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#66 私が見ているインド

もう、今、どこもかしこも、誰もがインドの事を話している。のか、はたまた、私がただそういう環境にいるだけなのか。笑

わたくし、日本の政治家が何してるか、全く存じ上げておりませんが、あ、河野さんは大好きで応援しててFacebookをFollowしておりますけれど、でも、それ以外のおじいちゃんたちが一体何をしてるのか、全く興味もないのですが、政治に興味がないわけではなく、毎日、毎日、インドの政治ニュースを見ています。私の推しはメジャーどころのModi首相ではなく、外務大臣。笑。きれっきれのスポークスマンで、独特の世界観を持ち、ナショナリズムに熱く、人情ありの、冷酷さあり、知的なユーモアありの、女性なら誰もが憧れるようなスマートな紳士なお方なのです。ま、御年68歳なんですが。人間は、それ位、時間をかけないと、あれほど完成形にはなれないって事でしょうかね?ビデオの編集もあるんでしょうが、彼のビデオみてると、周りにいる中年の政治家や外交官たちの話す内容が、浅くて幼稚に見えて仕方ない。彼は見た目も、とにかく、髪がふさふさで、お肌がすべすべで、贅肉ついてなくて、まぁ、若々しく美しいのですが、一旦、口を開いたら、ミサイル。やっぱり、日本人の奥様がいるから、スキンケアを日常的にやってるんでしょうか。今、今世で一度でいいから、お食事を一緒にしてみたい憧れの人です。

ま、インドに興味がない人には全然つまらない話なんですけれど、インドにめちゃめちゃ興味がある私は、自分でも常々思うのが、今、ある意味、とても面白い立ち位置にいる事を許されていて。

インドの急成長の副作用として、貧富の差がどんどん広がっていってると言われているんですね。ただ、私は、これは、貧しい人がより貧しくなる日本の格差社会の問題とは根本的に違っていて、インドでは、以前のまま変わらない人と、この急成長の波乗りを上手にして急激に豊かになっていく人の差がどんどん開いてきているとみています。で、以前からの生活をそのまましているような村でヨガや伝統医学を教えているような人達のネットワークと、世界を相手にガチンコで喧嘩吹っかけに行ってる世界最先端のデジタルテクノロジー集団のネットワークと、その両方に片足突っ込んで見学させてもらっているような所にいるんです。

グローバルでもインド人の活躍はめまぐるしいですよね。イギリスの首相。グーグルのCEO。シャネルのCEOもインド人です。そして、Santhoshaの先生達♡。(彼ら、日本語読めないけど、一応、おだてとく。)

インドビジネスを絡めた10年のビジネスケースを作る事が多いのですが、もう、10年後、インドは多分、日本よりも高い国になっているのは明らかで。今、私が壮絶いつもお勧めして、年寄りに受け入れてもらいにくい事業戦略の一つが日本をオペレーションの下請けの国にする事。地方に行けば、土地は余ってるし、人件費は安いし、離職率も低い文化だし、言われた事をマニュアル通り真面目にする人が多いし、品質にこだわる文化だし。実際、グーグルも、日本でデータセンターを設立する事を発表してるし、いくつかのグローバル企業は、そういう取り組みを始めてて、もう中国やインドは高すぎて大きすぎて使いこなせっこないんです。ただ、日本でグローバルオペレーションを受けることは、感情面でコンフリクトが、多くて日本のおじさん達には受け入れる事ができないみたい。白人の国の下請けならやりますけれど、中国やインドの下請けなんか、やらねーぜ!的な。昔の成功体験があると、数字が証明する新しいビジネスチャンスがあっても見えないって、可愛そうだなと思って、提案しては却下されまくってます。笑。

私はマイノリティーで生まれたので、貧しい人達に選択肢がないことをよく知っていて。選り好みせず、何でもやります!的なガッツがないと、新しい所にはなかなか行けないと思っているんです。大企業に務めてたときに、まぁ、どこの国でもマジョリティのお坊ちゃまとお嬢ちゃまのプライドの高いこと。これは、私の仕事じゃない、ってわざわざ競争率の高い皆がやりたい所しか行きたくないみたい。私は競争率の低い所を上手に渡り歩いて、競争が激しくなったらそっと立ち去るという生き方なので、どんな仕事するのも、楽しければそんなに抵抗ないんですけれど。笑。インドは、とりあえず今は品格やらは後回しで、とにかくどんな手を使ってでも何でもやる必死さが、たまらなく泥臭くて、右のものを左に移動させて何となく仕事してる人達を見てきた私は、がぜん、応援したくて自分の時間を投資しています。

