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番外80's Rockコンサート Mick Jagger 1988

 ストーンズのファンでもなかった私が必要あってミック・ジャガーのソロ来日コンサートをついて回った。失礼な話だが初日が終わった後は「こんなにすごいんだ」とびっくりして神様にありがとうと叫んだ。私の丸いプロフィール写真の左上の壁に貼ってあるのがこの時のサイン入りポスターです。ストーンズじゃなきゃとかいう人もいるけど当時は不可能だったのだし、世界に先駆けて日本でソロ公演をしてくれたのだから喜ばなきゃです。ドラムはサイモン・フィリップスでギターはジョー・サトリアーニ、途中ブラウンシュガーではティナ・ターナーがゲストで出てくるし。私はとりあえず関係者となっていたからPA席の前で見られた。

 いくつかのエピソードあり。下の映像の最後のほうに2曲だけ登場するのですが、私が作っているサヌカイトという石で作った楽器を演奏しているのが、ツトム・ヤマシタさんでその楽器のためにツアーに同行したのです。本質的に繊細な楽器の音が巨大なロックコンサートで生きるわけもないのですが、ミック・ジャガーがツトム・ヤマシタと友達で安心のために一緒にやって欲しいと頼まれたからだとか。ただ無理があったようで最も大切な石が割れてしまいました。熱狂する大観衆の前、つい強くたたいてしまうのも分かります。

 大阪城ホールの公演はミック・ジャガーが風邪をひいて延期になったのですが(ツアーの最後に追加された)風邪を引いた理由はどうも奈良のお寺で泊まったから。寒かったですからね。でも最後にもっていった大阪城ホールは一生懸命で良かった。天井から大量の風船が降り続く演出を体験できたし。ミックは普段とても静かでエネルギーをあまり感じないけどコンサートが始まる直前ステージ脇で全く変わって元気に飛んでいきます。

 石を車に積んで東京ドームに持って行ったら「楽器を持ってきました」と守衛さんに告げるとどうぞどうぞとみんなに言われ、ドームのグランドにまで行かされれて大勢の人がバタバタ動いているのに恥ずかしかった事。あの広いグランドにいっぱいシートが貼られていました。

 そして、本当はこの公演が東京ドームのこけら落とし的催しだったのですが、直前に美空ひばりのコンサートが入って、ドーム公演は気が遠くなるくらいバタバタセッティングするのに、その前にそれが入ってみんなぶつぶつ言っていた。でも後で気が付いた、その美空ひばり東京ドーム公演が彼女の最後力を振り絞ってやった有名なフェニックスコンサートだったのです。それはそれで良かったなんて調子が良いかもしれません。

貴重なライブ映像


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