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AcrobatProのフィックスアップパネル: プロセスカラーを特色に変換(疑似色定義CMYK)

AcrobatDCになってからもう久しく経ちますが、プリフライトは使うものの、検査パネルとフィックスアップパネルは今まであまり見る機会がありませんでした。ジャンル別にかなり多くのフィックスアップ項目が並んでいますが、改めて細かく見ていくと結構使えそうなのがあります。

その中の第一弾として「プロセスカラーを特色に変換(疑似色定義CMYK)」を実際に動かしてみました。※カスタマイズせず標準で使用しています。

用途:
・印刷用データから校正出しを特色シュミレートして顧客に見せたい。
・下版後、顧客のウェブサイト掲載用に特色シュミレートしたPDFを納品したい。
その様なニーズがあると思います。

例としてシアン+墨の2色で作られた印刷用PDFのシアンをフィックスアップで実際の印刷色DIC604(特色金メタリック)に置き換えてみます。

データはシアン+墨で印刷はシアン部分をDIC604という指定です
印刷工程/プリフライトと進みます
赤丸の部分をクリックでフィックスアップ項目が各ジャンル別にリストアップされます。
※写真は私がいくつかお気に入りに登録してあるリスト表示になります。
「プロセスカラーを特色に変換(疑似色定義CMYK)」という項目をクリックすると下記の入力パネルが出ますので、特色に置き換える版(この例ではCyan)特色名(今回はDIC604)、代替カラー値はウェブ(下記のDICカラーリファレンスが使いやすいです)からDIC604のCMYK値を探して入力したらOKボタン押下で実行されます。

分版プレビュー。各版、ベクター、画像のパーセンテージも問題ないので、このまま下版できます。

フィックスアップ項目はもう少し精査して使えそうなのがあれば、また記事書きますね~。


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