2024 東大寺学園中 算数
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<入試結果>
受験者平均点 48.9点
合格者平均点 61.2点
本解説には問題はありません。
大問1 (1)A (2)A (3)A (4)A
難関校の小問集合としては取り組みやすい4問です。ミスなく合わせましょう。
大問2 (1)A (2)B
大問3 (1)A (2)B
大問2の平面図形は毎年捉え方がポイントとなる問題でした。見た目よりは難しく感じる上、数値も汚くなるので確信が持てない受験生もいたことでしょう。
大問3も一度は取り組んだことのある(1)はよいとしても、(2)のようにズレると厳しく感じたのではないでしょうか。精密な作業力で解くか、ズレた差分を考えるか、方針は色々ありそうです。
大問4 (1)A (2)B、B (3)C
大問5 (1)A (2)A (2)B (3) C
大問4は速さの問題です。和や差でカタマリとして捉えることが出来るかがポイントです。こういった作業に普段から慣れていないとかなり難しく感じたことでしょう。
また、理屈は合っていても難しい立式をしてしまうと答えまでなかなか辿り着けないこともあり、正答率は低めだったと予想されます。
大問5は思考力要素の高い問題です。(1)(2)は指定があるので書き切りたい。その上で、(3)(4)と場合の数の分岐を考えます。特に(4)は細かい見落としも出やすく難問です。
対策とアドバイス
東大寺学園中は安定して難度の高い問題が出題されます。まずはレベルAの問題を確実に正解すること。これで50〜55%の得点に到達します。そこから、図形や数の性質などの難度の高い問題にも「ある程度」対応できるようにしていきましょう。
確かに難問は多いのですが、本年の大問4速さのように、注目するポイントさえ掴めてしまえば、そこまで厳しい作業が求められるわけではありません。
それぞれの大問に取り組むにあたり可能な限りの理解と理屈の追求をした上で、演習ではBレベルの問題がいくつか正解できる状態になれば十分です。
出題分野は幅広く、特に数の性質と図形問題はやや高度なレベルの問題まで準備しておきましょう。