初めてネイルサロンに行った日記
マジで緊張した。
オタ活イベントを前に、推しの色のネイルがしてみたいな……とふと思いついた。前々からネイルサロンに行ってみたいとは思ってはいたものの、「一度行ったら一生付け替え続けるハメになる」という偏見があって避けていたのだ。そんなことないよと友人に笑いながら教えてもらったので、それならと店を予約……しようと思ったのだけれど、メニュー一覧を見て早速つまずく。
わ、ワンカラー……?無制限アート……?「選べる定額Bコース」「インスタグラムのデザインなら無制限」みたいなのまである。しかもそれを適当に選択した先には、「オフあり」「付け替え」「長さ出しあり」みたいな謎のオプションまで選ばなければならない。
心が挫けそうになりながらも並行してインターネットで【ネイルサロン 初めて】で検索しつつ、とりあえずワンカラー(全部の爪に一色ではなく、爪一本に一色であればOKらしい)+アート2本(なんか色塗るだけじゃなくて応用編みたいなやつやってくれる)+長さ出し(わたしは爪が短い)を選択した。
家の近所で、スタッフがなるべく優しそうな雰囲気を醸し出しており、「初めての方歓迎★」の文言があるお店をチョイス。早速行ってみると、すでに3人くらいが席で爪をチュインチュイン削られたり塗られたりしていた。受付で「さぬきです」と予約名を伝えるとスッと席に通され、「今日はこのコースでよろしいですか?」と確認され、ま、まだ心の準備が!?とあたふたしつつ、「あ、あの、初めてでして……相談しながら進めたくて……」とオロオロする。どう見ても年下のネイリストさんはとてもやさしくて、こんな感じで……と私が見せた写真のデザインを「これはワンカラーの範囲でできて、ここはアートになって……」と丁寧に説明してくれた。
いよいよ施術ということで、まずは爪の表面を手入れする事に。チュインチュイン音が鳴る歯医者でも使えそうな機械で表面を削られたり、甘皮をいい感じに切ってもらったり、謎のオイルを塗られたりするのをじっと見つめる。ネイリストさんはなんだか集中している。な、なんか話したほうが良いのか……?右隣ではめちゃくちゃギャルっぽい人が「え〜めっちゃデザイン可愛い!めっちゃBLACK PINKですね!」と出来栄えにはしゃいでおり、左隣では「でも友だちだし、顔合わせたら普通に出来るんですよ?流石にこの歳で喧嘩とかはないし〜」と身の上話をしている。私も何か……イベントの話?でもどう考えてもマイナー界隈すぎて困惑させるに違いない……ネイルそのものの話?いやこういう接客で話すのって疲れるとも言うしこのままにしていたほうが……いや黙ってると私けっこうこわく見られるタイプなんだよな……でも……と悶々としてあるうちにケアは終わっていた(側から見ればただの無言客)。
ついにネイルというところで、とりあえず持ってきた見本通りにやってもらうことに。右手にネイルを塗ってもらい、塗ってもらったら下にあるライトに手を突っ込んでネイルを硬化、その間に左手を塗ってもらい、塗ってもらったら左手を下に入れて代わりに右手を上に出して……をやっているとこんがらがってきて、まだ塗っていない手をライトに当てようとしてスタッフさんが笑っていた。う、ウケた!?(笑われているだけ)でも空気が和んだのでそれで良いのだ。初めてなので何もかも新鮮ですね〜と言うと「ですよね、なに塗りたくられてるんやろ?ってなりますよね」と笑っていた。
めちゃくちゃいい感じに仕上げてもらい、帰宅。なにをするにも、ついつい爪を見てしまう。かわいい〜。めちゃくちゃシンプルな格好をしているのに、なんだかネイルがあるだけでおしゃれな感じがする。「目に入るたびに気分がアガる」とよく聞くけれど、わかる。「せっかくネイルしてるんだし」と、髪のセットとかおでかけとかついでに色々やりたくなる。
とはいえ……ネイルって、高くないですか!?余裕で5000円とかする。良さめのランチ4回くらい食べれる。「ネイル変えたのに彼氏が気付いてくれない!」みたいな不満をたま〜に見かけるけれど、確かにそれだけお金をかけて、お店で隣でやってもらってた人みたいに「もうちょっとピンク抜いた赤にしてください」みたいなこだわりを持ってやっていたら、もっと反応してよ〜!という気持ちにもなるのかもしれない。気づき。
そして生活してみて気付いたけれど、すべての動作にちょっとずつ差し障りがある。野菜のちょっとした皮部分をむくときとか。ペットボトルの外身をはがすときとか。友人は「肌とかちゃんと掻けないから肌が守られる」と言っていて、どうやら不便なりのメリットもあったりするらしい。
おそらく指の腹をうまいこと活用することが肝なんだろうな……と察しているので、だんだんこの新しい手をマスターしていきたい。
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