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香川県在住65歳 宿命として香川県に産するサヌカイトという石で楽器を作っている 音楽と…

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香川県在住65歳 宿命として香川県に産するサヌカイトという石で楽器を作っている 音楽と共に生きてきたがメインはロック 思いのエッセイが中心の文章 本来の目的は楽器作りの話を纏めて出版する文を溜めること 競馬の事も上げたのは最初に書いたエッセイだから

マガジン

  • MUNE's Essay

    前田宗一の経験したよもやま話

最近の記事

小さな願いと祈りの音

小さな祈りのサヌカイトについて 上の写真は40年前の瑠璃光寺(元79番札所金山薬師)江戸時代に札所が麓の摩尼珠院妙成就寺に移った後その奥之院として再整備された時の建物 今でも奥之院巡りの方たちが訪れます                 お遍路さん  ちりんちりん、子供のころ私の家は四国八十八か所霊場巡りの遍路道沿いにありました。歩き遍路さんが家の前に立ち、おリンを鳴らすことが頻繁にありました。母が少額のお金か食べるものを差し上げる光景を見ながら育ったのです。ずっと記憶に

    • ハテルマを大音量で聴く

      ハテルマ1976と千のナイフ1978の間にあるもの  坂本龍一の死から少し時間は経った。土取利行・間章から渡辺香津美・細野晴臣への、あまりにもわかりやすい付き合う人間と音楽の変化。たった2年しかないが、フリージャズからフュージョン前衛ポップに坂本龍一の環境が変わったことを今は面白く聴ける。どちらも素晴らしいアルバムであることにまちがいはない。が  音楽雑誌で評判の良かった千のナイフを買った当時20歳の私はまだ新宿の前衛芝居や音楽に憧れ、住んでいた西荻窪のアケタの店はに顔を

      • 昔の音楽紹介と現在 Nada Surf

        元気にやってるなあ  前回の紹介から11年がたっている、そのころ20年目だと書いていたから結成して31年が過ぎている。それなりの年齢になってるはずだが、変わらない切れの良い音をたたき出している、まさにUSインディ界の至宝 NADA SURF。このあいだに来日も何度かしているようです。 2020年にも9枚目のアルバムを出しているが、今日は2016年にオーケストラなどと共演したアルバムを紹介。(オーストリアのウィーンを拠点にするThe FM4 Radio Sympho

        • 変化してゆくニギニギサヌカイトという楽しみ

           ニギニギサヌカイトと名付けた、握って手のひらのツボを刺激する健康具を作り出して何年になるだろう。サヌカイトの楽器を作ってばかりだと、精神的に煮詰まってしまうので気分転換と気楽にサヌカイトを感じてもらう為でした。  かつて桐の木を切って削り、薄い手裏剣を変形させたような「握る健康具」のような物を遊びで作ったものを、サヌカイトで試したのがきっかけだった。縄文人が石器を作ろうとした失敗作を、けいの里周辺で探して使うことが、私以外では出来ない事でもあった。  作り方は拾ったサヌ

        小さな願いと祈りの音

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        • MUNE's Essay
          42本

        記事

          昔の音楽紹介と現在 Isn't She Lovely 1976

           スティービー・ワンダーのアルバム初めて買ったのが「Songs In The Key Of Life」。数年たっての中古でですが最初にして最高だったので、その後彼のアルバムは数枚買っても失礼ながら愛聴盤といえるものはない。Isn't She Lovelyを含めて圧倒的に素晴らしいがそれをここで述べるつもりはないのです。現在といっても3年前にリリースした曲は(元は18歳の時に書いたメロディらしく素敵です)、愛と平和と団結の必要性について考えるべき今こそ世に出すべきだと思ったとの

          昔の音楽紹介と現在 Isn't She Lovely 1976

          レコーディングの夢 24bit96khzとDSD

           ラックに収まっていたたくさんの機材を処分した。その中にst audioの8ch24bit96khzオーディオインターフェイスがある。20年近く前の機材でUSB接続ではなくPCIバス。使っているチップの良し悪しは別に、10万円程の価格でこの規格の中では安かった。写真にはマイクプリでdbx286が写ってるが組み合わせていたのはFocusriteの8chプリ。これも10万円+だったか。  私はサヌカイトで楽器を作っていて、今はほとんど石から放たれる音を作る研究に時間を注いでいる

          レコーディングの夢 24bit96khzとDSD

          スピーカー製作記 悩み楽しみその弐

           学生時代からのスピーカー製作は、45年を経ても満足することはないが、あ~またかと思いながら作り続けている。  サヌカイトで楽器を作っていて、様々な試みをしてきたのですが、その一つに低音域を作り出し再生する事でした。細かな説明は控えますが、私たちだけが作り出せる石の楽器の低音域があり、それを聴こえるように工夫し体に感じてもらうことの為に、スーパーウーハーも必要になりました。1990年頃です。低域再生にはいくつかの可能性があり、得意としていたのはBOSE社でBOSE AWCS

          スピーカー製作記 悩み楽しみその弐

          スピーカー製作記 悩み楽しみその壱

           学生時代からのスピーカー製作は、45年を経ても満足することはないが、不器用な自分、眼の悪い自分が、あ~またかと思いながら作り変えることを楽しんでいる。何十台作ったか分からないが記憶に残るスピーカーについてNOTEに。  はっきりした記憶がなくなっているが30年位前になるのだろうか、ロイーネ音響DX200という20㎝同軸2Wayの名器(私の中で)を購入したことからエンクロージャーを作り、ユニットは3回ほど変えながら写真のような状態で現在鳴っている。DX200を買ったのは秋葉

