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スピーカー製作記 悩み楽しみその弐

 学生時代からのスピーカー製作は、45年を経ても満足することはないが、あ~またかと思いながら作り続けている。

 サヌカイトで楽器を作っていて、様々な試みをしてきたのですが、その一つに低音域を作り出し再生する事でした。細かな説明は控えますが、私たちだけが作り出せる石の楽器の低音域があり、それを聴こえるように工夫し体に感じてもらうことの為に、スーパーウーハーも必要になりました。1990年頃です。低域再生にはいくつかの可能性があり、得意としていたのはBOSE社でBOSE AWCS-1というキャノンと呼ばれていた大きな筒状のタイプで最低再生周波数は25Hz 。ヤマハにはYAMAHA YST-SW1000という機種があり、今でもそうかもしれませんがものすごい16Hzという数値を出していました。両機とも購入して使用していましたが、スピーカー自作の思いが強く調べた結果、FOSTEXから直径80cmという最大級のウーハーFW800が出されることを知って製作することに。1992年です。その最低再生可能周波数は15Hz。

 上の写真が製作したスピーカーです。ユニットの作りがしっかりしているのでしょう、今でも奇跡的にちゃんと鳴っているのです。FW800の推奨ボックス容量はバスレフで500Lから800Lですが、このボックス120㎝*120㎝*80㎝で内容積1150Lという巨大さ。しかも前面バッフル板はまたも石。(サヌカイトでは無理な大きさにて他の石)重量は計ったことはありませんが動かせません。今はデジタルアンプで強力な駆動力を軽く出せるのですが、そのころはまだ重く強力なアンプで駆動しました。鳴らすと風を感じます。これも体験として面白い。時々裏蓋を開けてメンテナンスしています。(写真の箱の上に見えているのは小さなスピーカー用です念のため)

 特別な音を作り出すために努力しているので、同時にこんな作品も必要になるのです。(それほどお金はかけられません)すべてのことは失敗の連続ですが、奇跡の為にはバカみたいなことを続けます。特に1980年代後半から1990年代前半が楽しかった。当時年齢が30歳くらいで、湧いてくるアイデアに経験(周りに優秀な方が沢山いた)が追いついてきた頃なのかも。今は脳が硬化して多くは望めませんが、それなりに・・・。

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