魂の境界、終わりまい 「ネタバレしかない!」(前半)

そうですね。


そう、だよね。
多分、回した人数に奇跡の数があったと思いますけど。
あきとに完璧な救済をできまして

奇跡だね、と。
奇跡、ですね。

前の感想と注意はこちら:
https://note.com/sanshokun/n/n755e85e3c2fe


改めて作品

作品名:
魂の境界 -one step beyond-

作家名:
澄川ティー
リチャードⅧ世

クトゥルフ神話TRPGシナリオ
PL人数:1人
プレイ時間:15~時間 四章構成、二つの主要ルートが存在
216p、22万文字

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1178964


感想はこれから

もう彼女との物語が終わったなーと思いますけど

ちょっと一週の間を取って、あきとと同じ長さの時間に
果穂ちゃんのこと、ずっとずっと考えていました。
僕もあきとも、高校時代は恋っていう感情がないから、
余計に。

黒い蝶々を見えても、見ないふりしたいよね。
https://poipiku.com/735628/7461525.html

探索者にとして、高島果穂は初恋でしょうね。と。

と思いながらこのマシュマロ見かけたけど、なんなの!?ちなみに塩沢双子&あきとは帰宅部。あいつらの家は厳しんだ。あきとは男でちょっと旁系であるので双子よりはマシだけど。

正直に言って、藤宮咲良の顔とかめちゃタイプなので、設定上は元々「主人公はどうしても命をかけてかのじょを救います」っていう感じで作ったけど、僕が間違えました。確かにやるほどに(Ysと僕のRPが意図的にやってるのもあるけど)あきとは咲良の目から晴香の影が見えるけど、恋の相手的に、高島果穂は「双子に全然似てない」からこそあきとの大切な人になりましたよね。

双子より普通な家庭に育われて、刑事になってようやくそこから逃げ出すことができるのに、それでも双子のことを気になって、そのきっかけで双子がああなって、ずっと苦しんで、そして、果穂と出会えて。

そして、彼女を、失った。

一週間、「高島果穂はあきとのなに?」を考えて、僕は後半迎えました。

ルートA:罪と罰、とはいえ


「塩沢あきとの演技だけど、ただの救済機関になってない?」
これは、ルートAをやっている時Ysからのコメントだった。

高島を失ったことそのまま受け取りせずに、塩沢あきとはただ「事件を解決したい」でしょうね。PLが「このルートにはおそらく救済がないよね」と理解している以上、塩沢あきとにそういう態度になりました。

だって、彼にはもうなんも残っていなかったもん。
手に届けられそうなものを触ろうにするしか、できなかった。
藤宮咲良に「死と関わる」問題に問われた時、彼はこう思っている。「もういい、救えるものを救って自分の結末を迎いたい」になるでしょう。

これはあきとへの罰。双子のことを「忘れて」、自分の幸せを求める罰ーーそうではないのに、彼は双子の声聞こえます。「なぜ私たちを捨てたのに、今更こういうの求めているの?」って。けど、小さな声で、「あきと兄さんの中、晴香はこんなに優しくない子だっけ?」って、霧雨が怒っているのでしょう。

死は救済にならない。死は救済だとしても、あきとはそれを受け入れる資格がないでしょう。と。それが本当に双子の声だったら、ああ言ってあげると思います。

Aルートについてなんも言わないのかな。言えないのかな。昼食食べながらやると、昼食の味が薄くなる物語。けど連鎖SANチェックの感覚はかなり好き。あきとの作りだから好きかもしれません。

サイコロの出目が憑かれるからあんまり機会がないけど、早く殺したい()から一番使ってる塩沢雨衣がSANチェックに入る時、もしシナリオが「君がこれでメンタルどうかしてる」みたいな描写があったらたまに違和感すごくて… あきとならああなるね!おそらく描写よりやばいかも!って納得しながら勝手にSANチェック追加まではある。ちゃんと死にかけて。ロストを選んだけどロスト直前は既にアレになった。ヤバイネ!ダレガコンナヒドイコトヤッタノ?

