君に振り向いてもらいたくて頑張ったんだよ…わかれよ。

「お疲れさま。これ差し入れ。」
(え?ありがとうございます。)
「いや、君が優秀でついつい仕事をふってしまってるからこれくらいはしないと怒られそうだからね。」
(あーなるほど。)
「なるほどって。かわいい顔が台無しだよ…。」
(かわいくないです)
「俺は、かわいいと思うよ。」
(え?)
「何でもないよ。仕事に戻るよ。あー、そうそう今日頼んだ資料申し訳ないけど今日中によろしくね。」
(わかりました。)

「あ、ごめん。どこまで進んだかきいてもいいかい?おーい??おーい?」
「はぁ……もう…いい加減気づいてくれませんかね?

(え?あ!)
「ごめんね?どんな感じにすすんでるのか確認したくて集中してるところ本当に悪いんだけど見せてもらっていい?」
(大丈夫です。)
「ありがとう。あ、いいね。このまま進めてもらっていい?」
(わかりました。)
「あー、そうそう。今日は俺の部屋に来いよ。誰にもばれないようにな。」
(なっ!職場では普通にでしょ!)
「ごめん、ごめん。俺のこと無視したからさ?」
(それは……)
「まぁ、頑張ってね?」
(もう!)

「お疲れさま。資料ありがとう、すごくよかった。」
(それはよかったです。)
「さて、仕事も終わったし、帰りますかね。」
(そうですね。)
「相変わらず、俺たちはいつも最後だよなぁ。」
(それは)
「それは、俺が仕事をたくさんふるからだろってだろ?違うか?」
(もう!)
「ふふふ、分かりやす。そういうところがかわいくてついつい仕事をふってしまうだよなぁ。」
(どこがかわいいのかわからん)
「どこがかわいいか?全部ですよ?俺の彼女なのに伝わらないとは悲しいものですな?こんなに愛を伝えているのに。」
(嘘くさ)
「嘘って……お前ここでキスしたろか!あ"」
(ごめんなさい)
「ごめんなさいか??はぁ、思い返せば最初のときもこんな感じだったよなぁ。」
(そうだったけ?)
「そうだよ。俺がさんざん誘ってたのにきずかないしあれには困ったわ。あの頃の俺はよく我慢したわ。今は我慢しないけど。」
(え?)
「まぁまぁ昔話でもしながら帰ろうか?」
(えー!)
「最初の頃は、そんな可愛いところがあるなんて思わなかったな…。」
(わたしかわいい?目が……)
「まさか、目が腐ってるとか言おうとしてないよな?」
(そんなこと……)
「目が泳いでるぞ……。全く…。お前は変わらないな…。」
(……。)
「いじけるなよ。」
(いじけてません!)
「まぁ、お前とあったときは、無愛想で仕事をふってもわかりましたしか、言わなかったもんな。それに、飲みに誘っても来なかったな。」
(そんなこと。)
「そんなことあったんだよ。まぁ、お前にはわからないか。お前のこと好きになったのは二人で出張のときだったなぁ。」
(懐かしいですね。)
「懐かしいな…。トラブル起きて二人で解決して、そのあと解決した褒美に2人でちょっといいところのご飯食べにいったんだよなぁ。」
(いきましたね。)
「あの時は、まだお前のこと好きになるなんて夢にも思わなかったな。」
(何で好きになったんですか?)
「何でだろ?好きだって自覚したのはお前が……いや。これは言わないでおく。」
(なんでですか!)
「それは俺だけ知ってればいいんだよ。恥ずかしいしな。」
(えー)
「ほらもう家につくぞ。いっておくが逃げてないからな?」
(ほんとかな。)
「ほんとだよ。でも、これだけはお前に言えぞ。好きだ。これからもずっとお前のことを守ってくよ。」
(な、ず、ずるい!)
「怒るなよ。いいだろ?今は俺たちはだけなんだからさ。」
(そうだけど。)
「早く家に入ろう。寒くなってきた。」
(そうだね。)
ドアを開ける
「ただいま。お帰り。」
(寒かった。)
「寒かったな…ココア好きだったよな?いれてくる。コート、ハンガーにかけるのよろしく。」
(わかった。)
「さてさて、夕御飯もまだだったしな。何がいいかな。」
(パスタがいいなぁ)
「パスタ!?早くできていいけど…手抜きでレトルトにでもするか。お湯わかしてと、そうそうココアここおいとくぞ。」
(ありがとう。)
「あぁ、熱いからゆっくり飲めよ。沸いたから麺を茹でてと、タイマーをセットして俺もココア飲むかな。」
(暖まるね。)
「そうだな。暖まる、お風呂も沸かしとくかな。」
(そうだね。私やって来る。)
「頼んだ。俺はパスタをお湯からあけて……ソースをかけてとできたぞ。次は手の込んだもの作りたいな。」
(お願いします。)
「たまには作れよ……。まぁ、俺が作った方がうまいからなぁ。笑。」
(料理下手だからね。)
「料理下手だって言うけど俺は掃除とか適当だからお前が掃除してくれて助かるよ。」
(そう?)
「そうだよ。まぁ、俺たちはお互いに苦手なところが好きなことだからいいんじゃないか?」
(確かに。)
「そんなことより早く食べてお風呂はいって寝るぞ?明日も早いからな。」
(そうだね…。あのさ。)
「ん?どうした?今日は久しぶりに少しだけ!ゆっくりできるからな。」
(うん。)
「まぁ、食べてから考えるか。」

「ごちそうさまでした。と、俺が片付けるから先入ってろ。」
(うん。行ってくる)
「ゆっくり入ってこい。片付けはもう終わるから。」

「さて、あいつにあうと思って買ったネックレスどうやって渡すかな…。はぁ…。困ったな。俺がこんなに考えてるのあいつは気づかないんだろうな。」
(どうしたの?)
「ん?あ、上がってたのか…。ゆっくりできたか?」
(うん。)
「そっか。じゃあ、俺も行ってくるわ。そうそう、これ渡しとく。」
(え?これなに?これ。)
「お前が前にみてたやつ。これでも俺はお前のことをみてるんだよ。何度も言うけどな。俺はお前のことが好きなんだよ。」
(バカ!)
「バカじゃねぇんだよ!もう、照れ隠しにバカって言うのやめろよ。あんまりバカバカいうと口塞ぐぞ?」
(それはダメ。)
「ダメじゃねえよ。全く、今は勘弁してやる。だけどお風呂上がったら覚悟しとけよ?」
(無理…。)
「無理じゃない。ちょっと怒ってるんだよね。だから、今日は手加減しないから。それじゃお風呂行ってくるわ。おとなしく待ってろよ?」
(そんなぁ。)
「あ、そうそう。大好きだよ。じゃあいってくる。」
(抱き締めてからいくなんてずるい!!)

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