意識して欲しくて

「あれ、どうしたんだ?」
(ん、あ、ちょっと買い物。)
「買い物か、俺もこれから買いもの行くんだけど、一緒に行くか?」
(え?いいの?荷物持ってね)
「うん?仕方がねぇな、荷物くらい持ってやるよ。じゃ、行くか。」
(ありがとう)
「お前、俺とことどう思ってるんだよ。」
(うーん優し親戚のお兄さんかな?)
「優しい親戚のお兄さん…ねぇ…いつになったら俺の事意識するんだろうな。」
(何か言った?)
「あ?いや何も言ってねぇよ。」
(そう?)
「あぁ、ぼさっとしてないで行くぞ。」

「結構買うな、今日は何にするんだ?」
(うーんとね、ハンバーグとミネストローネを作ろうかと。)
「へー、ハンバーグとミネストローネ作れるのか、俺好きなんだよな。」
(今日のお礼に作ろうか?)
「ん?お礼に夕ご飯を振舞ってくれるのか、じゃあご馳走になろうかな。」
(じゃあ、これでラスト!)
「まだ増やすのかよ。これで終わりならレジに行くぞ。」
(はーい〜)
「お願いします。んじゃ、俺自分の買い物してくるからちょっと待ってろよ。」
(了解です!)
「じゃ、いってくる。」

「たしか、ここら辺。それにしても、あいつの手料理か、楽しみだな…。あ、あったあった、さてあいつのところに戻るか。」


「おじゃまします〜と、買い物したものここでいいか?」
(うん、ありがとう。 )
「ん?別に気にすんな。それより手料理楽しみにしてるな。」
(はーい〜)
「なんかカップルみたいだな。」
(何か言った?)
「何も言ってねぇーよ。そういえばお前、彼氏とかいないのかよ。」
(いないよ〜)
「いないのか。」
(うん。なんで?)
「え?俺だったらたとえ親戚のお兄さんだったとしても家にあげて欲しくないからさ。だから、お前に彼氏がいたら帰ろうかなと思っただけだよ。」
(残念でした〜笑)
「俺としては嬉しいけどな。」
(何か言った?)
「いや、それよりなにか手伝おうか?」
(うんうん、大丈夫。)
「わかった。じゃあ、ちょっと動画でも見てるから、なんかあった声掛けてくれ。」
(わかった〜ゆっくりしてて)


(おはよう〜)
「う、ん?あれ寝てたのか、ごめん。」
(大丈夫。)
「えーとスマホは、、あったあった。まじか、1時間くらい寝てるじゃん。」
(ん?そんなにたってたんだ)
「そんなにってあぁ、お前は作ってたもんな。」
(うん。ちなみにできたよ〜。)
「ん?できたのか、すごく美味しそうだな。」
(美味しいといいんだけど。)
「もう食べていいのか?」
(うんどうぞ。)
「いただきます。」
(美味しかったかな。)
「うん、美味しかったー。ご馳走様、片付けるの手伝うわ。」
(ありがとう。これここにお願い。)
「わかった。お前料理作るの上手いんだな。また食べさせてくれよ。」
(いいけど。)
「けど、なんだよ。」
(彼女に作ってもらえばいいじゃん。)
「彼女にって、いたらお前のところに、ご飯食べになんか来るわけないだろ。彼女以外の女と2人きりになってならねぇよ。って、これここでいいか。」
(うん、ありがとう。そうなんだね。)
「そうだよ。お前まだ気づかねぇーのか。」
(何が。お茶入れるから座ってて。)
「何がって、、はぁ。待ってるわ。」
(おまたせ。)
「うん、ありがとう。」
(何に気づいてないって。)
「あー、それはな。えーと、もういいか。お前、言わなきゃ分からなそうだし。」
(ん、どういうこと。)
「俺がお前のこと好きってこと。」
(えっ、えーー。)
「何真っ赤になってんの。まぁ俺は俺の気持ち伝えたし、お前はどう思ってんの。」
(私も好きだよ。って近いよ。)
「そかそか、ちょっとちゃんと顔見せろよっと。ほんとに真っ赤。耳まで赤いじゃん。」
(だって、ずっと好きな人いるって言ってたし。)
「あー、好きな人って、それお前のことだから。」
(それを知ってたら。)
「ん。それをなに、聞こえないんだけど。」
(うー。もう、意地悪しないで。)
「意地悪してないんだけどな。これからよろしくな。」
(うん、よろしくお願いします。)
「まぁ、今日は何もしないけどもう彼女になったんだから次は何もなしはないからな。じゃあ帰るわ、またな。」

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