝国の徴募兵/Imperial Recruiter》複数サーチからの《北極マーフォーク/Arctic Merfolk》で妨害を乗り越え、最終的には《洞窟のハーピー/Cavern Harpy》を絡めた無限ライフ・無限ダメージ・無限パーマネント生け贄などで勝利します。
《魔の魅惑/Aluren》《帝国の徴募兵/Imperial Recruiter》の2枚を揃えればコンボスタートなので、成立難易度はかなり低めです。
構造上多色化が可能で様々な補助パーツの採用が可能ですが、結局は置物コンボでありクリーチャーコンボなので補助なしではサイド後のコンボ完遂は難しいでしょう。
現在有力な補充には《浄化の印章/Seal of Cleansing》を、ゴブリンには《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》から《モグの狂信者/Mogg Fanatic》を置かれたり等向かい風要素も少なくありません。
『こんな人にオススメ』
とりあえず揃ったら勝ちがいいという人
妨害を掻い潜る自信がある人
構築パターンを考えるのが好きな人


ループジャンクション(→)

少し珍しい無限ライフコンボデッキ。
0マナ起動が可能なコークリーチャーを《ダールの降霊者/Daru Spiritualist》を対象に起動するとタフネスを無限に上げられるため、《価値ある理由/Worthy Cause》でライフに変換します。
ミドルスクールでは1億点のライフをライブラリーが切れる前に削り切ることは難しく、決めればそれだけで即勝利のマッチも少なくありません。
クリーチャー各位もタフネスが上がる都合上最強の地上ブロッカーになるため、赤いデッキには無類の強さを誇ります。
3枚コンボとはいえパーツが2種ずつ8枚(サーチを絡めてそれ以上)存在するため、各種パーツに辿り着くのは容易です。
上記の通り無限コンボ相手には乗り越えられてしまうため、《忍耐の試練/Test of Endurance》のような勝ち手段が別途必要になります。
『こんな人にオススメ』
鉄壁を築きたい人
無限コンボに当たらない自信がある人
弱いカード組み合わせて強いコンボを作ることに魅力を感じる人


リアニメイト(→)

デッキ名にもなっている《再活性/Reanimate》をキーとした古くからあるデッキです。
《納墓/Entomb》などで墓地に巨大クリーチャーを埋めておき《再活性/Reanimate》《死体発掘/Exhume》で一本釣りというわけです。
大物枠にはダメージレースを破壊する《幻影のニショーバ/Phantom Nishoba》、マナベースを破壊する《土喰い巨獣/Petradon》がよく用いられます。
根幹部分の黒い釣り呪文を除けば他は比較的自由な構成が可能で、近年ではマナベースをを5色土地で固めての多色化が主流です。
それゆえにサイドボードも自由。《ドルイドの誓い/Oath of Druids》《要塞の計略/Stronghold Gambit》はサイド後の墓地対策を無視できるためずらす事が可能です。
とはいえ墓地対策は結局きついというのも事実で、またクリーチャーのほとんどは火力が当たりにくいというだけで普通に除去耐性がありません。《再活性/Reanimate》の場合は仕掛け直すのにライフが必要で、《幻影のニショーバ/Phantom Nishoba》が攻撃していない限りは何度も仕掛けるのは難しくなります。
『こんな人にオススメ』
今夜勝ちたい人
理不尽系マジックがしたい人
対策されても怒らない人


ティンカー(→)

ミラディンがリリースされた時点で大ブレイクしたため、なんやかんやあってデッキごとブレイクされてしまったのはちょうど20年前の話になります。
そんな事実もあってかミドルスクールでは《修繕/Tinker》は禁止カードだったのですが2020年にめでたく禁止解除、デッキ成立に至ります。
ミドルスクールのティンカーは《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》《からみつく鉄線/Tangle Wire》でのロック要素あり、また《Phyrexian Devourer》《狂気の祭壇/Altar of Dementia》でのコンボ勝ち要素ありと多彩な動きが可能です。またONS期のティンカーの武器でもある《激動/Upheaval》ループも可能となっています。
加速部分を止められてしまうと減速する都合上、キーパーツにカウンターや手札破壊を受けてしまうと厳しい戦いを強いられます。
『こんな人にオススメ』
構築パターンを考えるのが好きな人
この時代の再録禁止カード揃えてるよって人
《からみつく鉄線/Tangle Wire》を強く使いたい人


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以上です。
ここまで書いたのはある程度メジャーなデッキなので、ここに載ってなくてもまだまだ強いデッキはいっぱいあります。
載ってなくて「俺のデッキは最強だが?」って人、どんどんリプライください(^o^)
順次追記させていただきます。



そんなかんじでーす(^o^)

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