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2024 愛知淑徳中 算数

初めての方はご一読ください。


愛知淑徳中の入試の解説です。

受験者平均点(51.5点/100点)
合格者平均点(60.7点/100点)

やや難易度の高い回となりました。知らないと厳しいという技術的な難問はないものの、考えて解く問題や規則を分析しながら解くという「じっくり系の問題」が多く出題されました。淑徳中らしいよい問題の揃ったセットだと思います。合格ラインの判定にあたっては、A問題がすべて正解しているだけの技術が身についているか確認しましょう。

大問1(1)A (2)A (3)A
大問2(1)A (2)A (3)A (4)B (5)A (6)A

淑徳中の計算問題は南山女子中と同様に工夫を求められています。力技でも答えは出せますが、必ず工夫して解く習慣をつけましょう。
大問2はやや抽象度の高い問題が多く思考力も問われました。例年より少しやりづらく感じた受験生もいたことでしょう。

大問2(7)B (8)A
大問3 A 大問4 B 大問5(1)A (2)B

大問3〜5は図形と資料の読み取りについて正確な理解と練習が必要な問題でした。問題自体はよく見るタイプなのでしっかり正解したい問題です。

大問6(1)A (2)B
大問7(1)A (2)A (3)B (4)B
大問8 C

大問6、7が合わせられていれば合格点は目前でしょう。大問8は難しいです。見送ってOK。

大問9(1)B (2)B (3)C

思考力要素の高い規則性の問題。ある程度書き出せる数字ではありますが、和の計算ではミスする可能性が高いです。必ず何か規則ないか探すくせをつけましょう。


対策とアドバイス

まずはテキスト通りの学習をすること。やはり典型題の出来が合否につながります。
それに加えて、なぜそのようになるか、という理屈を学ぶ時間もとりたいです。愛知県の女子校の入試では特に多いのですが、規則や公式などがなぜそうなるのかや、割合と比の関連性の理解など抽象的なテーマの習熟度を測る問題が見られます。
解法を学ぶだけでなく、なぜそうなるのか、その技術をどう使うかなど分析力や理解力を学びながら学習しましょう。一人でテキストを解くだけだとなかなか習得しづらいのが困りどころですが…。
また、愛知淑徳中の入試では図形問題が若干レベルの高い問題が出題されます(2024年はそこまで難度は高くはなかったが)。テキストの学習においては、図形分野は様々な問題を学んでおくとアドバンテージにつながります。

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