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NDIコンバータあれこれ その1 NC1 I/O

こんにちは。santosです。

もうすでに多くの方がNDIを活用されてると思います。

例えば WirecastではNDI入力・出力を行うことができるので、iPhoneアプリのNDI Camera などを使ってiPhoneをカメラとして使ってらっしゃる方も多いと思います。

では、通常のHDMIやSDIのベースバンド信号をNDI信号に変換するにはと考えた時、ハードウェアとしていくつかリリースされているNDIコンバータを活用する事になるかと思います。

NDIコンバータはNewTek社純正のものからサードパーティまでいくつかリリースされていますが、それなりに高額なデバイス(価格にかなり幅があります)です。

なかなか実物を見る機会も少ないのではないでしょうか。

ということで、いくつか、私が実際に購入して使っているコンバータの印象を何回かに分けてご紹介してみようかなと思います。
→基本的に、自分で実際に触ったものしか書きませんので、触ったことのない機種については書けませんのでご了承ください。


まずは、完全に業務用となりますが、NewTek社純正のアプライアンス1Uラックサーバ型NDIコンバータの NC1I/O です。

Tricaster TC1 以上のモデルと共によく組み合わせて使用されています。

価格的には概ね200万円ほどします。はっきり言って、、高いです。自分の場合はお仕事なので、1台だけですが、、持っています。

NC1 I/O 流石の安定度です。この1台でHD-SDI を8系統変換することができます。

アプライアンスなので、写真のようにマルチモニター監視が可能で、各映像ソースのモニタリングが可能です。他に、各ソースを収録する機能もあります。→昨今人気のBlackmagicDesignのATEM Mini ISO などで話題になったISO機能をイメージして貰えると良いかと思います。

NC1 I/O は「SDI to NDI 」だけではなく「NDI to SDI 」の機能もあり、8系統の端子に対してその割合を振り分けることができるパワフルさにもうメロメロなのです。これこそ業務用らしい機能ですね。

フルHDでのNDIソースのビットレートは概ね100〜120Mbps ですから、LAN系統のバンド幅を調べた上で運用する事が安定運用するコツです。

例えば1GbpsのギガHUBで構成されたネットワーク上で運用するならば、理論値は1GbpsのLAN網であっても、ケーブル減衰やHUB処理能力、本体熱や環境温度により実際のリアルワールドでは効率80%程度までと考えておく事が安全です。

そうしますと、単純に8系統がフルで走る想定をするとすれば、それだけで800〜960Mbpsとなり、絵の条件によりフレーム落ちするなどの現象が起こる可能性を孕むということになります。
このような場合には各ソースの平均ビットレートを微調整してトータルの信号量を制限するなどして調整する必要があり、その調整パラメータがあることも心強いですね。

ちなみにNC1 I/O には1Gbicポートが2系統ありますので、INとOUTを分けるなど、状況によりLAN構成を工夫することも出来ます。
→10Gbicポートならなお良いのですがね、、、

上の写真はtricaster.jpサイトから引用させて戴きましたが、このモデル、一つ、ここは頂けないな、というポイントがあります。
SDI端子がMicro-SDI 端子になっている事。。。仕方ないので、変換して使用しています。

ということで、業務用となるNC1 I/O 、本気現場や業務用途に、レンタルハウスから借りるなどして本番投入されてみてはいかがでしょうか。




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