          スピーカー製作記 悩み楽しみその壱

          昔の音楽紹介と現在 JESSE HARRIS

           昔といっても8年前の投稿のお話です。昨年リリースした曲をいくつか聴いても、相変わらずゆったりと緩やかで親しみやすい音楽を聴かせていたジェシー・ハリス。1998年自らのバンドに、まだ大学生だったノラ・ジョーンズを引き入れ全米をツアーしたあと、2002年に彼女が歌った「Don't Know Why」が大ヒット、その年のグラミー賞の最優秀楽曲賞を受賞した。親日家として有名で何度も来日しているが、未だ彼の生歌を聴いたことはない、(上の写真も日本ですね)そんな彼。 アコース

          昔の音楽紹介と現在 JESSE HARRIS

          昔の音楽紹介と現在 Matt The Electrician

          ちょっと苦手なフォーキーサウンド。ポールマッカートニーでもそんな曲を出す時があるが、私はあまりはまらない。(ポールの名前を出したのは下の映像で高域がちょっとだけポールをイメージさせるから)Matt The ElectricianことMatt Severは10年弱変わらない風貌で変わらない音を紡いでいた。1998年から13枚もアルバムを発表している。結構なスピードで曲を発表してきた彼だが、今回もシンプルこの上ない曲たちが並ぶ。下の映像の曲は特に気持ちが良い。そんな彼もも

          昔の音楽紹介と現在 Matt The Electrician

          番外80's Rockコンサート Mick Jagger 1988

           ストーンズのファンでもなかった私が必要あってミック・ジャガーのソロ来日コンサートをついて回った。失礼な話だが初日が終わった後は「こんなにすごいんだ」とびっくりして神様にありがとうと叫んだ。私の丸いプロフィール写真の左上の壁に貼ってあるのがこの時のサイン入りポスターです。ストーンズじゃなきゃとかいう人もいるけど当時は不可能だったのだし、世界に先駆けて日本でソロ公演をしてくれたのだから喜ばなきゃです。ドラムはサイモン・フィリップスでギターはジョー・サトリアーニ、途中ブラウンシュ

          番外80's Rockコンサート Mick Jagger 1988

          70's Rockコンサート DOOBIE BROTHERS 1979

          1979年2月22日 日本武道館でのコンサートは、最も一般的人気があった頃のドゥービー、元気だった頃のドゥービー、演奏もめちゃ上手いドゥービー、お客さんもいっぱいのドゥービー。前年に発売されたミニットバイミニットで私も一番聴いていた頃のドゥービーです。3000円が安いコンサート。ライブ盤で発売された出来の良いコンサート。 スティーリー・ダンが好きだったのですが、ウエストコーストではイーグルスよりはドゥービーブラザースのほうが好みで、ミニットバイミニットを買っ

          70's Rockコンサート DOOBIE BROTHERS 1979

          柔な私の80'sRockアルバム BenWatt

          1985年から87年くらいだったか、香川県に住み忙しく仕事をしていた私は、残業の無い土曜日は仕事が終わると大阪に走って(愛車GOLF2で) 行った。まだ瀬戸大橋無くフェリーで岡山に渡り、高速道路も繋がっていない時代です。22時頃着いてミナミで食べて呑んで上本町で呑んで寝てすぐ帰るという、まだ元気な若者時代。 大阪での最後はいつも同じお店。女性のDJさんが音楽を流し、聴きながらお酒を呑める小さなお店。後から聞いた話だと、私はほとんどしゃべらず音楽を聴いて呑んで

          柔な私の80'sRockアルバム BenWatt

          70's Rockアルバム Night on the Town & Atlantic Crossing

           先に1976年リリースののNight on the Townを買ったからタイトルでも先に出した。Atlantic Crossingは1975年です。ロッド・スチュワートがどれくらい好きかと訊かれても「今でも好き」と答えるが、買ったのはこの2枚のソロアルバムだけなので(いや何かCD買った記憶もある)特にファンでもないのだろう。しかも2枚のアルバムでも聴くのはバラードだけ、つまり、Night on the TownのÅ面1曲目Tonight's The NightからThe F

          70's Rockアルバム Night on the Town & Atlantic Crossing

          昔の音楽紹介と現在 Silversun Pickups 

           がちがちのオルタナティヴロックを好んではいないが、デビューして3作目を紹介した時はロックの世界をけん引するくらいに思っていたこのバンド。しばらく気にしていなかったが、セールス的にも音楽的にも伸びなかった。自分の聴く耳が悪いのかもしれないが、新しいアルバムを聴いても勢いは感じられないし、新しさや個性が薄れていると思うのは私だけではないはず。申し訳ないのですが昔はよかったと・・・。でも単に期待が大きすぎただけで彼らが悪いわけじゃない。  6枚目となるニュー・アルバムはニルヴァ

          昔の音楽紹介と現在 Silversun Pickups 

          昔の音楽紹介と現在 Elina Duni

           2020年にリリースされた「ロスト・シップス」はECMからの彼女の4枚目の作品。ECMからのリリースだけにそれらしい原語で歌う存在感がある。Elina Duni以外にアルバニアの音楽を知らないが国の所在地からすると想像以上に民族音楽的雰囲気が強い。静かで重い旅に連れていかれるようなストーリーテラーは健在。ソファーに沈み込んで聴けば深い眠りに入れます。  Rob Luftというイギリス人ギタリストと昨年からヨーロッパのクラブを演奏して回っているようです。アルバムのテーマは移

          昔の音楽紹介と現在 Elina Duni