君へ

「お久しぶり。急に連絡してきてどうしたの。」
(最近、大好きな人達がいなくなってくんだ。)
「え、俺というものがありながら…まだアイドルか!」
(それとこれとは別!)
「ハイハイ、んで慰めて欲しいなって…、俺いじけていいか?」
(だって…好きだったんだよ。)
「まぁ、それだけお前に応援されてたその人は幸せだったと思うからいいと思うぞ。」
(そうかな。)
「そうだろ。それに、あんなに応援しただろうが!」
(それはごめんなさい。)
「ごめんなさいって、まぁいいけどそんなお前も好きだし知ってて付き合ったしな。」
(うっ)
「クスクス、まぁ、なにかの事情で続けられなくなるのはきっと本人も辛いんだ。応援してくれてた、お前や他の人達に何も返せなかっただろうしな。」
(そんなこと)
「ファンはないと思っててもきっと応援してた人は違うんだよ。それで救われてたこともあるさ。」
(そう…なのかな…。)
「納得してないって顔だな。」
(だって)
「だってじゃねぇー。お前は応援してくれる人がいたら嬉しくないのか?」
(嬉しいけど。)
「だろ?なら、そんなに悲しい顔してないで、前向いてろ。」
(そうだね。)
「そろそろいいだろ、次は俺を慰めてもらうからな!」
(あの、いや…近い…。)
「わざと近くで喋ってんの。アイドルの追っかけもいいけど俺のことも見てよ。お前のこと好きだし、アイドルを応援してたお前もかわいいからいいけど。今は、誰も応援してないんだろ。ならこれからは、俺のことだけ見てろよ。」
(う、うん)
「ふっ、お前可愛いな。」
(なっ!)
「いつも可愛いけどwまぁいいやw」
(笑うな!)
「ごめんwごめんwまぁそんなお前も好きだから諦めろw」
(バカ!ばーか!)
「それ以上言うと塞ぐぞ?」
(ひっ!)
「おい!ひっ!とはなんだ!」
(だって。)
「もう怒ったわ、覚悟しとけよ。怒らせたのお前だからな。」



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