死はなんでしょう。
それが美しいなのか。
美しさはなんでしょう。

ーー 一瞬だけ、目の前には晴香の笑顔が。
ーー いや、それが霧雨なのか?
ーー 双子、全然似てないのに、やっぱり似てるよね。

「あきと兄さん、私たちを殺したいのですか?」
「あきと兄さん、私たちのために死にたいのですか?」
「「君はあの子のために生きたかったよね。残念。」」

ねえ、晴香。彼方の世界にはなにがを見えますか?
「いえ、何も見えませんよ。けど、ヘビはある。いっぱい。」
なあ霧雨、生きていることは楽しいですか?
「いえ、何の価値も感じられません。私の命を、人にあげたいくらいに。」

あ”あ”あ”あ”あ”あ”。
ねえ晴香。ねえ霧雨。君たちを殺したら、俺は幸せになれますか?彼女は幸せになれますか?
「「肯定」」

では殺さないと。殺さないと。殺さないと。
殺さないと。殺さないと。
殺さないと。

……俺自身を、殺さないと。ごめんね、ごめんね、ごめんね。
果穂ちゃんのそばにいなかった俺は、みんなに囲まれて、なぜ。

味がなくなったパスタと共に無駄に長い心理状態演出の一部


そう、結局彼は約束守ってなかった。
晴香の面影を見かけて、殺したくても、殺しなかった。
それをできなかった。

Aルートのあきとは、誰も守られなくて。
約束、ひとつも守ってなかった。

彼女と、いつか一緒に花火を見に行くっていう約束から
殺してあげるっていう約束まで

彼は「自分は既に全部失った」と思ってて、
本当に全部を失ったね。

蔵橋がいれば…と。彼も、いなくなった。

そういえば、ですね。

タスケテ。タスケテ。

ルートA:もしもの話、だけど

あきとは殺しなかった。2回も。
ルートAは、もう全部どうでも良くなるからって、彼女たちと一緒に寝たい感じかな。けど殺したらーー

あのね、もしここ殺すを選んだらえぐいことになるよね。だってあきとは既に双子の幻覚に囚われるでしょう?全部失った今はそれから逃げるの考えはしないでしょう?その上に、アレから自分のそばで支えてくれて、「はるかちゃんはそういうこと言わないでしょう」って言ってあげる蔵橋孝一もいなくなるよね。その上に蔵橋孝一の幻覚を見られると、呪いがもうひとつ増えたんだよね。

Ys

こうなれるの、ちょっとロマンチックじゃないと思ってる。では果穂ちゃんの幻覚も見れるの?ってYsが聞いたけど、ないでしょうね。けど夢に出てほしい。彼女との約束の夢たくさん見てほしい。最高の夢が最悪の悪夢であってほしい。

もっともっと、かほちゃんのイラスト描きたいの〜〜〜 絵を描くのがムズカシイ!


彼女と一緒に花火大会に行く見てほしい。そこで告白してほしい。告白して、付き合うことになってほしい。彼女に双子の(あきとが知る限りの)真相教えてほしい。そこで彼女に「大丈夫ですよ」って許されてほしい。諦めた夢を全て、叶わない約束を全て、たまに夢で見てほしい。目が覚めるたびに絶望してほしい。けどまたそういう夢を見たいから、生き続けること選んでほしい。身心共にポロポロ以上にポロポロになってーー

それでも、「光」である彼女を愛したこと、消して後悔はしないでほしい。


あー。自家キャラへの愛が溢れた。ごめん。


ルートB:神村夕音さんと

なんでこの子は探索者と話すこと拒否してないのかい????って樸素の疑問はあるが、あきとはAPPの化け物そういうことで…違うわ。
見返しはしましたけど、結局自陣に前半この子とそこまで仲良くなった気持ちはなかったかも。

