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自分の初めてのTricasterは2011年ごろ、Tricaster 450 からだった

Tricasterの歴史はIT分野として見ればかなり古い。

NewTek社が初めてTricasterを発表したのは2005年ごろのこと。おそらく世界で初めての「プロダクションスイッチャー」をリリース。実質的には2006年ごろから市場に製品がアメリカを中心に広がっていったようだ。この頃はまだ自分自身は映像業界にはいなかったのだが、その後、長いTricasterとの生活が始まるわけです。

自分が初めてTricasterというものを知ったのは2011年のこと。巷ではCanon EOS 5D Mark2 一眼カメラでムービー収録が流行っていたり、Ustream配信というものが流行りはじめた頃。

そんな時代に、かなり無理をして購入したのが、自分としての初号機、Tricaster 450 (TCXD450)でした。

バナー写真に貼ってあるのが、購入当時に撮ったお写真。懐かしいなあ〜。

ある意味、この450がTricasterの歴史の大きな節目となる機種だったように思います。

この450はその後455、455EXへとアップデートを経て行き、今現在の460、TC1、460Plus へと今もなお後継機が続いています。

この450はモニター画面を見ての通り、今現在のTricasterインターフェースとは異なるグレー基調のUIでした。

この当時、スイッチャーといえばPanasonicやRoland、FORA、SONYなどいわゆるハードウェアベースのベースバンド系スイッチャーが主体でした。

そこにTricasterはソフトウェアベースのスイッチャーということで、当時はゲテモノ??扱いされる感もありました。→ある意味、今もゲテモノ扱いされてる場合があります。

何がゲテモノかといいますと、スイッチャーなのに、音声が統合され、VTR録再ができ、DSKレイヤーも持ち、バーチャルセット運用ができた、などという事でした。450ではまだ今のM/Eの概念はなく、バーチャルセットも使えるよ、というシンプルなものでしたが、それでも当時は画期的でした。

10年前にセット購入した時、おおむね400万円程度だったかと記憶しています。当時の自分には相当に高い機材でしたが、初めて触れた時の衝撃が忘れられず、購入に至ったわけです。

そんな450から始まったTricasterとの生活も10年が経ち、こんなにも長くお世話になるとは当時は思いもよりませんでしたが、、その後、Tricasterは数々のアップデートを経て今のポジションへと昇華してゆくのです。

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