優しい家庭教師?いいえドSです。

「はじめまして、今日から勉強を教える家庭教師の優羽です。」
(よろしくお願いします。)
「始めに、教科書やノートを見せてもらえますか?」
(はい、わかりました。)
「ありがとうございます。このような内容なのですね。なるほど。わかりました。じゃあ、今の学校の授業をしてるところから今日はやりましょう。」
(はい)
「テストの範囲などわかったらそこも重点的にやりましょう。」
(はい!じゃあここからお願いします。)
「これから解きましょうか。」
(ここがわからなくて。)
「ここは、これを見るといいですよ。」
(あ、本当だ。)
「後はこれなんかも参考になります。」
(本当だ。すごく分かりやすい。)
「教えるのが私の仕事ですから。さて、問題を作りますかね。」
(うっ!頑張ります。)
「頑張ってください。ふふ」
(よし、宿題は終わりました。)
「終わりましたか。では、これを解いてみてください。」
(頑張ります。)
「どうですか?見せてください。なるほど、ここが苦手なんですね。わかりました。次は苦手を克服ですね。」
(お願いします。)
「今日はこれで終わりにしましょう。次は様々な問題を作ってきますので頑張りましょうね。」
(はい!)
「では、失礼します。」
(またお願いします。)

「次の生徒はどこまでいじめてやろうかな。ふふ」

「私が教え初めてから少したちましたがいまだにここが苦手ですね。」
(難しくて、)
「ちゃんと考えれば難しい問題ではないのですが。もう少しここについて勉強をしましょうか?」
(お願いします。)
「ここの問題だとこの公式を使います。そしてからこの公式を使うのです。ここまではいいですか?」
(はい。大丈夫です。)
「そしたらこの公式とこの公式を足すだけです。いいですか?」
(うっ、はい。)
「もう一度この問題を解いてみましょう。他の英語や国語、理科は大丈夫なので社会と数学を頑張りましょう。」
(はい…。)
「できましたか?見せてください。えーと、正解ですね。お疲れさまです。」
(良かった。)
「安心するのはまだ早いですよ。」
(そうなんですが、解けたのが嬉しくて。)
「まぁ、俺が教えてるからな。できて当たり前なんだけどな。」
(え?先生?)
「どうかしたか?まぁいいや、次の問題解けよ。」
(え?え!?)
「あんまりかわいい顔してると悪いことしたくなるんだけど?」
(いや、あの先生が!?)
「先生がなに?少し甘やかしすぎたかな?それともあめが多かったか?まぁいいか。お仕置きが必要ってことかな?それとも聞こえなかったか?」
(いや、あのちかづかなくていいですから!)
「え?近づかなくていいって?だって俺が解けっていっても解かねぇから聞こえないのかと思って親切に耳元で言ってやろうと思ったんだが?」
(聞こえてます。解きます!)
「あぁ、顔真っ赤にして。だけど、ちゃんと解けよ?んじゃないと、お仕置きしないといけないからなぁ?まぁお前にとって飴になるかムチになるかは知らねぇけど。」
(心臓もたないよ…。解けました!)
「やればできるじゃねぇか。見せてみろ。正解だ。よくやったな。」
(ありがとうございます…。)
「今日はこれで許してやるよ。だけど次はこの程度ではすませてやらねぇから。ちゃんと勉強しとけよ?まぁ、どうしてもって言うならお仕置き考えといてやるよ。とっておきなのをな。またな。」

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