ルートAのエンド、神村夕音のCG(X)イラスト(O)はとても綺麗だった。「死は救済でしょう」と、思わせるレベルに、綺麗だった。ああなるルートAだとしても、PLの自分は、彼女には罪がない、と。

だから、かなり、彼女を救った後、喋るの。

なぜ夕音さんは、果穂ちゃんが死んだのは自分のせいだと思っているのが、PLとあきとはわからなかった。いや、そうかもしれませんけど、そうではないと思う。PLは自分の理論があるが、それは置いて置いて、あきとはそう思ってないのは防衛本能かもしれません。

「私にはね、妹みたいな存在があったよ。二人とも可愛い、可愛い子でした。」
「あった、ってことは…」
「一人は生きているだと思いますよ、アメリカかな?詳しくの聞いてなかったけど、霧雨ならどこでもうまくいけるだろう。良くないやつだけど、君はあのこに見習させたいな。」
「見習…?」

あきとは笑った。これは果穂ちゃんを失ったから初めて声出して笑ったかも。あんまりいい意味ではないけど。
これは、いつか彼女に教えてあげたい物語ーー「だったはずの」話。

「そうだね… 極論って言えば、晴香を殺したのは、霧雨だった。」

犯人の動機を知りたい。「逮捕されましたから報復したい」なら、流石にやりすぎたと思ってて、あきとは色々な調査をした。その時、蔵橋も調査を手伝った。
大切な友人の、大切な家族のことだから。
で、知らなかった方がいい情報を手に入れた。

霧雨はなんとなくていやな勘ではなくて、確実にその日に犯人は来るの知って行かなかった。晴香もそれをはっきり了承しながら、「死ぬならこういう死を選ぶ」ように。

旁系のあきとは教えられてなかった。塩沢双子は、成年になる前にーー殺し合わなければならなかった。だから、あきととの思い出で死にたかったって晴香が言い出した。そして、霧雨はこうして犯人に教えた:

塩沢の血をーー

「けどね、それは霧雨が悪いわけではない。大人がああさせるだけ。君たちはたまたま弱くなって、利用されているだけなんだ。」

淡々と、あきとは話続けている。死に魅了される子なら、こういう話はつまらなくはないでしょう。いえ、それは、あきとが話したいだけ。言葉を選んでいる。真相を隠している。霧雨を美化しながら、彼は話している。

ほんとは、彼にもわからない。

双子のどっちが死なないといけない。それが「仕方がない」ことにしても、双子が選んだのはーー周りの人を巻き込んでいた、「血の卒業式」だった。なぜだ、なぜだ、霧雨はそうするかもしれないけど、なぜ優しい優しい晴香は彼女止めなかった?なぜ自分は双子の状況気づいてなかった?そもそもなぜ自分がーー

「私も、利用された。」

後悔はしている。最近まで、自分はあの二人の命を背負して生かないと。
高島果穂と出会えるまで、は。

夜はまた暗くなった。
話が進めるほど、今に神村夕音に教えるような話ではない。と、あきとも自覚している。それでも、彼はただ。
神村夕音を負罪感から多少、救いたいだけ。

ーー「それは、真実ではなかったのに。」
耳元に、晴香の声がしている。

誰も聞いてはいないけど、双子の話

双子の話はかなり特別で、たとえあきと視点でも全貌わかるわけがないし、特にこのシナリオは触りなさそうから設定ちゃんとしてないところもありますけど、元ネタはあまぎの母と高校頃の小説ものの猿渡双子なので、色々あったじゃ色々あった。

たとえば、人類からしたら「晴香」が死んだことになりますけど、どっちっていうか霧雨の方がやばかったの話、猿渡家の嫡系はある程度地元では死なないので。そこは置いて置いて。

とても終わらなさそうなので一旦ここまで。

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