東京にあるデジタル関連のインドコミュニティだけじゃなくて、日本でなぜか、山梨県にインド人の大きなコミュニティーがあってね。何でだろう?ってここ2年ほど調べてたんですけれど、製造業でも、インド人が日本を拠点にファクトリー展開してるみたいなんですね。手先が器用。真面目。穏やか。低賃金。そして、何より、言葉が話せないから、外国に技術やノウハウが流出しないんだって。

世界にでたエリート達の活躍もめまぐるしいですが、インド政府も色んな分野で投資をしているのですが、その中で私ががっつり参入していきたいと思ってもがいているのが、Wellbeingと呼ばれる健康ビジネスの領域。デジタルの世界に行くには、私はそんなに頭がよくないのと、テクノロジーに疎いのと、もう秀ですぎて太刀打ちできない人達が山ほどいらっしゃる業界なのは身に染みて存じ上げているので、今更競争に飛び込む気はさらさらなにのですが、Wellbeingの領域は、色々とアイデアがあって、挑戦したいなーって思っている所なんです。

私がグローバルのビジネスにガッツリと身をおいて思う事は、かつての日本も、今のインドも、落とし穴に落ちがちなのが、欧米が作ったひな形やルールの中で勝負している自覚がない人が多い事。例えば小さな事だけど、世界が英語で全力疾走で競争している中で、日本はコミュニケーション取れないっていうスタート地点から始めなくちゃいけなくて、それだけで、かなりの遅れをとってしまったんですよね。ざっと、30年位?今は、インドの会社のかなり奥まで入って色んな事を分析しているのですが、やっぱり、緻密さにかけるんです。粗い。

前の会社にいた時に、いつも、一般の人は文句を言いながらルールに従う。馬鹿はルールを無視して暴走して破滅する。賢い人はルールを徹底的に自分のために使いこなす。賢くなれ。と言われていました。今、グローバルにいる日本のビジネスを見ても、インドのビジネスを見ても、一般人止まりな気がするんです。でも、自分達の文化や価値観で作られたルールじゃないから、使いこなせるまで熟知するのは難しいですよね。もっと賢くできるのに!って、もやっとする所が満載です。

ビジネスがグローバル展開するって、2つの方法があるんです。一つは、日本やインド、フランスみたいに、世界中に自国のルールで勝負をふっかける方法。海外法人の偉い人は本社から派遣する。みたいなグローバルの展開方法です。もう一つの方法は、現地のやり方をうまく取り入れて、融合させる方法。グローバルスタンダードを知っている現地人(←ここがポイント。世界標準を知らない現地人じゃうまくいかない。)を上手に使いこなしてローカライズさせていく展開の方法です。ローカライゼーションの方が絶対うまくいくんですけれど、それにはローカライズさせるグローバルな何かを持っていないとできないので、ま、卵が先かひよこが先かの議論になっちゃうんですけどね。

インドは、ヨガというグローバルに通用する素晴らしい物を持っていて。ひよこが先にいるので、それをローカライズさせていく波に上手に乗っていくのに便乗するというのが、Santhoshaのザ・コバンザメ作戦です!(どや顔。)幸い、今、インド政府が、アメリカのお商売上手な人達に盗まれたヨガやアユルベーダという素晴らしいビジネスの種をインドに取り戻す取り組みをしていて、また、これ幸運な事に、その活動のオペレーションを担っているのが私が今お手伝いしている会社なので、多分、日本のヨガ業界の誰よりも早く、次、このヨガ業界にインドが何をけしかけようとしているかの戦略を見せてもらえる所にいるので、上手に、コバンザメとして大物に乗っかりたいと思っています。笑。

私がすごく残念だな。と思うのは、インドはまだ若すぎて、世界中の誰もが、まだまだ貧しい原始的な国というステレオタイプを持っている人がほとんどだという事。うちのSanthoshaにいらっしゃる方々に国籍関係なく、ここのインテリアがすごく好き。って褒めてもらう事が多くあるのですが、ほとんどの物やインスピレーションは、私がインドで学んだりインドから買ってきたものがほとんど。私が圧倒されたインドは、こんなもんじゃありません。本当に美しくて、洗練されて、デジタライズされた素晴らしい物がたくさんあるんです。インドは、次の格好いい。になると思うし、少なくとも、神宮前では、インドはイケてると思っています。

インドを見た事ない外国人がやってるインドビジネスや、外国からの古いステレオタイプを逆手にとって上手に演出するインドビジネスと、一味も二味も異なる何か、面白くて新しい何かをやりたいなーと紋々と考えています。

瞑想して大掃除したら、見つかるかな。

Santhoshaに来てくださっている方とは、そういう今しか体験できない暑苦しいインドを一緒に見て笑って経験して、今世生まれてきた記念にしたいですね。

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