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昔の音楽紹介と現在 Isn't She Lovely 1976

 スティービー・ワンダーのアルバム初めて買ったのが「Songs In The Key Of Life」。数年たっての中古でですが最初にして最高だったので、その後彼のアルバムは数枚買っても失礼ながら愛聴盤といえるものはない。Isn't She Lovelyを含めて圧倒的に素晴らしいがそれをここで述べるつもりはないのです。現在といっても3年前にリリースした曲は(元は18歳の時に書いたメロディらしく素敵です)、愛と平和と団結の必要性について考えるべき今こそ世に出すべきだと思ったとのこと。今年は亡くなったジェフ・ベックについて1972年の傑作アルバム「Talking Book」の制作中だった時に出会った思い出を語るインタビューをネットで見て、元気そうでよかったと思ったのです。長く聴く人の期待が大きくて、世に出すことへの悩みも大きかったのだろうなあと・・・I Just Called To Say I Love Youには思い出があリます。

そして2015年の投稿「セントラルアパートの影」

セントラルアパート

 それほど人通りがあったわけではなく 静かな下り坂には街路樹とくすんだ灰色の道路と同潤会アパート 交差点の角にはセントラルアパート そして喫茶レオン 長く語られるクリエイターたちの集まる場所であることは私には関係ない たまたま素敵な建築物を探しながら のぞいて入った場所がそこだった そこにいる人たちが景色のようにはまっていて 違和感なく日常的なセンスの良さが感じられた 子供のころからVANで育った私が手の届くところにあるニューヨーカーや高嶺の花ブルックスに触れられる原宿と表参道・青山界隈 素敵な音楽と着飾った人たち 夏の華やかさは苦手で冬の寂しい冷たさに田舎者の心は落ち着いた 今も表参道には糸井重里さんの事務所や石津健介さんの名前があり ここにしかない味が人を引き付ける

 スティービー・ワンダー この曲とセントラルアパート 私にとっては同時代 1976年 大学2年生 恥ずかしいと思いながらの原宿 白いボタンダウンシャツに細めのネクタイを締めて チノパンにローファーそれにサングラス 手にはNikonF2 28mmのレンズ スティービーにとっても最高の時代 なかなか2枚組のレコードは買えなかったキー・オブ・ライフ みずみずしい才能があふれていていつまでも色あせない こんな音楽はいま生まれているのだろうか・・・
                           2015.03.29

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